祝 大ヒットロングラン上映!!
前回のブログから少々放置期間が長くなりましたが・・・
そろそろ続きをアップしやがれ!とツッコミが入りそうなので、夜なべして書いております・・・。
早速前回の続き、クランクイン前の重要任務とは・・・
佐藤健さんにハチロクの運転のアドバイスと練習をする事!
クランクイン直前の2017年1月某日、岡山市内の某ホテルの従業員通用口にハチロクを搬入し、待つ事しばし。
マネージャーさんと共に佐藤健さん登場!
大変ご丁寧に挨拶をして頂きました。
とてもジェントルマンという印象ですね。
早速運転席に乗って頂き、ワタクシは助手席へ。
テレビや映画の中の雲の上の存在の方が、ワタクシの愛車を運転するなんて、現実離れしすぎていて不思議な感覚・・・。
簡単に運転操作の説明をして練習に出発!
クラッチのつなぎ方や、ハチロクのオーナーらしい扱い方をアドバイスしながらホテルの駐車場を2~3周し、少し慣れた所で道路へ。
ハイカム、軽量フライホイール、強化クラッチの低速トルク極細仕様にもかかわらず、あっという間に乗りこなし、岡山市内を30分ほど走り回り練習走行は無事終了。
さすが俳優さんだけあって器用ですね!
全国1億3千万人の佐藤健さんのファンの皆様!
約30分とはいえ佐藤健さんを独り占めしてしまいました!!
誠に申し訳御座いませんm(__)m
不幸の手紙や殺人予告メールは送ってこないで下さいましm(__)m
もう1台の劇用車のスクーターもホテルの駐車場で練習走行されましたが、こちらは何も問題無く乗れていたので数分で終了となりました。
そしてハチロクの撮影初日、遅刻する訳にはいかないので、少し早くロケ現場に向かうと、思いのほか早く到着してしまい現場一番乗り・・・。
暫く待っていると、続々と撮影スタッフの皆さんが到着し、撮影準備に取り掛かります。
スーパードライバーズさんの低床トレーラーにハチロクを積み込み、走行シーンの撮影準備を行います。
リップスポイラーが接触するので木端を敷いて積み込みます・・・が、思いのほか時間と手間が掛るので「少々擦っても大丈夫ですよ、キズもついてますから」と伝えましたが、スーパードライバーズの社長さんが「いや・・・ダメ!」と丁寧に作業を進めます。
預かった車には絶対キズを付けないというプロの仕事でした!
続いて撮影用機材を設置していきます・・・が、あちこち養生テープまみれ・・・。
車内はマイクが沢山!
ステアリングには貼るカイロが。
佐藤健さんがステアリングを握った時に冷たくないように・・・との事でした。
配線や撮影機材が沢山の車内に佐藤健さんと土屋太鳳ちゃんが乗り込み撮影スタート!
途中、映像に影が映り込むとの事で、
スタッフさん 「ルームミラー外せますか?」
ワタクシ 「へ?外すんですか!?」
スタッフさん 「はい、外してください!」
ルームミラーにマップランプを仕込んでいるので配線を切らなければ外せません・・・。
仕方なくニッパーで配線を切る時、「あぁ、切りたくね~」と独り言を呟いていたら、別のスタッフさんが「その気持ち、よ~く分かります・・・」。
分かって頂けて少し救われました・・・。
その後数回撮影し、カメラの位置を左右変えてまた数回撮影。
監督さんはじめスタッフの皆さん、演者さんが納得するまで撮影を繰り返しておりました。
実走行シーンも撮影する為、車検、点検ステッカーも当時の複製品を外から貼り付けます。
かなりクオリティ高し!
そして場所を移動してスーパーマーケットの駐車場で撮影開始。
ハチロクの隣のファンカーゴは、ハコスカショートノーズのオーナーさんの知り合いの車です。
駐車場内の車は地元の方をはじめワタクシ達やハコスカショートノーズのオーナーさんの知り合いの車が多数集まりました。
麻衣さん(土屋太鳳ちゃん)の愛車のミラジーノも来ました。
駐車場内の車は、配置を変えたり入れ替えたりして色んなシーンを撮影します。
クリスマスの設定なので、クリスマスツリーが飾り付けられたり、
駐車場の植木が電飾されたり、壁面にリースを掛けたり、特設のクリスマスケーキ売り場が設置されたりと、雰囲気作りは完璧!
ハコスカショートノーズのオーナーさんは、ちゃっかりエキストラとして出演してました・・・。
ここで撮影された中で、残念ながら本編では使われなかった部分がたくさん有るのですが、とても良いシーン(あくまでも素人考えですが・・・)も有りました。
是非とも未公開シーンとしてでも使って欲しいと思ったりします・・・。
(あくまでも素人の浅はかな考えですのでスルーしちゃって下さいましm(__)m)
日を改めて今度は海辺のカフェで撮影します。
早朝に集合でしたが、非常に寒い!
ここでハチロクの右ドアにトラブル発生!
アウターハンドルの不具合でドアの開きが悪くなってしまい、現地で右ドア内張を剥がして応急修理を行い、どうにか開くように・・・。
こういう事もあろうかと工具一式を持ってきておいて良かった・・・。
カフェ内の撮影中は待機なので、遠巻きに見学します。
カフェの外でも撮影しましたが、キム兄(ワタクシを映画の世界に巻き込んで、こき使った劇用車捜索その他を依頼してきた制作スタッフさん)も、エキストラとして活躍されておりました。
そしてハチロクの出番が!
佐藤健さんが実際に運転するシーンを撮影しますが、カメラテストと、ハチロクの移動はワタクシの仕事です。
カメラテストを数回繰り返し、佐藤健さんにバトンタッチして撮影開始!
佐藤健さんが運転席に、土屋太鳳ちゃんが助手席に乗り込み発車!
そこから定位置に戻すのがワタクシの仕事です。
定位置に戻す為に運転席に乗り込もうとすると助手席には、なんと太鳳ちゃんが・・・。
へ?太鳳ちゃん降りないの?!
実はワタクシ、ドラマ「鈴木先生」の頃から土屋太鳳ちゃんのファンでして、運転席に「失礼します・・・」と座った途端に、ど緊張して口から心臓が飛び出すほど心拍数アップ!ヤバい!!
一瞬目が合った時、吸い込まれそうな程キレイな瞳に一発ノックアウト!
もうこのまま死んでも後悔無し!と、本気で思ったのは内緒です。
さらに太鳳ちゃんから素朴な質問が・・・
太鳳ちゃん 「これって何年前の車なんですか?」
ワタクシ 「1987年式なので、今年で30歳です」
太鳳ちゃん 「じゃあ、三十路ですね♡」
可憐だ!(ルパン三世 カリオストロの城の石川五エ門風に)
その後何度か定位置に移動中、少しお話したのですが、脳ミソ沸騰状態だったので内容を覚えていません・・・。
全国1億3千万人の土屋太鳳ちゃんのファンの皆様!
短時間とはいえ土屋太鳳ちゃんを独り占めして、更にお話までしてしまいました!!
誠に申し訳御座いませんm(__)m
街中で見かけても石投げつけたりしないで下さいましm(__)m
そしてハチロクのドアにカメラを設置して車内の撮影を行います。
相変わらずあちこち養生テープや両面テープまみれ・・・。
佐藤健さんと土屋太鳳ちゃんを乗せて、人力でハチロクを押して動かし撮影しておりました。
色んな撮影テクニックが有るものなんですね。
またまた日を改めて、今度は尚志さんが住んでいる設定のアパート前で撮影をおこないます。
此処は一番長く、日数をかけて撮影した場所で、ハチロクは動かず「映り込む」のがメインの仕事で、ワタクシはほぼほぼやる事無し・・・。
スーパードライバーズさんのバイク用超低床トレーラーにスクーターを乗せての撮影、バイクスタント、雨を降らしての撮影等々、色んな経験が出来ました。
前にある公園は、麻衣さんが病魔に侵されパニックに陥るシーンの撮影を行いました。
土屋太鳳ちゃんの迫真に迫る演技は、実際に見ると鳥肌が立ち、涙がこぼれそうになりました・・・。
雨を降らせての撮影もありますが、天候が良すぎて後日順延になり、昼から撮休となった為、録音スタッフさんお二人とハチロクの音録りを行いました。
エンジンルームとマフラー出口と室内にマイクを設置し、エンジン始動音、サイドブレーキ作動音、ウインカー作動音、室内と外からの走行音数パターン、その他色々な音録りをワタクシの家の近所で行いました。
録音スタッフさん曰く「音が無い!東京じゃ、こんな静かな所は無い!ここは天国のような場所です!」と申しておられましたが、当然です!田んぼと畑以外に何も有りませんから!
後日佐藤健さんと土屋太鳳ちゃんが雨降らしの中、ずぶ濡れで撮影された時は、コートを着ていても極寒でしたが、鬼気迫るお二人の演技には本気で涙が滲みました・・・凄い役者魂!
その後、尚志さんのアパート内のセットを組んだ別のロケ現場に移動しての撮影ですが、ハチロクの出番は無いのでワタクシは撮影終了です・・・が、美術スタッフさんに貸出している雑誌やパーツ、工具、ケミカル類が使用されており、美術スタッフさんも「是非見に来て下さい!」との事でしたので、お言葉に甘えてセットを見せて頂きました。
撮影の邪魔にならないように、少しだけ見せて頂き撤収するはずが、
「ハチロクのキーを貸して下さい!」とスタッフさんがキーを持って行ってしまい・・・帰れない(汗)
壁のセットにキーを掛けておく・・・らしい・・・です。
結局撮影が終わるまで帰れなくなってしまいましたが、おかげで撤収作業後にセットをゆっくり見せて頂ける事になりました。
作業台の壁面にハチロクのキーが掛っていた・・・らしいです。
ツールキャディの中身は、ウチの倉庫にあったガラクタ工具類、ケミカル類が並んでおり、作業台にもいくつかワタクシの私物が置かれています。
今ではCD-ROM化されて入手出来ない書籍版ハチロク用サービスマニュアルは、美術スタッフさん曰く「これが一番欲しかったんです!」との事ですが、ワタクシが誤って踏んづけた足型が付いてたり、散々使い倒してボロボロになっています・・・。
窓際には、ほぼすべてワタクシの私物が使われています。
赤い工具箱は20年以上使い込んだボロです・・・。
ハチロクに取付予定の4連スロットルや、スペアのエキマニ、スプレー、ケミカル類、みん友さん用に組み付け途中のシリンダーヘッドとクランクシャフトも友情出演しております。
こちらには撮影の年代に合わせたハチロクの雑誌、DVDが置いてあります。
我が家の押し入れに置いてあって、普段から邪魔者扱いされていましたが、美術スタッフさんには大いに喜んで頂けました。
このセット作りにも相当悩んでおられたようで、車好きの方の部屋を取材したかったらしいのですが、あいにく我が家にはワタクシの部屋は有りませんので、出来る限りアイデアや経験をアドバイスさせて頂きました。
その一つにテレビ台があります。
昔は使わないホイールの上に板を張ってテーブルを作っていた・・・と話していたのですが、「アイデア頂きました!」と言ってテレビ台を製作しておられました!・・・が、写真撮るの忘れてた・・・。
岡山市内の某マンションの一室でセットを組んでいましたが、非常に生活感あふれる部屋になっており、我が家で邪魔者だった物に命を吹き込んで出演させてくれた美術スタッフさんには感謝感激で御座いますm(__)m
日を改めて、尚志さんの勤める自動車整備工場で撮影を行いました。
本来この日にハチロクの音録りを行う予定でキム兄がワタクシのスケジュールをおさえていたのですが、前倒しで終わっており、撮影に参加する事になりました。
ここではハチロクの出番は無しなのですが、ハコスカショートノーズのオーナーさんとワタクシが売り込んでいた、先輩であり、みん友さんの「ぶよー」さんのサニトラを使って頂ける事になり、ぶよーさんの引率役?として同行する事に。
ハコスカショートノーズのオーナーさんも来られており、ぶよーさんとワタクシ3人で、撮影そっちのけでグダグダトークしていたのは内緒です・・・。
結構重要なシーンで使って頂ける事になりました!
オーナーのぶよーさんも御満悦のようでした。
因みに・・・別の撮影日ですが、いつも旧車イベントでお世話になっている「日本一綺麗な510ブルーバード」と、「日本一変態なハコスカショートノーズ」もエキストラ出演しています!
気になる方は映画を観て、どこで映っているか探してみて下さいm(__)m
そろそろ文字数がオーバーしそうなので、続きは後程アップする・・・と思います・・・ 多分
※おことわり
このブログの画像は、特別に許可を頂いて撮影を行なった物です。
画像は、映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」という作品の一部と考えています。
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