セルモーター分解再び
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
先日の始動不調から探し始めた予備のセルモーターを二台確保しました。
2
右側はR-2ぽいが左側にK64とメモ有り。サンバー用の様です。
R-2とは汚れ方が違い全体的に油と埃でコーティングされてます。
R-2とサンバーではセルモーターとオイルラインの位置関係が違うのかな?
3
先ずはお掃除します。
オイルコーティングのおかげでサンバーセルの方が錆も少なくメッキも綺麗でした。
4
本体ブラシ側カバーを開けました。
かなりのカーボンダストが溜まってます。
画像正面の巻スプリングを緩めてステーターコイルからのブラシを抜き取ったらブラシプレートがとりはずせます。
この時、ダミーのブラシが良く飛んでいくのでご注意下さい。
5
上がステーターコイル側、下がプレート側のブラシです。
上は摩耗限界をとっくに超えてます。ブラシ交換ですね。
ローターのコミュ二テーターも段摩耗が出来て焼けてザラザラです。これは手入れのしがいがあります。
ローターはそのまま引っこ抜いてしまいます。
6
ローターを抜いたステーター内面は更にカーボンダストでコテコテでした。
ここでいきなり洗浄スプレーなどで洗わずなるべくドライな状態のまま、ブラシやエアーで落とす様にして下さい。
洗い流すつもりが思わぬ所までカーボンダストをお届けする事になりかねません。
次はマグネットスイッチです。
見えているナットを取り去りステーター行きのY型端子とマグネットコイル行きの丸端子を外したらその下のナットも先に緩めておかないとマグネットコイル単体に分解してからだと苦労します。
7
丸端子ケーブルと平端子の根元に防水の為のシール材が塗ってあるので綺麗に剥がします。古くなった黄色ボンドの様な材質でした。
平端子は本体に垂直になる様に曲がりを修正しておきます。
準備ができたらプラスのナベビスを緩めてマグネットスイッチを外します。平端子側がキツイので隙間をこじながら開けてください。
8
これで接点部分に到着です。
丸端子側の銅線を曲げない様に注意して下さい。
9
接点部分は面が荒れてボコボコです。
頑張って面出しせねば。
11
それぞれの部品の位置関係です。
コイル側のピンで接点を端子側に押し付けて導通させています。
端子側のボルトには絶縁紙ワッシャーが挟んであるので破らない様に注意して下さい。
12
マグネットコイル本体を取り外した所でR-2と違う所がありました。
コイルとケーシングの間に1mmの鉄板が挟んでありシーソー部分のゴムグロメットがよりシール性の高い型になっています。
R-2は紙ガスケットと隙間埋め程度のゴムブロックで防水性ほぼ皆無でした。
13
シーソー部シャフトを留めている割ピンを曲げ戻してシャフトを抜きます。
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シャフトに結構な段付き摩耗がありました。
ここが支点なので摩耗が進むとギヤの飛び出し量不足や引っかかって戻り不良の原因になるので代わりを探さなくてはいけません。
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シーソーのアームが外れたらフライホイール噛み合いギヤがワンウェイクラッチと一体で取り出せます。
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時計回りは固定、反時計回りはロックのワンウェイクラッチで、非分解式です。手で回すと重く、ザリザリした感触でした。漬け込みか、掛け流しで内部洗浄を考えます。
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これでセルモーターはバラバラです。もう一台もバラしていいとこ取りで一台予備、残りは部品取りの計画です。
この記事が誰かの役に立てば幸いです。
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