新型Audi「TTクーペ」に採用されたショックアブソーバ

先日発売開始された、アウディの新型「TTクーペ」に面白いショックアブソーバがオプション設定された。

このクラスでの設定は初という「磁性流体」を用いた「アウディ マグネティックライド」であるが、この磁性流体とは簡単に書くと「流体に磁場を加えると、粘度が変化する液体」のことである。
モノが“ショックアブソーバ”なので、単に封入オイル中に磁性粉末(たぶんフェライト)を分散させたモノだと思われるが、コレにより走行中でもダンパーの特性を変化させることが可能となる。




現状でどの程度まで制御しているのか興味はあるが、この技術の究極型は「スプリングすら不要の“アクティブサスペンション”」である。
（そう言えば、以前F1のウィリアムズが採用していたアクティブサスの制御ってどんな方式だったんでしょう？）

おそらく今回のモノは、オイルの粘性をON-OFFのみで制御しているだけのような気がするので、スプリングのバネ定数が変えられない限りとっても変な乗りごごちになると思うんですけどね・・・

スイッチにしても、「スバルのSI-DRIVE」をシンプルにしたみたいですしね・・・・（汗



街中と高速道路のようなシチュエーションならとてもいいとは思いますが、ワインディングを攻めたりするには、中途半端なセッティングしかできないと勝手に想像してしまいます・・・。

この仕組みをもっと突き詰めてフォレスターやアウトバックに搭載してくれると・・・・


っていうか、WRカーに搭載するとグラベルやターマックの区別無く走り抜けてしまうのではないかと思ったりもします。



まぁ・・・現状の「磁性流体」は名ばかりのモノですけどね・・・・



そうそう・・・このショックアブソーバー・・・・米Delphi社製なんですよ・・・


あのGMの危機を招いたGM直下の部品メーカーで、“ぶっちゃけ破綻しちゃった企業”なんですけどね・・・（汗