ようやく
『フォトギャラリー』の写真もUPしたわけですが、この週末に噂のコイツに試乗してみました。
日産ギャラリーで撮影している際に、「このスカイラインってどこかで試乗できませんか?」と聞いてみたところ快く数件のDらーを教えていただき、その中でも「350GT Type SP」が試乗できるとのことで苫小牧まで行ってきました。
どちらでも対応してくださった方は、大変親切にしていただきありがたく思います。
どっからどう見ても『スバル車に乗った、マニアックな一見さん』だったんですけどね(汗
さて、ただ“スゴイ”とか、“良いクルマだった”では芸がないので、ここは一つ『スバルレガシィ 3.0R』と比較してみたいと思います。
スカイライン350GT / レガシィB4 3.0R
排気量 : 3498cc / 2999cc
エンジンタイプ : V6DOHC / 水平対向6DOHC
最高出力 : 232kW(315PS) / 184kW(250PS)
最大トルク : 358N・m(36.5kg) / 304N・m(31.0kg)
ミッション : 5AT / 5AT
車重 : 1610kg / 1470kg
パワーウエイトレシオ: 約5.11kg/PS / 約5.88kg/PS
駆動方式 : FR / AWD
と、かなり割愛してますが、NA(可変バルタイ付き)同士ですので500cc分と“日産の意地”の分スペック上ではスカイラインが上回っている感があります。
実際の試乗時の条件として、レガシィに乗ったのは夏タイヤのドライ路面であり、スカイラインは積雪はなかったモノのスタッドレスタイヤでウェット路面です。
また、どっかのDらーは「はぃ、ドウゾ」と言って鍵だけ渡してくれるという、「信用されているのか、ある意味脅されているのか分からない状態」のためドライバーのみである程度好きに走ってます。
スカイラインの方は高級車カテゴリーでもあり、“常識的なDらーです”ので助手席に同乗しての試乗で、かつ市街地の道路は混んでいる状態での比較となります。(パトカー多い地域ですし(違)
それ以前に
“ただのクルマ好きの素人”なので、大したインプレッションは期待されても困りますけどね。
さて、実際に乗った瞬間ですが、当然のことながら内装に関してはスカイラインの圧勝です。(注:一般論であり、個人の好みは別)
むしろ『高級車カテゴリー』と比較してもレガシィが可哀想ですね。
次にエンジン音から排気音までの音質ですが、『たしかにスカイラインだ!』と言える“上品ながら良い音質”をしてました。
日産の技術者がこだわった!と言うだけのことはあると思います。
(コレからの時代には、こーゆー音質になっていくのかなと)
個人的にスバル車に“好きで乗っている”ので、音質比較は引き分けでしょうか。
それ以外のノイズや不快な音なんかは、「値段相応の差」だと思います。
次に加速感ですが、コレは若干スカイラインが上回っていました。
純粋にトルクやパワーウェイトレシオの差だけではなく、おそらくはクルマのキャラクターに合わせた“味付け”なのではないかと感じましたが、このクルマが『スカイラインである』コトを考えずに高級セダンとして購入される年配の方々にはチョット危険な加速感ですし、アクセルの踏みシロももう少し遊びがあっても良いのではないかと思います。
この辺は、日産の技術者とマーケティングのマッチングが取れていない所なんでしょう・・・・と言うことで、絶対値ではなくフィーリング的にレガシィの勝ちにします。
上記にも関係しますが、5ATの完成度を比較した場合、どちらもパドルシフトが付いておりスポ-ティーなんですが、MT乗りの私としては“まだヤッパリATだな”と意地をはりたい所です。
でも、最近のATはいいんですよね・・・・
話が逸れますが、個人的にATは5段で十分だと思いますね。
それ以上はミッションが重たくなりますし、燃費やフィーリングがいいと言うよりもマーケティング上のアピール点でしかないでしょうから。
多段にするならCVTでイイジャンとも言いたいですが、コレはコレでハイパワーには耐えられませんので難しいところです。
ATの比較に戻りますと、最近のレガシィには『ブリッピング』といういわばATが『ヒールトゥをやってくれる』という機能が付いており、SIドライブなんぞは3段階にフィーリングが替えられると言うのを売りにしております。
でもスカイラインの勝ち☆(爆
やはり一日の長がありますネ・・・理由はナイショw
次はハンドリングですが、試乗車には話題の4輪アクティブステア(4WAS)が装備されているモノの如何せん冬ですのでスタッドレスタイヤ装着ですし、体感できるほど高速レーンチェンジやワインディングを走れるわけもなく・・・・唯一、交差点を3速で左折したときにAWDのようなアンダーのないフィーリングを感じました。
先月の某カー雑誌では、「ボディ剛性がエンジンパワーに追いついていない」と書かれてましたが、そんな領域が体感できるハズもなく(笑)
反対にレガシィの(スバル車の)ハンドリングにケチを付けようハズもなく・・・・判定不能です。(どちらもはるかに高次元です、ハイ☆)
乗り心地も同様で、後は味付けの問題ですのでスカイラインは高級車グレードのスポーティーさ、レガシィはスポーツグレードの高級さと言ったところでしょうか!?
いずれにしても、どちらも値段以上の満足感が得られるクルマだと思いましたね。(安全性も値段以上かな?)
ただ、日産Dらーの方のお話しでは、やはり売れ筋は2.5Lの4WDだそうで(北海道だし・・・)、このスカイラインベースのステージアがでたら売れるのではないかと思いました。
(でも、2.5Lのワゴンならアウトバックを買ってるだろうな・・・・ヤッパリ)
最後に一番感じたことですが、このクルマのバランスを保ったまま内装は普通で、デザインをシャープにした2.0Lクラスの『スカイライン・ライト』を200~250万円位で出せばいいのにと・・・・というか、みてみたいと本気で思う・・・・
それが4WDターボなら、まんまWRCのベース車両にできるでしょうね。ティーダで中国のラリーやってる場合じゃないでしょうに・・・