スズキ、米子会社が破産申請…米四輪事業から撤退へ
米国において、四輪車の新車販売の減少が続いていたスズキ。
同社が、米国四輪市場から撤退することが分かった。
これは11月6日、スズキが発表したもの。
同社の子会社のアメリカンスズキモーターが取締役会において、
四輪車販売事業からの撤退および二輪車・ATV、船外機事業への集約を実施するにあたり、
米国連邦破産法第11章に基づく更生手続を申請することを決議したのだ。
アメリカンスズキモーターの負債総額は、3億4600万ドル。
このうち、1億7300万ドルは、日本のスズキ本社など、スズキグループに対する債務だ。
米国で四輪車販売事業から撤退する理由について、アメリカンスズキモーターは、
「四輪車販売事業の採算性を確保・維持していくことは極めて困難。
二輪車・ATV、船外機については引き続き販売増加と収益拡大が可能と判断した」と説明。
さらに、
「将来有望な分野で効率よく事業拡大と収益改善を進めるために、
採算が見込めない四輪車販売事業から撤退して、全ての経営資源を
二輪車・ATV、船外機に振り向ける」とコメントしている。
なお、四輪車販売事業からの撤退後も、現地でのアフタサービスやパーツ供給は、
継続していくという。
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この歴史的な円高の状態で北米現地工場を持たないから日本から全量輸出、
しかもラインナップは小型車のみ・・・そりゃ儲かるはずがないし撤退したくもなるわなぁ。
逆に新興国(特にインド)でかなり強いのは皆さん周知の通り(^^;
対してスバル。
円高、中国不安の中でも、スバルは過去最高の前年同期比 43.0%増の 276 千台を記録
10月30日、スバルの富士重工業株式会社は、2013年3月期 第2四半期決算説明会を行いました。
吉永泰之富士重工業社長の発表によると、海外での販売は、
前年同期が震災影響による減産で低水準であったことや、
インプレッサなどの販売が好調に推移したことから全ての市場で前年を上回り、
前年同期比 43.0%増の 276 千台と大きく伸長したそうです。
スバル車の国内販売は、登録車(軽でないという意味のいわゆる普通車)の販売が
前年を上回りましたが、自社生産から切り替わりダイハツからのOEMとなった軽自動車が
前年を下回ったことから同 0.8%減の 72 千台となりました。
全世界合計の販売台数は、第2四半期累計期間として過去最高となる同 31.0%増の
348 千台となり、この結果、連結売上高は第2四半期累計期間として過去最高となる
同 37.1%増の 8,980 億円となったそうです。
北米が好調なことの要因として、SUV市場が好調でスバルの商品性がマッチしていること、
米国でIIHS(ハイウェイ安全保険協会)が行う安全性評価において、
最高評価の「トップセイフティピック」を現在販売している全モデルが、
3 年連続で、モデルラインナップ全車(レガシィ、アウトバック、フォレスター、トライベッカ、
インプレッサ、BRZ)がこれを獲得した唯一のメーカーであるなど
安全性が高く評価されていること、例えばリーマンショック以降、
大手ディーラーが他社から離れ、スバル車を販売することになってきたなどによって、
販売力が強化されていることなどが挙げられるそうです。
また、記者たちはどちらかといえば決算報告よりも円高と中国市場への質問が続きました。
円高については、本日、日銀が追加金融緩和を発表したことと重なったため、
この対策について、円高の影響を大きく受ける自動車メーカーの代表にコメントを求めたい様子です。
また、中国との関係について、中国での現地生産延期を発表し、
ご存知の通り尖閣問題を受け、自動車販売に暗雲が立ちこめています。
が、中国での生産については延期を発表した以降は変更はないとのこと。
そして、中国でも日本から車両が送られているわけですが、
中国で販売が目減りした分、好調でクルマが足らない北米に回すことができるので、
結果的にはあまり影響がないようになっているそうです。
話題のBRZ/86が好評な点については、このまま好評が続くのを願うが
万が一生産量を減らすことになっても、その生産ラインでインプレッサ/XVを
ブリッジ生産できるようにしたため、トータルの生産量を下げることはないそうです。
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スバルの場合、新興国で売ろうとしても一番小さくても1.5Lのインプレッサだし
安く作れるクルマではないので売れないですよね(^^;
まぁその分、北米や欧州でレガシィやアウトバックが売れれば良い、と。
BRZ/86は一通り売り切ったらあまり売れなくなるので
他車種のブリッジ生産をする事は当初から考えていたでしょうね。
中国向けが減ってもその分を北米に回せるから平気、というのは
スバルにとってはかなりラッキーな状況ですね。
調子に乗って規模を拡大し過ぎないように、提携などで地雷を踏まない様に
十分注意してクルマ作りに邁進して頂きたいものです。
大手三社みたいなフルラインナップを持たない場合は
新興国のスズキ、北米のスバル、みたいに
棲み分けが明確になっていくんでしょうね(・_・;
※「ジャスティ」という名前で走れるコンパクトを出して・・・くれないだろうなぁ(^^;