絵に描いた様な「腑に落ちる」コラムを見つけたので転載。
高崎経済大学教授・八木秀次 日本人の怒り理解できぬ韓国人
2012.8.30 03:29
韓国の李明博大統領が、
「(天皇陛下が)韓国を訪問したいのなら、独立運動で亡くなった方々に対し
心からの謝罪をする必要があると(日本側に)伝えた」
と発言したことについて、韓国メディアの記者から取材を受けた。
≪天皇を最高政治権力者と誤解≫
東日本大震災の被災地や、被災現地を訪問された天皇皇后両陛下について取材した経験から、
李大統領の発言は竹島や慰安婦の問題とは次元の異なる、
触れてはならない日本人の神聖な部分に触れたような思いがする、解説してほしい、
という趣旨であった。
韓国では王室がなくなって久しいこともあって、天皇を政治権力の最上位の存在と理解している。
韓国で天皇を「日王」と呼ぶのはそのためで、李大統領もそのような認識で発言したはずだ-。
記者は、そう問いかけてきた。
私は、天皇はそうではなく、国家・国民のために「祈る存在」である、と強調した。
天皇は実際の政治とは遠いところから、国民生活の安寧や国家の発展、世界平和を祈る
宗教的な存在であり、そして、そのような立場からその時々の権力者に対し、
その地位を認める存在であると説明した。
大震災を取材して、記者には思うところがあったようだ。
韓国人は古くから外国の侵略と戦ってきたのに対し、日本人は古来、島国ゆえに
外国からの侵略はほとんどなく、自然災害と戦ってきたのだなと実感したという。
そして、
絶えず自然災害にさらされている日本では、国民生活の安寧を祈る天皇のような存在が
必要なのだと納得するようになった。
日本人にとってはそのような存在である天皇を、大統領発言は侮辱したのではないか。
だとすれば、これは大変なことをしてしまったのではないかと心配になっている、と。
≪李大統領は発言を撤回せよ≫
大統領発言は日本人が普段は意識していないにせよ心の内では一番大事にしている
神聖な部分を汚してしまった、と私は指摘した。
日本には、多くの国民が天皇のために大事な生命を捧げて来た歴史があり、先の大戦がそうだった。
日本人は韓国人と違って、感情を表に出さず、感情の起伏も激しくない。
大統領発言は、その大人しい日本人を決定的に怒らせたのではなかったか、と述べた。
日本では老舗が多いのを知っているか、と問い返しもした。
百年以上続く店や企業は10万以上、千年続く会社もある。その間、技術が伝承されている。
勤勉でこつこつ努力し、努力はやがて報われると考える国民性もある。
それはどうしてかお分かりか、と。
そのうえで、
日本では、韓国と比較すれば政治が安定してきたからであり、
何百年も家業が続けられ、技術も伝承できてきたのである、と答えた。
そして、それは、どんな実力を持つ者であっても超えてはならない、
その地位を侵してはならない「天皇」という存在があったればこそだ、と。
天皇は初代から一系の血筋で継承されており、誰も取って代わることができない。
そして、その天皇から折々の権力者が自らの地位を認めてもらうシステムを日本人は作ってきた。
その点で天皇は李王朝の王とは違う。権力の最上位の存在ではない。
天皇は日本の国柄のまさに中核をなし、日本の国民性も天皇の存在を前提として形成
されてきたものだ。
その天皇を李大統領の発言は侮辱することになってしまった、
これは取り返しのつかないことをしたのではないか。そのように解説した。
記者が、では、どうすればいいかと尋ねてきたのに対し、私は、
少なくとも大統領は発言を撤回すべきではないかと述べた。
竹島、慰安婦問題についての韓国側の主張にも言いたいことはたくさんあるが、
天皇陛下を侮辱した発言とはレベルが違う。
本来は大統領の謝罪が望ましいものの、面子もあるだろうから、
天皇や日本人を侮辱する意図がなかったのであれば、発言を取り消すべきである。
そうでなければ、日本人の気持ちは収まらない。
日韓両国の関係は決定的な対立になり、お互いの国民感情の対立は
立場の弱い人たちを傷つけることになる。このような見解を表明した。
≪日本は抗議と同時に説明を≫
記者は、私の解説を聞いて自分なりに納得したこの思いを
一般の韓国人に分かるような記事にするのは大変難しい、ため息しか出ない、気が重い、
などと語って、電話取材を終えたのである。
私に対する取材などを基に書かれた記事は、その後、韓国のメディアに掲載されている。
その記事には、天皇皇后両陛下が東日本大震災の被災地で
黙祷(もくとう)を捧げられている写真が付けられていた。
天皇については、日本生まれの李大統領でさえ分かっていない。
その後も、韓国では閣僚やメディアによる天皇侮辱発言が相次いでいる。
彼らは、なぜ日本人が怒っているか理解できず、不思議に思っているのかもしれない。
取材を受けて、日本政府は韓国側に対し抗議すると同時に、
そのあたりを平易に説明すべきだと改めて痛感した次第である。
(やぎ ひでつぐ)
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えーと、最近、
竹田恒泰さんの本を何冊か読んでまして。
※高校の時に日本史を選択していなかった事もあって
自分は日本の歴史について基本的な事も知らない!と気づかされています(^^;
で、旧皇族の竹田さんならではの視点で
「天皇とは、皇室とは一体どういうものなのか?」等をわかり易く説明しているので
サクサクッと読めるんですね。
(なんか”池上解説”みたいだw)
↑のコラムにも同じ事が書いてあります。
いわく
・天皇は国家・国民のために「祈る存在」である
・天皇は初代から一系の血筋で継承されており、誰も取って代わることができない
・天皇は李王朝の王とは違い権力の最上位の存在ではない
・天皇は日本の国柄の中核をなし、日本の国民性も天皇の存在を前提として形成されてきた
知っている方には「何をいまさら?」な事ですが
改めて文章で読むと「そういえばそうだねぇ」と腑に落ちるのでは?と思います。
「老舗」の話が出ていますが日本で一番古い老舗?は皇室なんですよね。
学者がだいたい同意している範囲だけでも少なくとも1300年以上、
竹田さんらが資料に基づいて推測した所によると2,000年以上も絶えることなく続いているそうです。
で、それはそのままそっくり日本の歴史でもあります。
朝廷や幕府、内閣といった政治機構はありますが、
皇室というか天皇家は絶えることなくそれらとずっと併走していたわけですからね。
だからこそ各国の王室関係者やVIPが
「天皇陛下に是非とも拝謁をさせて頂きたく・・・」となる、と。
で、そこをあの小沢一郎は政治利用しようとしました。
私にはただでさえ大嫌いな政治屋でしたがあの事件は決定的でした。
あ、「小沢一郎 天皇」でググったら
極左の方のブログが釣れましたw
※「一番左に居る人から見たらそれより右に居る人は全て右に見える」という見本ですねw
しかし、皇室について何か書くと簡単に「右翼」呼ばわりされるらしいですが
これこそGHQの押し付けた戦後教育の成果ですね~。
敗戦直後に皇室を廃していたとしたら日本人はそれこそ半狂乱になって抵抗する、
だから「ゆでガエル」で水からカエルをゆでる様に
徐々に皇室の存在する意義を考えない様に仕向ければ良い、と。
あ、本題からズレた。
『普段温厚で我慢強くて感情を表に出さない日本人が
天皇陛下に対してナメたマネをされると本気で怒るのは何故か?』
というお話でした。