
「ベニヒカゲ」
標高1600m以上に生息する高山蝶。
一昨年走った林道界隈で初めて出会いましたがその時はいい写真が撮れなった。
今年こそリベンジを・・・
その想いを果たすために行ってきました。
高山蝶は太陽がカギを握るようで、曇るとなかなか出てこないらしい。
青空の下を狙って行くのが賢明だ。
ポイント近くでは予報通りに青空が広がり、中年の心は踊る。
ポイントへ急ぐ気持ちをあまりにいい景色が引き止める。
この日、地元群馬県は台風の影響で雨が降っているが、信じられない。
驚くほどクリアなブルー。
県境を越えて少し走るとこんな青空が広がっていた。
雨音で起きた時はガックリだったが一応ピンポイントの予報をチェックした。
一か八か出掛けてきて正解。
さて、ポイントの林道はすぐソコです!
車を降りると飛んでいる蝶の姿が目に付かない。
シーズンも終盤、もう遅かったかなぁ・・・
なんて思いながらカメラバッグ肩にかけて散策を始めます。
少し歩くと私の気配に気付いた蝶が下草から飛び出したので追います。
早い。
オレンジ色がチラチラ見えます。
イタイタ!
リベンジ達成!
花の咲く高原を歩くとあちこちからベニヒカゲが飛び出します。
夢中で追いかけ、夢中に撮影する中年。
ロマンチックじゃないか。
台風の影響か、平日だからかあたりには誰もいません。
お腹いっぱい撮影できました。
この日は太陽エネルギー吸収のためか、翅を開いてくれることが多かった。
おじさん幸せ。
さて、念願のリベンジを果たした後はもちろん林道行です。
広角レンズの練習も今日の課題。
広角師匠のアガサさんの切り取る風景に憧れてデジイチを買いました。
それまではコンデジで被写体から離れて望遠側で撮影することを好んでいた私には広角で切り取ることがとても難しく感じます。
ファインダー覗いて撮影することにやっと慣れてきたという状況。
小さいファイダー越しに広い画角と奥行きを意識しなければならない。
望遠での撮影より要素が多いように感じます。
あまりセオリーにとらわれず、写真にハマり始めた時の気持ちを思い出して撮影しました。
プロのカメラマンじゃないんだし、自分がいいと思うものを思う存分撮ってしまえ。
天気もよかったからか、なんだか久しぶりに撮影が楽しく充実した時が流れました。
標高2000mに手が届く高原の林道。
秋の気配を感じる湿り気の無い風。
その風に煽られた雨粒が遠くから飛んできます。
向こうの空模様が怪しい。
上の空は夏空。
こんな空も見納めかな。
稜線上を雲が忙しく這いまわる。
雲の動きが慌ただしくなってきた。
朝の予報では晴れでしたがイヤな予感。
雲が迫ってきます。
発見。
アガサさんのと同じ最終生産記念車。
写真では動きが伝えられませんが、この大きな雲がこちらへどんどん近づいてきます。
飲み込まれるような気分。
あっという間に青空を連れ去っていきました。
自然てすごい。
斜面の花畑を歩いているとまた出てきてくれました。
望遠レンズを車に置きっぱなしなので無理して広角レンズで撮影。
そんなことしている間に雨足が強くなってきました。
本降りになってきそうなので下山しました。
下界は常温ミストサウナの中にいるようでした。
青空が見えるのに土砂降りの雨。。。
自然の動植物との出会いや
太陽、風、季節の移ろい
神秘的なものの存在を思わずにはいられないのが林道行の魅力の一つ。
〆の言葉を少しドラマティックにしてみました。
苦情はご遠慮願います。(笑
Posted at 2016/09/01 21:49:26 | |
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林道 | 日記