工学院大学自動車部のブログ一覧

活動報告の更新が遅れてしまいすみませんでした。

現在gx100後期MTを探しています、1年支部長の金城です。

今回の部活は、テスト期間ということもあって人が少なかったので、10月17日の活動で行ったオープンデフをLSDっぽくするキットの組み込みを行いました。

内容としては、ケースが破損してしまったデフのギアを削り、それを新品デフのケースに移し替え、そのときに一緒にLSDコンバージョンキット（LSDっぽくするやつの正式名称）（これから先はプレートと呼びます）を組み込みます。

ということでまずは、破損した方のデフをばらしてギアを取り出します。





この上下のギアの間にプレートを入れたいのですがクリアランスがないので、それを作るためにギアを削ります。







もとのギアがこんな感じです。



削るときはギアを万力に挟んでグラインダーで削っていきます。





削った結果こうなりました。








見比べるとだいぶ削ったことがわかりますね。
同様にもう一つも削っていきます。




⇅元の画像と比べるとだいぶ削ったことがわかりますね。


さて、これでまずはプレートが入るのかどうか確かめます。




ダメです！入りません。

ということでまた削りましょう。



線香花火みたいできれいですね。



少しわかりづらいですが、先程より削りました。これでまた組み込んでみます。








ダメです！先生！まだクリアランスが足りません！
まだ削ります。



3度目の正直ですが、どうでしょうか？











最初と比べると結構削りましたね。
さて、組み込んでみましょう。







いちよう入りましたが、ギチギチすぎます。


というのも、このコンバージョンキットの仕組みなのですが、このキットのプレートとプレートの間にバネがありその力でドライブシャフトと繋がってるギアを強く押すことでLSDみたいになるというものなのです。






そのため、クリアランスを確保する際にプレートを削ってしまうと、強度が足りず割れてしまうため今回はギアの方を削りました。


ということなので、再度削っていきます。



何度目のグラインダーか。
そろそろ耳がキーンとしてきて痛いです。





最終的にここまで削りました。





組み込んでみるとこんな感じです。




プレートを抜くとこんな感じです。だいぶスペースができました。


ということで次は、新品の方のデフをばらしてギアとピンを取っていきます。




先日の二の舞いにならないよう今回はしっかりピンを取っていきますよ。

と思ったのですが、このピン思いの外ぎゅうぎゅうに入ってるみたいでなかなか取れません。



ピンポンチを使ったり、



ペンチを使ったり





ここからなかなか進展しません。

と思っていたら、どこからか出てきたただの棒が穴にジャストサイズだったのでそれを使ってピンを後ろから叩いて押し出していきます。




ちなみに、穴のサイズですが3ミリの六角レンチがちょうど入るくらいの穴でした。




お、いい感じです。
あと少し。






無事摘出しました。

さてあとは横のギアに通ってるピンを抜いてギアを取り出していきます。









あとは、ギアを取り出した新品のデフケースに、加工したギアを入れていきます。





ギアを入れるときの注意点なのですが、上下のギアは簡単に入るのですが横のギアはピンが通ってる関係で穴の位置を一直線に合わせないといけないので気をつけてください。





こんな感じでピンが通ります。

そしたら、一度ピンを抜いてプレートを間に入れていきます。








あとは、この矢印のところにある金属板を取ってあげれば中にあるバネが開放されてプレートが押されてギアに力がかかります。


このとき、穴位置を合わせる前にこれを取るとほとんど調整ができなくなってしまうのである程度穴位置を合わせてから取りましょう。


しかし、プレートの間をピンが通るのですが、そのスペースはバネが開放されてからじゃないとできないので、先にプレートにピンをさしてからバネを開放するということができないんですよね…
もどかしい。



穴位置ヨシッ！




ということで金属板を取りました。
この金属板をについてたピンも取って問題ないです。

こいつらです。


あとは、元通り戻していきます。
まずは、横のギアに通っていたピンをさしていきます。




このあと、このピンに更に小さいピンをさしていくので今で穴位置を合わせて入れないといけないです。


そしてあとは、その小さいピンを入れて完成です!
下の写真の向きからピンを入れようとすると、スペースがなくてハンマーなどで叩けないので逆側から入れます。







と、思ったのですがなかなか入りづらいです。





とりあえずパーツクリーナーをかけて冷却して縮めてみますが入りません。


と、試行錯誤していると気づいたのですが、このデフケースにこの小さいピンを入れるときは入れる向きがあるっぽいです。


というのも、はじめの方でハンマーで叩きづらいからという理由で反対側の穴から入れようとしたのがだめだったみたいで、ギアがある側の穴から入れるのが正解のようです。





わかったので、あとはピンをラジオペンチで挟みながらハンマーで叩いていきます。


穴位置もちゃんとジャストだったようでピッタリ入りました。





これで完成です





プレートもしっかり入ってます。


今回の活動でデフは完成したので、次回の活動でミッションツリーを組んで釜を閉じるところまでやろうと思います。


以上で活動報告を終わる。

失礼します。