また、オーディオオカルトマニア界隈に限らず、バイカーにもバッテリーとコンデンサを混同した人が少なからずいるようです(中には、これらを整流装置だと言うショップまでありました)

バッテリーとコンデンサだけでなく、整流と平滑化をも同義に捉えた人が書いた図(出処不明)そもそも、このような図を書くこと自体、電気の流れを理解していない証拠
以下の文章は、「オーディオで良いとされている裏付けを計測し、数値化して判断することで、多くのオーディオファンの方に納得していただくように心がけている」という、一見するとマトモそうなマニア(ショップ?)のアフィブロからの引用ですが、
『車が安定している時は、バッテリーには電流は流れていません。電装機器にはオルタネーターから電力が供給されています。しかし、オルタネーターの電圧や電流は変動しているので、バッテリーが高速で充放電を繰り返し、この変動を抑える働きを行っています。』
・・・以上のように解説されておられましたが、こういう方には、
「ではバッテリーはいつ充電しているの?」と聞いてみたい(※)
いずれにしろ、よく解っていない方は全波整流化だけでなく、車やバイクの電装品(あるいはホームオーディオ)をいじったり語ったりするのは、控えた方が良いように思う。
注釈
(※)
その昔、日本TVのニュースショウで水素社会を取り上げた時、MCを務めていた(当時)読売TVのS坊アナが「水素は水を電気分解すれば、いくらでも作れるじゃないですか~」「夢の次世代燃料だ~」などと興奮気味に語っていましたが、それに対しコメンテーターをはじめスタジオにいる全員が、誰も異論を挟みませんでした。
まあ、文系の人は(自分も文系ですが)暗記物は得意でも、論理的な思考が苦手な人が多いので、「ではその電気はどうやって調達するの?」とは考えなかったのでしょうが、そのまま流すTV局も赤恥で、ガセネタだらけのネットと大差ない。
P.S.
「水素社会について(グリーン水素は本当に夢の燃料か?)」
現時点で太陽光から電気への発電効率が最高で約20%、電気分解による水素エネルギーへの伝達効率が同じく約80%ぐらいのため、0.2×0.8×100=約16%が太陽光発電によるグリーン水素の熱交換率ですが、これは将来的には技術革新で20%ぐらいにまで上昇すると言われている。
一方、燃料電池の発電効率は最高で約60%であり、最終的にグリーン水素を再び電気として使う段階までを含めると、0.2×0.8×0.6×100=約10%が現状の数字で、技術革新で熱交換率が20%に上がっても、12%に留まります。
ちなみに、太陽光発電で得た電気をリチウムイオン電池に溜めて使った場合、クーロン効率を95%としても0.2×0.95×100=約19%で、99%なら約20%とほぼ倍です。
電気→水素→電気と余計な段階を踏まず、電気のまま溜めて使った方が効率が良いのは、小学生にも解かる事です。
効率以外にも、水素製造・貯蔵施設の大型化が必須な事や、流通性・利便性なども考えれば、グリーン水素は太陽光発電の余剰電気の貯蔵方法と考えても非現実的としか思えません。
特に欧州のプラントから輸入する場合、燃料電池タンカーを使わない限りCO2排出量がゼロにはならず、各国の自国主義が激化し紛争危機が高まっている現在では、安全保障上の問題も常に付き纏います。
現状リチウムイオン電池には、安全性や容量、寿命面での課題がありますが、それらを克服した全個体電池が実用化されれば、水素社会は更に非現実的な夢物語になると思いますが、それに邁進する日本政府は大丈夫なのか?(そもそも過去に政府が音頭を取って成功した例は殆どない)
朝日のような左派系マスコミは、下記のような「まずグリーン水素ありき」の環境活動家(S坊さんと同じ文系人)の記事を掲載して読者をミスリードするが、そういう姿勢だからオールドメディアなどと批判される訳で。
朝日新聞SDGs ACTION!
https://www.asahi.com/sdgs/article/14677144?msockid=03452dc6a0e862740e9339f8a192633e#h119sl5wim2rc100yrpz14dmp3u11d4vfx
大手メディアたるもの、もっと多角的に分析検討した記事を掲載し、読者の考える力に判断を委ねるべきだと思う。
もっとも、そうした記事を書ける記者やジャーナリストがいるかは別問題だが・・・
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Posted at
2024/12/26 10:27:04