バッテリーネタ連発で恐縮ですが、アマゾンで見つけたバッテリーを2つ紹介します。
(1)アイシン レッドレーベル
いつの間にか、あのアイシンがバッテリーを販売していたようです。
とにかく安いので、始めは「実は豊田通商ではなく豊田商事」みたいなパクリ物かと思いましたが、本物のAISINでした(笑)
・・・ですが、要は自社製造ではなく、韓国製のOEM商品。
ググってみたところ、関西バッテリーが販売するアクアドリームと同一の筐体を使っており、委託先はDNオートモーティブという韓国資本の会社のようです。
関西バッテリーのHP
DNオートモーティブのHP
「世界のトヨタグループ、安心・安全のアイシンブランド」とありますが、過去にアトラス(※1)で痛い目に会った自分としては、ちょっと・・・ホムセンのPBバッテリーも一時期は韓国製でしたが、いつの間にか日本製に戻ってますし(例えばカインズの地球1周バッテリーはパナ製)
なので、オススメは☆一つだけにしておきます(自分なら日本製のスタンダードモデルを買う)
なお、ゴールドレーベルというアイスト対応の上位機種もありますが、そちらはD23サイズで約14千円でした。
因みに、アイスト対応バッテリーって主に充電受け入れ性能を上げているのですが、各社とも「自社旧モデル比○○%アップ」とか、よく解らない数字を並べているだけで、実際のところ性能がどの程度なのかは不明です。
ついでに言うと、サイズ表記の頭に付く性能ランクも各社で決めた「自社認証」のため、目安でしかありません(※2)
なので、他メーカーで充電制御車用を謳っているバッテリーの方が、実は性能が高いかもしれません(勘違いしている人がいますが、「アイスト車はアイスト対応バッテリーじゃなきゃダメ」って訳ではない)
いずれタイヤのようにラベリング制度ができるかもしれませんが、トヨタ系販売店で安いバッテリーを欲しがるお客さん、あるいはネットで「安心のトヨタグループ」に釣られて買う層向けの商品でしょうか(ちなみにタイヤの場合、BS系販売店で売っているセイバーリングなどは、OEMではなくれっきとしたBSの自社工場製です)
(2)FB アシエス ISウルトラ
鉛バッテリーとキャパシタの機能を融合させたという、オカルト臭がプンプン漂うバッテリー(笑)
アマゾン専売モデルですが、エクノISウルトラとほぼ同じ物のようです。
ほぼというのは、実はエクノの方は2年ほど前に負極のキャパシタ材料である活性炭をリニューアルしたそうで、こちらは値段が安い分、型落ち品相当と考えられるからです。
実際に細かく見比べると、アシエスは旧エクノと同じで充電回復性能130%、耐久性200%を謳っているのに対し、新エクノは160%、210%に向上しています。
(ちなみに新エクノの方だと、アマゾンのマケプレで約25千円)
なお、構造などは新旧とも同じで、マイナス極板をキャパシタ層で覆っていて、要は充電電流を多く受け入れられる(=充電受け入れ性能が高い)という事のようです。
結果、化学反応が促進されるので、サルフェーションの成長を抑制=必然的に寿命も延びるという事なのだと思いますが・・・寿命が2倍はちょっと胡散臭いかも?
(追記)
寿命2倍とは、恐らくクラリオス・デルコア社のEFBバッテリーを意識してのものだと思う。
ただ、このバッテリー、見た目が安バッテリーと同じなんですね。
他社のように、ボディを青や赤紫にしたりした方がプレミアム感が出て売れると思いますが、フラッグシップモデルなのに何の変哲もない半透明ケースのまま。
もっともこの方が液面が見易く、そこが(実益に拘る)FBらしさなのかもしれません。
という訳で、オススメ☆☆☆☆にしておきます(っていうか、次はこれを買おうかと)
(※1)
ちなみに、日本で売られているボッシュやACデルコなども韓国製(委託生産によるOEM品)ですが、製造元はVARTAで知られるクラリオス・デルコアコーポレーション(元々はジョンソンコントロールズの一部門、事業売却で分社独立)であり、同社は鉛蓄電池では製造数世界シェア1位の企業です。
一方、アトラスはハンコック&カンパニー製です(DNオートモーティブと同じく韓国資本)
そのアトラスですが、日本に事務所等を置いておらず、(日本語の)保証書に書かれている連絡先は韓国国内の住所&電話番号なので、「保証対応はお客様ご自身で」が基本のアマゾンで買うと事実上保証が受けられません。
余談ですが、日本で大々的に商売してる割に、日本法人はおろか事務所も置かないのは、昔のアマゾンと一緒で法人税等を払いたくないからだと思いますが、韓国に国際電話しろって、いくら何でも日本のユーザーを馬鹿にしてませんか?
(※2)
性能ランクは、以前は規格もなくメーカーが勝手に(?)謳っていましたが、2006年版「JIS D 5301 始動用鉛蓄電池」で次のように定義されました。
・性能ランク =(CCA×RC)^1/2/2.8
CCA:定格コールドクランキング電流
RC:定格リザーブキャパシティ
例:CCA 370A(定格値),RC 64分(定格値)の場合
性能ランク =(370×64)^1/2/2.8=55
ですが、多くのメーカーはCCAもRCも公表していませんので、果たして信頼できる数値なのかどうかは解りません。
この件については、またの機会に。
(掲載画像はアマゾン及びFB他、各社のHPより引用)
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2025/03/31 16:45:46