2018年02月16日
「ブレーキパッドの面取りは、必要か不要か?」
オートメカニックで整備の勉強をした?自分は、今まで何の疑問もなく、面取りを行っていました。
ところが、自動車整備に限りませんが、
当初の目的が間違って伝わり、状況が変わって(当初の目的からは)不要となったのに、相変わらず伝説のように必要と思われている・・・という、その道のプロから見たら滑稽な話が時々あります。
そこで、面取りは本当に必要か?という疑問を持ったため、ネットでブレーキパッドの面取りの目的を調べてみました。
調べてみると、多い順に
(1)鳴き防止説
(2)食いつき説
(3)カケ防止説
の3説がありました(それぞれの折衷説もあり)
(1)の主張(引用、一部補正)
面取しないと、パッドはブレーキをかけた時、ライニングの両端部の角が当たり (フラットに接触しない状態)、「鳴き」が発生します。
なので面取りは必要ですよ。
(2)の主張(引用、一部補正)
磨耗している(レコード溝のような)ディスクの場合初期の食いつきが若干良くなります。
で、当たりが若干出やすくなるんですね。
メーカーはやらないですね。
ディスクが新品の場合は不要ですから。
(3)の主張(引用、一部補正)
面取りの本来の目的は鳴き防止でも食い付きを良くする為でもありません。
あれはライニングのカケ防止です。
昔のパットは今より柔らかく(=アスベスト)ハードブレーキングや異物の噛み込みなど、
過剰な負荷が掛かるとライニングがカケてしまうことがありました。
そこで面取りして当りをマイルドにしてカケを防止していたんです。
今はメタルパットが主流なのでライニングがカケる事はまずありません。
なのでメタルパットで面取りなんてやってたら恥ずかしいだけですよ。
なお、ブレーキパッドメーカーの正式な見解を探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。
(逆に言えば、面取りが必要ならば、出荷前にやっているか、何らかの注意書きを入れるのでは?)
そもそも、鳴きの原因は複雑ですが、主にシムとグリースで対処していると考えれば、(1)説は怪しくなります。
また、(2)の説は一見正しく聞こえますが、面取りによって、逆に異物を噛み込み易くするという説もありました。
おまけに、面取りの方法についても、
(1)最小限に留める
(2)大きく削る(左右面だけでなく上下面も)
など、様々で・・・
(1)の最小限説だと、すり減ったら意味がないので、鳴き防止説ではなく、食いつき説に立っていると思われるが、必ずしもそうではない(鳴き防止説の人が、最小限説を唱えているなど)
また、(2)のように大きく削ると、利きが悪くなる(かつフェードが出やすい)のは素人でもわかる話である(なお、鳴き防止説でも食いつき説のいずれでも、上下面を削るのは殆ど無意味)
ということを総合的に勘案して、
「面取りは不要」という結論に達しました。
因みに今回、パッドはディーラーに発注しましたが(DJブランド、曙ブレーキ製)
(1)定価販売のため、価額がネット(送料込み)の倍だった。
(2)一度、某整備工場に卸され返品された(仕訳区分:ZZZZ)「お古」が納品されたため、中身はともかく、角が潰れた中古品のような箱だった(箱には「落下したり衝撃力を加えるな」と注意書きがありますが・・・)
という、あまり嬉しくない状況でした。
(部販は、一般客の返品は一切受け付けない癖に、大口の整備工場だと平気で受け付け、Dに再販しちゃうんですね→最初からDに整備依頼した最終消費者にはわからない「カラクリ」)
まあ、どうせ他に使い道のないカードのポイントで買ったのですけどね。
因みに、カローラ用のパッドです(明日にも交換予定)
Posted at 2018/02/16 19:35:51 |
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