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2024年10月15日 イイね!

アフロ注意!


前回の続きになりますが、アフィブログには、次のようなものまでありました。

・バーナーで熱する
   ↓
・熱膨張で出来た隙間に、潤滑剤を吹く

もちろん、「潤滑剤は可燃性なので、火を止めてから吹くように」とは書かれていましたが・・・(※)

良い子の皆さんは、絶対に真似しないでください(笑)


引火点や発火点という言葉は聞いたことがあると思いますが、簡単に言うと、引火点は火花などによって着火する可能性のある温度で、発火点は自然発火する可能性のある温度です。
で、潤滑剤の場合、この発火点は250~350度ぐらいです(因みに、556の成分であるケロシンは210度)

BBQの火起こしで解ると思いますが、バーナー(ガストーチ)は結構火力も強く、温度も青色の外炎部分では最高で1500度になるため、バーナーで熱すれば、短時間で鉄が赤く変色していなくても、発火点には達している可能性が高い。
そこに556を吹いたらどうなるか?

前髪がアフロになっちゃうぐらいなら、ギャグで済みますが・・・
(高校時代、化学の教師が「文系の人でも、化学は教養として知っておかないと」とよく話されていた)


(※)
むしろ、下手な注意書きがあるせいで、「火さえ止めれば安全なんだな」と考える人が出てくる可能性もあるので、そういう意味では非常に有害なサイトです。

アフィには「元自動車整備士が作った」などと謳うサイトもありますが、そもそも肩書なんていくらでも自称できるし、本物の整備士でもよく解っていない人が結構いますから、安易に信頼するのは危険です。

最近は、若い人を中心に「ネットde真実」な人が増えたようですが、いずれにしても、アフィブログとつべ、知恵袋の3つは、ネット上の「三大害悪サイト」なので、参考にしない方がよろしいかと(まだオートメカニックやDIYラボの方がマシかも)


Posted at 2024/10/15 13:05:28 | トラックバック(0) | 日記
2024年10月15日 イイね!

焼き入れ?


で、ナットが固着して外れない場合にバーナーで熱する方法ですが、そのメカニズムについてはよくわかっていない人も多いようです。
実際、ネットで検索すると、例えばつべに次のような動画がありました。

・ナットをボルトごとバーナーで赤くなるまでガンガンに熱する
    ↓
・すぐ水を掛けて一気に冷やす

もはや「ヤキ入れっぞ(゚Д゚)ゴルァ!」の世界です。


ちびチタノ総長(画像は、TOHO animation ちびゴジラの逆襲より)

因みに、個人の作成した動画のようですが、完全な素人ではなく、ピットを持っていること等から業者(整備士)のようです。

この動画を作った人は、おそらく5円玉を熱すれば、中の穴は小さくなると思っているのでしょう。
なので、ナットとボルトの両方を膨張させると、ネジ山が狭くなる(隙間に出来た錆を砕いて潰す)→冷やすと膨張が元に戻って隙間が空くので外れる・・・という発想なのだと思います。

実際、ネット上にはそのように説明しているサイトが結構多いので(錆を潰す説)、この焼き入れ法を実行している人も案外いるかも・・・(※)


(※)
鋼を無闇に焼き入れすると(特に水で急速冷却する場合)硬化はしますが、同時に脆くなります。
つまり硬度は上がるが、強度は落ちるので、最悪外す時にボルトが折れたり、そうでなくても再使用は難しくなります(強度を上げるには適切な焼き戻しが必要で、素人には難しい)

硬度と強度と剛性の違いについては、こちらをどうぞ(ボルトに必要なのは、剛性ではなく強度)

「欧州車のホイールボルトのほうが優れている」は本当か?(前編)
https://minkara.carview.co.jp/userid/2036415/blog/47651671/


Posted at 2024/10/15 12:59:32 | トラックバック(0) | 日記

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