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2025年05月10日 イイね!

スロットルボディ(ISCV)に冷却水を循環させるのは何故?


表題についてネット上では、アイシング防止のためだとか、ISCVバルブをバイメタルで調整しているから・・・などと言った意見が出てくるが、アイシングなんてキャブ車じゃあるまいし、またISCV自体が80年代以降のECU制御と共に登場したアイテムなので、バイメタルで流量調整なんて前時代的な事はやっていません(※)


まずはISCVの種類ですが、メーカーやグレード、年式等によって様々で、
(1)ロータリーソレノイド式バルブ
例)マツダ(ワックスペレット式FIAV一体型)、トヨタの大衆車など(バイメタル式FIAV一体型)

(2)ステッパモーター式バルブ
例)三菱(FIAV&STM並列型→リミッターバルブ&STM直列型→STMのみ)、トヨタの高級車など(STMのみ)

がありますが、いずれにしても水温センサーを始めとする各種センサーからの情報を基にECUから電気信号を送り、ISCVの流量を調節しています。

ソレノイド式とステッパモーター式の違いを知りたい方は、こちらをどうぞ↓

アイドル回転速度制御装置・ISCV
https://katuhito.info/iscv/


となると、FIAVやリミッターバルブを併用しているタイプを除いて、なぜ冷却水を循環させているのかは謎です(キャブ車やセントラルインジェクション車じゃないので殆ど意味はないはずだが、まさかアイシング防止の為?)

なお、ECU制御に移行する以前のEFI(EGI)エンジンでは、冷間時は副通路に設けられたバイメタル式のエアバルブで流量を調整して、ファーストアイドルを制御していたので、FIAVはその名残ですが、併用したのはISCVの信頼性(故障)の問題があったからでしょう。


なので、もし経年劣化で漏れが生じているようなら、ホースを直結するとかメクラ栓とかで循環させないようにしても、殆ど問題はないように思う。


注釈
(※)
ちなみにアイシングとは、外気温が低くかつ湿度が高いときに、キャブレター内に取り込んだ空気中の水分が凍る現象のこと。
空気がベンチュリーを通過する際、吸い上げた霧状のガソリンが気化する時にまわりの熱を奪うため生じる(今の若い人は知らないだろうが、昔はキャブレターの事を日本語で気化器と呼んだ)

構造上、キャブ車、もしくは昔のトヨタCiや三菱ECI(マルチでない初期モデル)のように、バルブ手前で燃料噴射するシングルポイントインジェクション車でないと起こらない。
もしアイシングによりバルブが凍結すると、最悪アクセルを戻してもエンジン回転が下がらなくなることがあり危険。


Posted at 2025/05/10 14:44:34 | トラックバック(0) | 日記

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