ラジカセ(ラジオカセットレコーダ、ラジオカセッター)
ラジカセの話をすると、結構長くなってしまうので、なるべく触りだけ・・・
(1)モノラルラジカセ
79年(小4)、我が家に初めて来たラジカセは、サンヨー製の結構デッカい「モノラルラジカセ」でした(それ以前は、オープンリールのテープレコーダのみ)
購入価額は、潰れたボーリング場を改装したディスカウントストア(今で言うホムセン)で、確か88か98百円でした。
↓コレと同じ機種(借用画像)

これでルパン三世や太陽にほえろなど、TV番組のテーマ曲等を録音していました。
やり方は、内臓マイク(右上の銀色部分)をTVのスピーカーの前に置き、録音するという超アナログな方法です。
録音中は、家族に静かにして貰うことが重要(母親には皿洗いなどは中断して貰う)←でないと雑音が入るため。
(2)ミニラジカセ
81年(小6)、自分専用のラジカセが欲しいとオネダリし続けた結果、ようやくミニラジカセ(小型のモノラルラジカセ)を買って貰いました。
確か東芝製で、近所の電器屋(後にコンビニに業態変更→現在は廃業)で、128か148百円だったと記憶しています。
小学生の頃は毎晩のようにNHK第一を(NHKジャーナルや真打ち競演)、そして中学に入ってからは、FM東京(ジェットストリーム)を聴きながら、まだ見ぬ大人の世界(?)に思いを馳せていました。
↓微妙に違うような気もするが、こんな感じのモデルだった(借用画像)
(3)ステレオラジカセ
なお、80年代初頭のステレオラジカセは結構大型の筐体で、スピーカーも16センチとか、中には20センチとか、限りなくオーバースペックでした。
その分、値段も高く、高嶺の花でしたが・・・
TV-CMの影響か、日立のパディスコや、パイオニアのランナウェイ(初めはCM用の1フレーズだけだったらしい・・・勿論シャネルズの曲の話ですよ)が有名でした。
↓当時のカタログ 日立パディスコ(借用画像)
↓東芝BomBeat(ボムビート) RT-8780S ヤ○オク調達品

ハンドルは付いていますが、とても持ち運べるサイズではありません。
なお、東芝はボムビート、シャープはサーチャーという愛称でしたが、前述の2ブランドほどは浸透していませんでした。
(4)ポータブルコンポ(ポータブルステレオコンポーネントシステム)
83年(中2)、ビクターのPCー70というステレオラジカセを買って貰いました。
スピーカーが別体になっている最新ラジカセで、ポータブルコンポと呼ばれていました。
当時、ビクターはポータブルコンポを「P-COMPO(Pコン)」と名付けており、こちらはその普及版で「Pコンミニ」という愛称だったと思います。
土曜の午後、帰宅部だった私は速攻で家に帰り、エアチェックが欠かせませんでした(FM東京「コーセー化粧品・歌謡ベスト10」→「ダイヤトーン・ポップスベスト10」)
↓グライコ付き♪(借用画像)

フルオートストップやオートリバース、メタル対応など、男子中坊の自尊心をくすぐるモデル。
このころから、ステレオラジカセの主流はポータブルコンポとなり、各社が競ってニューモデルを投入しました。
↓ナショナルRXーC46 ヤ○オク調達品
一方、「パディスコ」で有名な日立は、一風変わったモデルを販売していました。
↓日立パディスコTRK-W1(借用画像)

ぱっと見は、Wカセットが縦型なぐらいですが(普通は横型だった)・・・
【ヒント】
当時、街ではウォークマンを持ち歩くのが流行っていました。
【答え】
↓カセット部分が・・・(借用画像)

そうです、親機から子機が出てきちゃうんです!(今週のビックリドッキリメカみたいな)
このパディスコW1は、カセット部分だけ取り外して持ち歩けるよう「ガラパゴス進化」した、1台2役のポータブルコンポでした。
それにしても、ジュニアスポーツ車といい、ラジカセといい、後の携帯電話といい・・・日本には技術をとことん追求するストイックな技術者というか、オタクな?技術者が多かったのでしょうか。
(4)ファッションラジカセ
また、それまではラジカセ=男の子のものだったのが、79年発売のおしゃれなテレコU4(サンヨー)を皮切りに、女子中高生を意識したオシャレなラジカセやWラジカセも流行りました。
↓ナショナルRX-F33(ラブコールW) 不動品(個人の電気店から、廃棄直前に貰い受け)

Wラジカセでは飽き足らず、トリプルラジカセというモデルもありました(RX-F333)
トリプルラジカセはその希少性からか、ヤ○オクでも高値が付くようです。
(5)CDラジカセ
80年代後半になると、CDプレイヤーを備えたCDラジカセ全盛時代になります。
ソニーのドデカホーンが有名ですね。
ただ、この頃になると、既にポータブルでない方のコンポに移っていたので、あまり思い入れはありません。
最近は、カセットブームとやらで、一部でラジカセが再生産されているようです。
↓懐かしいサンスイの名を冠したラジカセ(借用画像)

近所のホムセンで、これの赤色のやつを見掛けました。
USBとかBluetoothが付いているのが今風ですが、デザインは80年代チックで、まんま「おしゃれなテレコ」です。
↓86年頃?のおしゃれなテレコU4、改めタウンU4(借用画像)
右下のわんこマークが懐かしい・・・