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2019年01月31日 イイね!

イージードライブ車の歴史 (2)その他編


(1)オートクラッチ(シンコーヒノマチック、サキソマットなど)

シンコーヒノマチックは、神鋼電機(現シンフォニアテクノロジー)が開発した電磁式クラッチを備えるオートクラッチ車で、’61のコンテッサ900に搭載された。


 写真はコンテッサでなく、なぜかコンマース(借用画像)
 本文とは関係ないけど、顔が「くまさん」みたいで可愛くないですか?

一方、サキソマット(バキューム式クラッチ)は西独ザックス社製で、欧州車などに採用実績が多く、日本でも’62の初代セドリック、2代目コロナ、’63のブル410、’67のコニー360などがあったが、いずれもATの登場により消滅(コロナは一時期トヨグライドと併売)

また、スバル360にも、’64にオートクラッチが追加されたが、詳細は不明。
いずれにしても、70年代に入った頃にはほぼ消滅したようです。

ところが、80年代に再びスバルREX(電磁オートクラッチ)、ダイハツミラ(イージードライブ)に復活。
今と違って、当時の軽はパワー不足が顕著だったため、他社の2ATよりむしろよく走ると好評だったようですが、いずれもATモデルの登場(富士重工、ダイハツの2社は当時ATがなかった)により再び消滅しました。


 REXオートクラッチ(借用画像)
 シフトレバーに触れるとクラッチが切れる仕組み。


(2)3速フロアシフト付きEAT

ブラボーコロナで登場したEATが、’71年のマイナー時点で更に進化。
油圧でなく、電気的にシフトチェンジするため、その特性を生かすべくマニュアルモードをプラスして登場(90年代に三菱からスポーツモード付きATが発売されたが、その原型のようなAT)
但し、このタイプのATは1900SL(後に2000SLとなる)にのみ搭載された。


 本物の画像がなく、図を紹介。左側がマニュアルモード(借用画像)

P.S.(2019/4/19)
偶然に、安全コロナの中古車(3速フロアシフト付きEATモデル)を発見!
このEATは、てっきり一世代だけで消滅したものと思い込んでいましたが、次の安全コロナにも引き継がれていたんですね。


 こちらが、ホンモノ(借用画像)

それにしてもこのクルマ、年式からすれば極上で、しかも72万円とお買い得です(三重県の某有名ショップ)興味のある方は中古車検索サイトへどうぞ。


 カタログより

慌てて手持ちのカタログを調べ直したら、ちゃんと載っていました(’77年のマイナー後モデル)
但し、次のフルモデルチェンジでは2000CXに4速ATが登場したこともあって、このタイプのEATは消滅したようです。


(3)ニッサンスポーツマチック

スポーツマチックと謳っているが、要はホンダマチックと同じガチャガチャAT。
ただ、ホンダマチックと違って、マニュアル風のH型シフトになっているのがミソ。
あと、ODギヤに関しては、トヨタやホンダよりも早く一応日本初です(・・・けどセミATですが)


 荻窪系の2代目チェリー&初代パルサーに採用されていた(借用画像)


(4)NAVI5

いすゞのフローリアンアスカに初採用された、世界初の画期的な機構であるNAVI5。
ただのオートクラッチでなく、世界で初めてシフトチャンジも自動化したが、発売時からシフトチェンジ時の違和感が指摘されており、結局、出来の良いATに駆逐された。

因みに、同社の大型トラックには現在、スムーサーGという、NAVI5ならぬNAVI12?が付いている。



 フローリアンアスカに初搭載(借用画像)


(5)CVT

世界最初のCVT車は、DAF600のヴァリオマチック(’59)。ただ、DAFはゴムベルトだったため、耐久性に乏しいものだった。
これに対し、蘭ファン・ドルネ社と富士重工が共同開発したスチールベルト式CVT(+電磁パウダクラッチ)が、今日のCVT車の奔りとなった。

因みに、原チャ(スクーター)はパワーが限られているので、今でもゴムベルトが使われている。


(6)おまけ

変わり種として、MT車でありながら、シフトに「P」ギヤのある車があった(フルードカップリング付きMT車)。

2代目コスモREリミテッド&2代目ルーチェREグランツーリスモ(13Bのトルクグライド車)、2代目シグマのロイヤルと2.3ターボディーゼル車などに搭載されていた。
ただ、イージードライブというより振動軽減が主目的であり、オートクラッチと違い通常のMTと同じ3ペダル式で、シフトチェンジ時には普通にクラッチを切る必要があった(但し、半クラなどは簡単だったらしい)


 光って見にくいですが、左上が「P」ギヤ(借用画像)


諸般の事情から、ブログはお休みします。
どうもありがとうございました。

※「○○なクルマ5選」など、商業用WEB記事への転載等を禁じます。転載等が判明した場合、法的措置を取ります(2019/4/19)
Posted at 2019/01/31 10:26:29 | トラックバック(0) | 日記
2019年01月18日 イイね!

イージードライブ車の歴史 (1)AT車(トルコン車)編


今では当たり前となったAT車ですが、私が子供だった’70年代まではMT車が主流でした。

理由は、当時、例えば「日産魔チック」などと揶揄されていたように、AT車はかったるくて走らない上に燃費が悪かったこと、また、女性の免許保持者が今と比べ物にならないほど少なく(※)、お父さん以外は車の運転をしなかったため、敢えてAT車を選ぶ必要がなかったこと、などが挙げられると思います。
※女性の免許保持者は、’78年に初めて10百万人を超えたが、現在(37~38百万人)のわずか1/4に過ぎなかった。


 ニッサンマチックのエンブレム(借用画像)
 概ねNAPS以前の上級日産AT車に付いていたもの。
 わざわざ「フルオート」とあるのは、ホンダマチックなどのセミATが存在したため。


これが’80年代に入ると、4速化、ロックアップ化、電子制御化といったように、ATの性能が大幅にあがったこと、また女性の社会進出の機会も増えたため、AT車比率は年を追うごとに上昇。
全販売台数(営業車等を含む)に占める割合は、’85年には48.8%とほぼ半数となり、更には’90年には72.5%と、完全にAT車が主流となりました。

で、今回は、イージードライブ車の歴史を調べてみました(~’80年代)


(1)アメリカにおける発達

今のAT車の原型になったのが、太平洋戦争前の’39に登場したGMのハイドラマチックでした。
これはフルードカップリング(トルコンのようなトルク増幅機能はない)+プラネタリーギヤによる4速フルATでした。


 ’40型オールズモビル(借用画像)
 未だに日本が戦争で負けたのは、戦略ミスが原因だったとかいう軍事マニアがいるが、
 どんな戦略を取ろうが、こんな工業大国に日本が勝てるはずはなかった。

その後、GMではトルコンを使ったダイナフロー(2速セミAT)→ツインタービン(2速フルAT)→スーパータービンもしくはターボハイドラマチック(3速フルAT)へと進化しました。

アメリカでは’65年には既にAT車の比率が90%を超えていたそうですが、アメ車は(大排気量エンジンのため)日本車のようなかったるさがなかった事に加え、当時の北米ではガソリンが水より安かった?事が影響しているのでしょう。


(2)日本初のトルコン車

日本初のトルコン車(変速機なし)は、岡村製作所が作った’55のミカサ試作車です。
同社は日本で初めてトルコンを開発したメーカーで、国鉄(日立製)の坑内用ディーゼル機関車などに使われていましたが、これを使った乗用車を開発したのが始まりです。
その後、’57のミカサマークⅠ・Ⅱ(市販車)&同スポーツ(試作車)~’58のミカサツーリング(市販車)に発展しました。


 ミカサツーリング(借用画像)
 日本初のトルコン車で、現在の㈱オカムラの本社ショールームに展示されている。

同社のトルコンを搭載した車は、他に、’60のマツダR360 、’61のコニーグッピーなどがあります。
因みに、二輪の世界では富士重のラビットスーパーフローが’59に発売されています。


(3)日本初のセミAT車

トルコンに副変速機を持つタイプのATは、’59の2代目マスターラインのトヨグライド(愛知工業、後のアイシン精機製)が最初です。
(’61には初代クラウンにも設定された)


 トヨグライドの説明図(借用画像)
 日本初の2速(セミ)AT車として発売された。
 当時はATとは呼ばず、トルコン車とかノークラ車(広義の意味)などと呼ばれていた。

この手のセミATは、最終的に’88年まで生き残っています(アクティのホンダマチック車)


(4)日本初のフルAT車

日本車初のフルAT(2速)は、’63の2代目クラウンのトヨグライドが最初でした。
その後は、’67に3速AT(2代目クラウン最終モデル)、’70に3速EAT(4代目コロナ)、’77にOD付きの4速AT(5代目クラウン)、’81に4速ECT(初代ソアラ)というように発展。
’69にアイシン精機から分社化したアイシンワーナー社(現アイシンAW)は、現在は世界一のシェアを持つATメーカーとなっています。


 5代目中期のクラウン(借用画像)
 M型エンジンの上級モデルにA42D型が登場(OD付きの4速フルATは世界初)

Posted at 2019/01/18 18:11:58 | トラックバック(0) | 日記
2019年01月16日 イイね!

三菱トレディア!


ヤ○オクに、なんと、あのトレディア(初期型)が出品されていました。


1600スーパーサルーン・AT。

走行距離は27万キロとかなりいってますが、ワンオーナー・無事故とのこと。
写真で見る限り、状態はそこそこ上々のようです。

トレディアは、自分が中学生になる直前に発売された車です。
因みに、ほぼ同時期、ミラージュ4ドアとランサーフィオーレがデビューしました。



三菱としては、デビューから3年経過したランサーEXをFMCせずに、上級のトレディア(1400、1600、1600ターボ、1800)と下級のランサーフィオーレ(1200、1400)に分けたのだろうと思われます。

しかしながら、そもそも1400~1800という中途半端なクラス(カローラとコロナの中間)だった事や、仏車っぽいオシャレな外装に比べて、古臭い(当時のレオーネにも似た)インパネなど、出来はイマイチで、売れ行きの方は散々でした。



初期のミラージュと同様のグリーン内装。
日本ではあまり受けず、後に初代センティアに採用された事ぐらいしか記憶にありません。
最落が設定されていますが、20万ぐらいで落ちるなら面白い選択かもしれません。



【とんだお笑いの後日談!!】

なんと、最低落札価額が400万だったというオチw





40万でも結構強気だと思いますが・・・
(終了間際に入札した人は、結構本気だったと思います)

ヤフーを(手数料で)儲けさせただけですねえ。
Posted at 2019/01/16 17:55:36 | トラックバック(0) | 日記
2019年01月08日 イイね!

昭和の年末年始風景


(年末編)

・新幹線大爆破



まずは、「新幹線大爆破」ですね。
というか、なぜ年末にこれ?と思われる方もいるかもしれませんが、昭和の時代、なぜか年末の深夜帯で毎年のように放送されていたのです。



東映が豪華キャストで臨んだ大作でしたが、結果は鳴かず飛ばず。
低予算と3ヶ月という短期間で作った「トラック野郎」の方が、大ヒットするという皮肉な結果に。
国鉄が(その内容から)協力を拒否し、仕方なく走行シーンは盗み撮りだったとか。
車内セットは、後の「新幹線公安官」でも使われたそうです。

・世界のマジックショー

大晦日のNHKの7:20~9:00で放送されていた番組。
要するにレコ大の裏番組でしたが、我が家では毎年こちらを見ていました。

・ゆく年くる年(民放)

昭和の時代は、NHKを含めた全チャンネルが「ゆく年くる年」を放送していました。
NHKの厳か路線に対し、民放は華やかさが売りでした。
「全民放が同じ番組を流す」というのも、珍しい現象でした。


(年始編)

・車飾り


借用画像

昭和の時代は、車にも「しめ飾り」をつける人が多くいました。
平成初期にはつけている車をまだ見かけましたが、デフレ不況が深刻化した平成5~6年ごろに完全に廃れました。
今の車はグリルレスだったりするので、そもそも付けられないかもしれません。

・初売り(福袋)

昭和の時代は、正月三ケ日は休む店が多く、初売りは3日とか4日からでした。
ところが、こちらもデフレ不況のせいで、どこぞの経営者が「1日でも多く営業した方が、売上が確保できる」と安易に元旦から営業を始めたのがきっかけで、どこも右へ倣えとなり、日本から「正月らしい景色」が見られなくなりました。

それと、昔の福袋は基本的に中身がわからなかったため(例えば、「洋品(男物Lサイズ)」というような福袋だった)、買ってみたら要らないモノばかりだったというのは、よくある話でした(要は在庫品セール?)
これも、デフレ不況で福袋自体の売れ行きも落ちたせいか、今では中身を細かく表示した福袋が増えました。

・駅伝


1980年ごろの箱根駅伝 今と違って街中でも観客が少ない(借用画像)

正月といえば、今では「テレビの力」で全国的に箱根駅伝一色ですが、昭和の時代は元旦の実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)が主役でした。
これに対し、箱根の方はそもそも関東地方の大学のみが参加する駅伝で、NHKのラジオ中継のみだったため、ニュースで結果を教えるぐらいの扱いでした。

昭和末期、NTVが箱根駅伝をパラボラアンテナで「衛生生中継」し始めた当初も、映像はしょっちゅう乱れるし、視聴率も悪かったからか、スタートとゴール前後以外は別番組を放送するという有様で、今の状況とは程遠い有様でした。

Posted at 2019/01/08 12:07:46 | トラックバック(0) | 日記

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「荷重移動を考えて走ろう(EBDの誤解) http://cvw.jp/b/2036415/48479188/
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