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2020年03月20日 イイね!

7年目のカオスを、リビルトバッテリー化する(3)


続きです。


「サルフェーションを除去すれば、99%性能を回復できる」と書かれてあるサイトがありました。

昨今では、サルフェーション除去装置あるいは同除去機能付き充電器が大々的に売られているためか、「バッテリーの劣化原因=サルフェーション」と考える方が多いようですが、そもそもサルフェーションだけがバッテリーの劣化原因ではありません。
サルフェーションが進めば、当然ですが極板の劣化(=電極の腐食や劣化による活物質の脱落)も同時に進行するので、サルフェーションの除去さえすれば99%性能回復はあり得ません。

中には「バッテリー劣化の9割以上はサルフェーションが原因」と書かれたサイトも有りましたが、どこにも出典が記されておらず、「劣化したバッテリーの9割以上にサルフェーションが見られた」というだけで、それが単一原因ではなく、誇大広告の疑いがあります。

実際、自分も前回紹介した充電器とは別に、サルフェーション除去機能付きの充電器を有していますが、これを使っても目立った回復は見られず、今はほぼお蔵入りしています。


そもそも、根本的な疑問として「バッテリーをバラさずに、サルフェーションを完全除去できるか?」という問題があります。



↑ よくあるエンジンコンディショナーの類の広告


↑ しつこい(笑)


そこで、結論です。

サルフェーション除去装置、あるいはバッテリー寿命延命装置等と謳っている商品が売られていますが、サルフェーションの完全な除去は難しいですし、仮にある程度除去できても、せいぜい1年かそこらの寿命延長が可能な程度でしょう(しかもその間、頻繁なバッテリーチェックが欠かせません)


↑ 7~8千円でのび太のびー〇なる商品も売られているが・・・

となると、費用対効果あるいは安心料と考えれば、とっとと新品バッテリーに交換する方が利口ではないでしょうか?
(そもそも、特に何もせずともカオスなら6年以上使えますし・・・)


P.S.
因みに、ヤフオクで中古(再生)バッテリーを探してみたら、



一見安いようですが、送料が別途1,980円なので、合計4,730円。

ライトじゃない方のカオスの新品(N-60B19L/C7)が、アマゾンの出品者(ホームセンターセ〇ン)で、実質4,470円で送料無料なので、仮にこのバッテリーが新品と同等の性能を有していたとしても、選ぶべき理由はありません。

因みに、「ネットの安い業者はB級品を売っている」という人が未だにいますが、私はいつもここから買っている事を書き加えておきます。
※昭和の時代ならA級・B級を区別していたメーカーもあったかもしれませんが、逆に管理コストがかかるだけだし、今時そんな事をしていたらとっくにネットに晒されてますよ(笑)

Posted at 2020/03/20 12:34:31 | トラックバック(0) | 日記
2020年03月19日 イイね!

7年目のカオスを、リビルトバッテリー化する(2)


前回の続きです。


↑ 充電完了の2時間後にCCAを測定


結果は、
カローラが235→282と2割アップ、ローレルが245→309と2.6割アップでした。補水して充電しただけでも、ただ充電するのと比べれば変わるもんですね・・・(再生業者の言い分にも一理ある?)

単純に考えれば、標準品(38B19)のJIS公表値は265なので、両方ともまだまだ使えそうです。


そこで、今度は手書きで見にくいですが、CCAのデータ推移を載せます。

なお、カローラは’17年まで短距離だが通勤に毎日使用しており、現在も足車としてしょっちゅう乗っているので充電状況は良好なのに対し、ローレルには殆ど乗っておらず、時々上げて補充電していたようなシビアな状況でしたが、このように性能推移は殆ど変わらない結果となりました(乗らずに放電状態が続くことがバッテリーにとって一番良くないというのは、現代の高性能バッテリーには当て嵌まらないようです)


※夏場の測定値は高めに出る傾向があるので割愛


一般に、「CCAが7割を切れば要交換」と言われています。

これは、表を見れば一目瞭然ですが、7割を切る前後で劣化スピードが急激に速まるからだと思われます。
(ローレルのバッテリーは、最初の5年間で371→306まで下がりましたが、6年目には1年間で306→245とほぼ同じだけ下がっています)

つまり、7割を切ればいつ突然死しても不思議ではないという事です。

今回の処置(補水のうえ充電)で要交換レベルは脱しましたが、劣化スピードまでが完全に元に戻るとも思えないので、おそらく延命できるのは長くて半年程度でしょう。



ここで、「サルフェーションを除去すれば、寿命はもっと伸びるよ」と言う声が聞こえてきそうですが・・・

→(3)へ続く

Posted at 2020/03/19 16:52:53 | トラックバック(0) | 日記
2020年03月18日 イイね!

7年目のカオスを、リビルトバッテリー化する


昔から中古(再生)バッテリーというのはありましたが、最近は敢えて「リビルトバッテリー」と謳っている商品が流通しているようです。

リビルトバッテリーというぐらいですから、専用装置でサルフェーションを除去するなどして本格的に容量を復活させているのかと思ったら、どうも違うようです。



↑ カオスをリビルトしている、ある業者のブログ


充電するだけで出荷している再生業者を非難していますが、補水して充電すれば「ハイ、リビルトの出来上がり」というのも、大差ないような気が・・・


補水と充電だけで「新品時の容量まで復活」は、ちょっとコダイ(中央)では?


という訳で、今市場に流通しているリビルトバッテリーは、昔からある中古(再生)バッテリーと大差ないようです。
逆に言うと、まだまだ使えるバッテリーを(業者に言われるままに交換し)廃棄している人が多いという事ですね。


・・・で、同時期に買ったカローラとローレルのカオス(60B19)が7年目に突入しているので、早速DIYで再生バッテリーならぬ、この業者の言うところのリビルトバッテリー化してみました。



まずは保護メガネです(ミドリ安全製)
眼鏡だと(老眼なんで)つい下にズラしてしまうので、危険です。


カオスの場合、MF(補水不要)を謳っていますが、先ほどの業者の言う通り、完全密封ではなく隙間が空いていますので、躊躇なく剥がします。
案の定、各セルともそこそこ減っていました。

※本来、MFバッテリーは密閉型のことではなく、80年代に登場した「電極板にカルシウム合金を使用して、自己放電を減らしたバッテリー」のことを指します(なので、セミシールドでもカオスはMFバッテリーですし、今どきは殆どがMFバッテリーのようです)




補水を前提としていないので、アッパーレベルが見にくいですが、アッパーのちょい下まで入れることにしました。
比重が下がったのか、インジケーターは白く変わってしまいました。

なお、剥がしたシールは二度と貼るな!と注意書きされていましたが(笑)、また貼っておきました。
(貼り直すと効果が変わる訳ではなく、あくまで保証との関係でしょう。あとはスキマを残さないで貼ると、最悪爆発するからでしょうね)




いずれも約2時間で充電完了(パルス充電器ではなく、昔ながらの充電器です)

充電前にシールをしてしまったので、比重は測っていませんが、ギリギリ白(少し揺れると青)のレベルなので、完全充電はできていないようです。

※3/25追記 今日見たら、今年初の夏日だったせいか青に変わっていました。


→(2)へ続く
Posted at 2020/03/18 17:24:10 | トラックバック(0) | 日記
2020年03月13日 イイね!

グローバル化と、無個性化


80年代の車は、国毎に明確な個性がありました。


アメ車


独車


北欧車


更に、同じ国でもメーカー毎の個性がありました。


ホンダは、ハイソカーでも独自路線


三菱は、おフランスに傾斜


富士重工は、ブサカワ路線を先取り?


なお、80年代にも国際協業はありましたが、内外装や乗り味など、各社とも独自の個性を保っていました。



レジェンドとローバー800 見ても乗っても、言われなければ兄弟車とは気付かない


tipo4グループ ランチアテーマ(特にV8 3.2)は別格だった


それが今では、ランチアテーマもこんな状況に・・・




また、メルセデスは「我々の考えうる最良のものを作りました。(高いけれど)それに共感できる人は買って下さい。」という商売をしていました。
なので、190Eであってもメルセデスらしさは健在と言われていました。

しかし、ライバルに対抗して派生モデルを乱造した結果、今ではこんな批評を受けるまでに・・・




その結果、「どこの国の、どこのメーカーを選んでも(内外装も乗り味も)大差ない」というのが、今の状況です。


日本でも五輪を控えてグローバル化が進む中、ACジャパンなどが「(人種や国境の壁を越えて)お互いの個性を認め合おう」などとCMしていますが・・・

皮肉なことに、元来人は異質なものを排除したがる生き物なので、知らず知らずに相手にも自分と同じである事を求めるのです。
なので、交流の機会が増えるほどに、お互いが均質化されてしまうのです。

つまり、グローバル化が進めば進むほど、車も人も無個性化していく・・・という訳です。

Posted at 2020/03/13 21:28:26 | トラックバック(0) | 日記
2020年03月03日 イイね!

転売ヤー


が、相変わらず高値でマスク等を売っているようですね。

更に、マスク等だけではなく、今度は石ころを高値で売る奴も出る始末。
浅ましい限りです。



もっとも、踊らされる方もどうかと思いますが・・・・



さて、旧車界では相変わらずハチマルブームで異常高値が続いています。

更に、ハチマルだけではなく、今度はキューマルを高値で売る奴も出る始末。
浅ましい限りです。





もっとも、踊らされる方もいないと思いますが・・・


【おまけ】
ようつべ(ウナ丼さん)で紹介されていた、特注のレザートップを持つマジェスタが売りに出ていました。




お値段は、まあ妥当な所で38万だそうです。

興味のある方、如何でしょう?
(東海地方の黄色い建物の店、といえばおわかりでしょうか?)
Posted at 2020/03/03 22:58:08 | トラックバック(0) | 日記

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