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2021年09月06日 イイね!

ホームページ開設20周年&廃止記念特別企画(?) カノッサの屈辱再び(後編)


 
 
~前半より続く
 
【基礎力を確かめよう、の模範解答です】
3.ローレル文明

※参考資料のコーナー
ルーチェ発売(1966/8、1500発売。1800は1968/12発売)
フローリアン発売(1967/11、1600発売。1800は1970/10発売)
ローレル発売(1968/4、1800発売)
マークⅡ発売(1968/9、1600&1900発売)

 
【日産王国の盛衰】
 日産王国は、マラトンの戦いにおいてプリンス皇国を制圧し、一時は大トヨタ帝国をも上回る領土を得ましたが、プリンス皇国では、第一回日本グランピックにおいて、神聖スカイラインが優勝したのを契機として、主神スカイラインを中心としたスカイライン文明が栄えていました。

 ニッサンムラビ王は、このプリンス人の主神スカイラインと、ダットサン人の地主神ローレルを合体させ、「ローレル・スカイライン信仰」を確立することで、メトロポリタンの統一と旧プリンス人との融和を図りました。なお、後の時代にローレル・スカイライン信仰者の一部から、八の字族なる新たな民族集団が生まれますが、この民族は集団で暴走・略奪を繰り返したため、社会問題化することになります。


八の字族による破壊行為が横行し、世の中が乱れた

 一方、日産王国には厳しいカースト制度があり、上からモーター(祭司層)/プリンス(政治・軍事的支配層)/ブルーバード(商工農民層)/チェリー(奴隷層)という4大階層に分かれていましたが、一般民衆たる「ブルーバード層」はハイオーナーカー文明の恩恵には授かれず、貧しい暮らしを強いられていました。

 しかし、時の王タナカ=カクエイによる国民所得倍増計画に基づく様々な社会制度基盤の発達に伴い、彼らから豊かな生活を欲する民衆運動が起こり、日産王国は各地で混乱しました。そこで日産王国は、ブルーバード層にも恩恵を与えるべく、いわゆる「ブルG」を与えるが、このブルG文明は、それほど栄えることなく衰退しました。


トイレットペーパーの不作による恐慌が続き、すぐに衰退したブルG文明

 やがて日産王国は、マスキー法典によるナップス復讐法により急激に衰退し、75年頃には終焉を迎えますが、かの大トヨタ帝国も、スカイライン文明に対しては一目置いていたのです。

 これは、1977年に大トヨタ帝国が、スカイライン文明を真似たチェイサー文明を推奨したことからも、容易に推測することができます。


【近代バブル社会の到来とルネッサンス】
 さて、諸各国において様々な発展をとげたハイオーナーカー文明であるが、それが最も栄えたのは近代バブル社会であります。そして、この近代バブル社会を席捲したのが、「ルネッサンス」を唱えた大トヨタ帝国のマークⅡ、チェイサー、クレスタの三兄弟文明に他なりません。

 これに先立ち、大トヨタ帝国は、1980年に5番目の領土として地中海のクレタ島の開墾を人々に奨励し、これが後に栄華を誇ったクレスタ文明の発祥の地となります。クレタ島の王ヤマザキ=ツトムは、マークⅡ文明を好んだナガシマ=シゲ王、同じくチェイサー文明のクサカリ=マサ王らと共に日産王国の聖都トウキョウへの侵攻を決意し、トウキョウの手前ヤマナシ桃源郷において、三兄弟の契りを交わしました。

 この契りの後、80年代中盤に一挙に日産王国を攻め立てるが、当時「名ばかりのGT戦士」しか残っていなかった日産王国には対抗馬がなく、ダットサン人たちは集団で大トヨタ帝国へ移住するようになります。これを「ダットサン民族大移動」と言います。こうして、大トヨタ帝国によって「近代バブル社会」がほぼ統一され、ルネッサンス文明が花開きます。

 また、領土の大半を失った日産王国においては、かつて独自の文化を誇ったスカイライン文明が広まっていたことは前述の通りですが、やがてこのスカイライン文明も「ソフトマシーン」を謳い文句に、ルネッサンスに取り込まれてしまいます。

 このように、近代バブル社会における大トヨタ帝国の権力は絶大で、他の諸国は追随に精一杯の状態で、独自の文化が育まれることはありませんでした。

 では、何故大トヨタ帝国はそれだけの権力を持ち得たのであろうか。その答えがここにあります。マークナ・カルタ。この「いろはカルタ」には、門外不出とされたハイオーナーカーのセールスマニュアルが全てまとめられている。その一節をのぞいてみよう。

「い」 色は白 パールがともに 人気です (70系以降、この2色が大人気となり、ブームを呼ぶ)
「ろ」 ローズ色 内装色が 自慢です (同様に、70系で赤紫系の内装色の人気が炸裂する)
「は」 ハイメカの エンジン積んで お買い得 (80系でノーマルのグランデ系もDOHCに換装)

 このいろはカルタによって、大トヨタ帝国はその独裁を確固たるものにしていくのであった。


「ろ」ローズ色の内装が民衆を虜にした
 
 さて、今日「ルネッサンスの三大発明」と呼ばれているものが、ツインカム24、ECT、TEMSの3つです。このうち、大トヨタ帝国が独自に開発したものは、ECT、TEMSの2つです。日産王国においては、順にDOHC、スーパートルコン、スーパーソニックサスなどと呼ばれていましたが、後にツインカム、E-AT等、似たような呼び名に改められてしまいます。この辺りの事情からもいかにルネッサンスの力が強力であったかが見て取れます。


【市民革命】
 しかし、80年代後半になると、ハイオーナーカー民主化の目がようやく芽生え始めた。それは日産王国におけて始まった7月革命がきっかけであった。

 ハイオーナーカー民主化、その第一歩とは・・・冒頭にも記した「セフィーロ教」の発表であった。1988年7月、大トヨタ帝国の存在を全く感じさせない、自由な発想の文明が誕生したのである。これを俗に「7月革命」と言います。

 更に、かつてはルネッサンスに取り込まれたスカイライン文明も、新たにハイオーナーカー文明とは全く違った形で再現されました。これにより、狩猟に飢えていた若者を中心にスカイライン教が復活し、沢山の信者が生まれます。

 こうした地味ながらも民意をとらえた政策を打ち出した日産王国は、再び栄華を取り戻します。

 また、こうした民主化運動の流れは、周辺の諸各国においても加速しました。そうした中から、89年にはホンダ王国にインスパイア文明が、そして90年には三菱帝国にディアマンテ文明が誕生します。そして、91年になると、マツダ朝ヒロシマでは、ルーチェ文明に変わって全く新しい様式を備えたセンティア文明が誕生します。これは、しなやかな曲線模様を特徴とするもので、「アール・ヌーヴォー(=新しい芸術)」と呼ばれました。


トウキョウではなく地方都市国家において、新しい芸術が花開く
 

【再び研究室】
 ここで我々が忘れてならないのは、ハイオーナーカー文明の歴史に大きな1ページを刻みながら、それ以後、姿を消していったかつての勇者の存在です。中でもルーチェ文明は、始めは地方都市国家で細々と始まったのであるが、後に「ロータリゼーション」によって、日産王国のローレル文明を凌ぐ勢いを得ます。しかし、結局主流となることはなく、消え去る運命にありました。

 いずれにしても、彼ら勇者の活躍を心に留めておくことこそ、彼らへの最大の賛辞なのである。
 
 
 ※ 当企画は、オリジナル番組の構成を基に、作者が創作したフィクションであり、オリジナル番組の放映元フジテレビジョン、あるいはホイチョイプロダクションとは何の関係もございません。また、今後放映する予定もいっさいございません(笑)
 
Posted at 2021/09/06 18:31:56 | トラックバック(0) | 日記
2021年09月06日 イイね!

ホームページ開設20周年&廃止記念特別企画(?) カノッサの屈辱再び(前編)


 新・カノッサの屈辱
 

 
【あの名作、カノッサの屈辱が帰ってきた!】
 
 学生時代、深夜番組でとても面白い番組がありました。それが名作「カノッサの屈辱」です。

この番組は、番組の進行役である歴史考古学者、仲谷昇教授が、様々なジャンルの歴史を実際の歴史の出来事に擬えて解き明かし、80年代という時代のトレンドを面白おかしく解析していく歴史エンターテイメント番組でした。また、2~3年前の年末には、仲谷教授に代わり新たに西岡徳馬教授を迎え、「総集編」ともいうべき特別番組も放映されました。

 今回は、その幻の名作「カノッサの屈辱」をベースとした新シリーズ「新・カノッサの屈辱」の第一回として、初代教授・仲谷氏により「ハイオーナーカーの歴史」を皆様にお伝えしたいと思います。

 
歴史考古学者、仲谷 昇教授。

 やあ、みなさん。私の研究室へようこそ。

 今夜も皆さんとともに、あるひとつの歴史を紐解いていきたいと思います。さて、皆さんは次のような言葉をご存知でしょうか。「天は何も語らず。歴史をして語らしむ」 これは、我々考古学者の間ではよく引用される言葉であります。私は、この時間で歴史とは何たるものかを理解した者のみが味わえる喜びを、皆さんにも感じ取って頂くことを期待します。

 さて、今夜はかつて一世を風靡し、近代バブル社会で栄華を誇ったハイオーナーカー文明の歴史についてお話ししてみたいと思います。

 ハイオーナーカー文明の歴史とは、すなわち強大な権力によって君臨した大トヨタ帝国において栄えた「マークⅡ文明」に対し、各国で誕生した「ローレル、ルーチェ」などの諸文明がいかにして市民権を獲得していったかの歴史でもあります。

 
【文明の誕生】
 先史の時代に、何故文明が栄えたかについては、これまでにもいくつかの理由が挙げられてきました。その中で最大の要因は、「持つことが喜び」という単純な狩猟・採集による獲得経済から、より高級・高性能なクルマにより「他人との差別化」を求める、農耕・牧畜という生産経済に転換したことです。

 これにより、社会に余裕ができ、様々な諸技術が進んだのでした。中でも、知多半島からナゴヤにかけての広大な「肥沃な三日月地帯」において、ピラミッドに象徴されるマークⅡ文明が栄えました。
 
 ちょっと、こちらを。こちらは近代バブル社会の1988年8月、トヨタの三兄弟に対抗してローレル・スカイライン連合に新たに加わった「第三の男」セフィーロです。これは、音楽家イノウエ=ヨウスイの「皆さん、お元気ですか~?」という問いかけのもと、思想家イトイ=シゲサトによる「くうねるあそぶ」思想を世間に広めんとする「コラボレーショニズム」の奔りと言えましょう。


大音楽家と思想家によるコラボレーショニズムの産物。
 
 この文明は、それまでのハイオーナーカー文明にはなかった先進性、都会性を備えたものでしたが、その途中から、某事情により「口パクCM」へ切り替えられたことによって、せっかく誕生した文明の伝達を途切れさせてしまった、曰く付きのモデルです。

 この時、もしも口パクCMへと切り替わることがなかったら、日産王国は大トヨタ帝国に代わって、近代バブル社会を代表する文化国家へと変貌することができたと考えられています。


「みぃなさん、お元気ですっかぁ?」

 
【ナゴヤとトウキョウ】
 ナゴヤとトウキョウでは、かなり事情が異なりました。日本の中心に位置するナゴヤは、「ナゴヤの賜物」と言われるように、自然の恵みをもたらすナゴヤ川の両岸に耕場をもち、異民族の侵入も少なかったことから、古代ニャーミャー民族による国土の一貫的統治が容易であったのです。そこで、早くから大トヨタ帝国が栄え、その文明には一種の閉鎖性と強い保守性が見られました。

 一方、トウキョウはというと、アナタハ=モーワスレタ川(現在のカンダ川)を中心とするメトロポリタン平原に文明が誕生しました。しかし、この川は多くの支流を持ち、南部は沼沢地が多く、耕場は分散して生産効率が低かったのです。また、ナゴヤと違って、日本中から多くの移民が侵入し、国家の滅亡・民族の盛衰が絶え間がなかったため、その文明の性格は開放的であり、また動的であったのです。
 
 文明が開化したのはトウキョウの方がわずかに早く、ニッサンムラビ王がこの地域を統一すると間もなく、1968年4月には、初めて「ハイオーナーカー」なる固有名詞を謳い文句に用いた「ローレル文明」がダットサン人の間で誕生しました。この文明は宗教との繋がりも深く、後にプリンス人の主神であるスカイラインと合体させたことで、「ローレル・スカイライン信仰」を確立することになります。

 一方ナゴヤでは、従来からコロナ地方に多くの領民が居住していたが、その中から更に豊かな生活を求める新たな領民運動が起こり、同年9月に新しい領土を求めて移住したトヨペット人によってマークⅡ文明が派生していきます。その後の文明開化の勢いは日産王国のローレル文明を圧倒し、マークⅡ文明はやがて四大ハイオーナーカー文明を象徴する文明へと発展しました。

 
【その他の地域】
 その他の諸地域でも、ほぼ時を同じくして、ハイオーナーカー文明が誕生しました。その一つが五十鈴王朝におけるフローリアン文明、そしてもう一つが、ゾロアスター教の主神たるアフラ=マズダを崇めたトウヨウカープ朝ヒロシマ(後のマツダ朝ヒロシマ)に起こったルーチェ文明です。

 これらの四つの文明を総称して「四大ハイオーナーカー文明」、もしくは単に「四大文明」とも呼ばれています。


当初は他国を制覇するほどの勢いを見せたが、すぐに失速


【基礎力を確かめよう】
次の四大文明のうち、最も早く市場に現れた1800C.C文明を挙げよ。
1.マークⅡ文明
2.ローレル文明
3.ルーチェ文明
4.フローリアン文明
 
~後半へ続く
 

Posted at 2021/09/06 18:29:53 | トラックバック(0) | 日記
2021年09月05日 イイね!

ホームページ開設20周年&廃止記念特別企画(?) カノッサの屈辱再び(予告編)


ウインドウズMEの導入と同時に、それまでのダイヤルアップからADSLに変更した私ですが、ついにそのADSLが今月末でサービス終了となりました。




それに伴い、(以前このブログでも少し触れましたが)当時作ったホームページも今月末でもって閉鎖することにしました。

実は10年ほど前にプロバイダーを変更した際にも、(既に更新していなかったので)閉鎖を考えたのですが、その時は「せっかく苦労して作ったのだから」という理由で移転させました。

しかし、今回改めて見直したところ、既に内容も陳腐化しているし、閉鎖するには良い機会だと思いました。


ただ、一つだけ残しておきたいページがあったので、(ここのブログも既に更新しておりませんが)こちらで掲載することにしました。

※なお、掲載にあたって(見易くなるように)画像等を少し見直しました。


トップページのコピー↓
Posted at 2021/09/06 18:22:00 | トラックバック(0) | 日記

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