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2024年04月24日 イイね!

エンジンかけながら(メモリー保持のため)、バッテリー交換するのは?

エンジンかけながら(メモリー保持のため)、バッテリー交換するのは?






正解なのか、不正解なのか?

以下、yahoo!知恵袋の回答より抜粋 (※多少加工しています)


◯の意見
・エンジンかけたままやるのが別に間違いではありません!!ちゃんと理由があるからそのようにやるのです。
・感電の危険性は、きちんとした配線処理で回避できます。丸っきり間違いではないでしょう。
・本当はやってはいけないことですが、ショートさせずに上手くやれば問題ないかと思います。
・ショートした場合も考えるとデメリットはありますが、逆にバッテリーを外すことによりパワーウィンドウやナビの設定がリセットされて場合よってはお客様からクレームがきます。なのでショップの人は作業短縮も含めて、エンジンをかけた状態で作業します。
・十分な知識と経験がある整備士が、細心の注意をした上での作業ということなら、このやり方でもほとんど危険性はありません。大丈夫です。

✕の意見
・ファンベルトも回っているので、衣類等が巻き込まれる可能性があります。
・万が一ショートさせれば、最悪の場合メインヒューズが切れてエンジンがかからなくなります。
・車によってはバッテリー外すとアイドリングが不安定になってエンストしちゃうものもあります。ジェネレータの電圧はあまり安定していないので、コンピュータなど安定した電圧を必要とするものはストールしやすいので。
・エンジンをかけたままバッテリーを外すと、エンジンが急停止します。
・エンジンをかけた状態で、バッテリーの端子を外すと電圧が異常に跳ね上がり、オルタネーターやECUなどの電子回路を故障させる恐れがあります。


ちなみに、質問文中に、
『交換作業をみていると、整備士がエンジンをかけたままでバッテリー交換していたので、大丈夫なのかと聞いたら、整備士より「内臓のメモリーとか時計とかリセットさせないためのテクニックです。バッテリー補助装置が壊れていて使えないのですが、即効交換すれば問題ない」と言われました。』

・・・とあったので、エンジンかけながら交換する整備士も珍しくないようです(某量販店での話。面倒だから「壊れてる」ってことにして、エンジンかけながら交換してる?)


さて、正解はどちらでしょう?

ヒント:本当の理由を述べている人が一人だけいます(※)


(※)
それ以外は知ったか回答ばかりですが、その中の一つがBAになっていました・・・(知恵袋あるある)

Posted at 2024/04/24 14:43:24 | トラックバック(0) | 日記
2024年04月20日 イイね!

GRエアロスタビライジングボディコートと三段論法【改訂版】


オートメッセウェブの記事によれば、理屈はアルミテープチューンと一緒で、
『空気は+の帯電をし、ボディにも+の電荷を持っている。磁石の斥力(せきりょく)と同じ極同士を近づけたときの反発力と同じことが起きて、本来ボディラインに沿ってきれいに流れてほしい空気が、ボディから剥離。ボディと空気の流れに隙間ができて、そのクリアランスでクルマが上下左右に動き、不安定感や遊びの原因にとなる。
そこで「GRエアロスタビライジングボディコート」を塗ると、ボディの帯電による悪さがなくなり、風洞実験や、CFD(数値流体力学)通りの空力効果が得られる』とのこと(原文ママ)
・・・本当なら凄いです。

更に、トヨタの担当者によると、効果はかなり体感しやすいらしく、次のように低速からでも違いが解るのだと説明しています。
『例えば、団扇。団扇の速度は秒速30cmぐらいですが、空気の抵抗は感じますよね。秒速30cmは時速にすると1.08km。たった1km/hでも、1800mm×1400mmのクルマのボディ(前投影面積)が動けば、微低速でも空気の抵抗はけっこうあります。だから空気の流れがちょっとでもよくなれば、動き出しからだって変わります』(原文ママ)


ここまで聞いて、「なるほど、確かに扇子程度でも空気の抵抗は感じるんだから、車の抵抗はたとえ微速域でも相当なものだよな。うん、これは期待できそうだ!」と思った方は、素直というか、
詐欺に引っかかりやすいタイプかもしれません(※1)


三段論法をご存知ですか?
三段論法は、西洋の哲学者アリストテレスが提唱したものです。
大前提:全ての人間は死ぬ ◯
小前提:ソクラテスは人間である ◯
結論:ゆえにソクラテスは死ぬ ◯
で有名ですね。

一方、トヨタの担当者の話は、
大前提:帯電は空力性能に悪影響を及ぼす ◯(だとして)
小前提:たった1km/hでも、車の受ける空気抵抗は大きい △(ここで論理が少し飛躍)
結論:ゆえにGRエアロスタビライジングボディコートを塗って除電すれば、低速域からでも違いが分かる ✕(都合よく飛躍しすぎ)
という訳で、実は三段論法になっていません。

解りやすい事実を並べて相手の関心を惹きつけ、都合よく丸め込む・・・なんだか投資セミナーの説法を聞いているみたいですね。


まあ冗談はともかく真面目な話をすると、トヨタの言い分は「帯電するとクーロン力で空気が剥離し、ボディとの間に隙間ができるので、車が(揚力で?)揺さぶられ不安定になる」ため、「GRエアロスタビライジングボディコートを塗って除電しなさい」という理屈のようです。

では、まずはトヨタの説明を見てみましょう。


↑アルミテープのときのマスコミ配布資料の一つ(境界層の厚さ)。画像はモーターファンの記事より引用。

これがどのように計測されたデータなのか(果たして信頼できるデータなのか)がさっぱり解らないため、コメントしようがないのですが、この表によれば、帯電の有無(2KVと0V)で確かに違いが見られる。
ただ、境界層の厚さを図から推測すると、せいぜい1ミリ程度の違いであり、仮にこのデータが正しくても、アルミテープの有無で2KVと0Vの差が出る訳ではないので、詐欺師がよく使う「効果を視覚的に訴えるためのトリック」にも見えるのだが・・・



↑同じくアルミテープのときのマスコミ配布資料(境界層の増大、剥離)。画像はモーターファンの記事より引用。

初歩的かつ単純化されたモデルを使って、帯電により境界層が増大し、剥離が起こると言う説明を行っている。
ただ、飛行機の翼を横から見た2次元図ならこれで説明できるのでしょうが、自動車の場合はもっと複雑な形状をしていますが(航空分野では翼形状を対象に2次元解析が有効だが、自動車は3次元複雑形状であるからこそCFD解析が有効)、それはそうとして、本当にクーロン力(静電力)によって境界層の増大や剥離が起きるのでしょうか?


ではここで、境界層とは何か、また剥離はなぜ起こるか、そしてそれによりどのような影響が出るのかを考えてみましょう。

まず、大前提として、
境界層や剥離は、流体の粘性力によって生じます。(※2)

理想流体と違い、空気は粘性流体なので、壁面の近くではその粘性力(せん断力)が働きます。
それにより、壁面近くに境界層と呼ばれる空気の流れが遅い層(=圧力が高い層)ができます。
そのため、流体は後方に行くに従って物体の形状に沿って流れる事が難しくなり、剥離が起こります。

剥離が起こると後方に大きな渦(=低圧)が出来ますが、これが抗力(後ろ向きへ引っ張る力)となって空気抵抗が増大する訳です。
ホームの白線近くで急行なり特急なりが通過した直後、線路側に危うく吸い込まれそうになった経験をした方もいると思いますが、あれがまさにそうです。


ところで、ゴルフボールの表面に飛距離を伸ばすためのディンプル加工がされていますが、なぜ飛距離が長くなるかというと、あのディンプルによって表面に小さな渦、つまり乱流を起こしているからです。

素人考えでは空気は綺麗に流れた方が良いように思いますが、むしろ乱流にすることで剥離角を大きくできるので(つまり剥離点を後方にずらせるので)、その結果、後方の大きな渦を(層流に比べ)小さくすることができます。
それで抗力を抑える事が出来るので、飛距離が伸びる訳です。

つまり、トヨタの言う「クーロン力で剥離が起きる」とか、「そのせいで空気の流れが乱されてCFD通りの空力効果が得られず車が不安定になる」とかいうのは、完全に素人の意見というか、
オカルトパーツ業者と同じ、疑似科学なのです。
(ちなみに電磁気学の視点で言えば、空気とボディの間でクーロン力が働けば、空気が剥がれるのではなく、ボディに静電誘導が起こるだけです)


結局のところトヨタの理論は、効果が感じられたという幾人かのテストドライバーの主張を基に、勝手な仮説を組み立て、先の団扇の話と同様に(流体力学の専門用語を用いて)素人向けにもっともらしく説明しているだけの代物であり、専門家からは「粘性力も知らないのか」と鼻で笑われる戯言レベルです。

そもそも、ボディを見回しただけでも、ドアミラーやルーフアンテナ、ドアハンドルなどの目立つ突起物があるし、モールやパネルの隙間(チリ)だってあるし、下回りを覗けば突起物だらけだし、タイヤのような回転体もあるので、ボディ表面の空気の流れは複雑です(※3)
なので、仮に(理屈はともかく)剥離点をいくらか後方にズラせたとしても、ゴルフボールのように単純にはいきません。

だいいち、帯電するだけで流体中の物体に力(それも質量の大きな自動車を低速域から上下左右に揺さぶる程の大きな力)が働くなら、疾うの昔に誰かが気づいてそのメカニズムを解明し、「ナントカの法則」なんて名前が付いていなければおかしいし、逆にトヨタの言う理論(現象)が本当なら、脱炭素にも貢献する技術として、世界中から脚光を浴びるはずですが、発表後10年近く経つのに、
未だに注目されていないのは何故でしょう?


なお、流体力学の今のトレンドは、鮫肌にヒントを得たリブレット加工ですが、これは境界層の空気の流れ(渦)をボディから遠ざけることで、摩擦抵抗(つまり粘性抵抗)を低減するというものです。
なので、仮にクーロン力がいくらか働く事によって僅かな隙間ができ、粘性抵抗が減らせるなら、むしろ歓迎すべき事柄です。


↑これはオカルトではありません(画像は、日経クロステックの記事より引用)

参考)https://www.aero.jaxa.jp/spsite/rensai/column/21.html


もっとも、走行によって摩擦帯電が起きた場合、空気(現実には塵や埃など)とボディの両者がともに正電荷を持つはずがないし(電気量保存の法則)、また先ほども少し触れましたが、外部から電場(正電荷)の影響を受ければ、導体であるボディには静電誘導が起きてボディ表面に電子(負電荷)が集まるため、トヨタの言うような「空気もボディもプラスの電荷をもつので、斥力が働いて空気が剥がれる」はあり得ません。

おそらくトヨタの担当者(テストドライバーが中心メンバー?)は、電気量保存の法則や静電誘導を知らないのでしょうが、あくまでトヨタという法人として発表している以上、誰かしら止められなかったのかと不思議に思います(もしかして「森の象さん」直々の指示案件だったので、誰も口を挟めなかった?)

ところで、以前「学生時代に流体力学を少しカジった事がある」という某自動車ライターが、アルミテープの理論を得意げに解説しているのを見掛けましたが、流体力学を多少でもカジった事があるなら、流体の粘性力の話ぐらいは覚えておいて欲しかったですね(カーメディアに噓記事が多いのは、このように書き手のレベルが低いから)


いずれにしても、これがオカルトでないと言うなら、詐欺紛いのしょうもない説明ではなく、実際に効果がどれだけあるのかを具体的に示してもらいたい。

今時は空洞実験室がなくても性能の良い汎用のCFDソフトがあるようですが、トヨタともなれば立派な空洞実験室を持っているのだから、「アルミテープの有無で、どれだけ空気抵抗が改善するか」は簡単にデータが取れるハズ。
また、コンピューターシミュレーション全盛の今は、ドアの開閉フィーリングのような感性領域に至るまで数値解析しているのだから、「帯電を抑えることで、どれだけクルマの無駄な動きが抑えられるか」というシミュレーションをするのも簡単なハズなのに、
それを何故公表しないのでしょう?(※4)



↑ダメダメ3匹(画像はJARO提供)


有名な大手企業が、機能性表示食品を「個人の感想です」を免罪符にしてバンバン売る時代です(営利企業ですから当たり前です。それを否定はしません)

「あのトヨタが言っているんだから間違いはないだろう」とか、「効果があるからこそ特許も取ったんだろう」ではなく、
自分で考える癖をつけることが重要ではないでしょうか?


注釈
(※1)
自由落下ではないので、質量が大きいほど空気抵抗による影響は小さくなり、逆に質量が小さいほど空気抵抗による影響は大きくなります。
誰にでも解りやすいように説明するのは大事ですが、団扇と車をさも同列であるかのように説明するようでは、詐欺師と一緒です。

(※2)
流体の粘性力は、流体中に存在する速度の大きい分子と小さい分子が互いに衝突したり、壁面に衝突したりすることで運動量が減少し、流れを減速させる力のことで、流体分子間(あるいは壁面)に働く摩擦力と言い換えられる。

(※3)
空力改善による車両安定を目指すなら、アンダーフロアやリヤのホイールハウスに自作カバーを付けて、いっそドアミラーすら畳んで走ったほうが、よほど効果があるでしょう。
もちろん、「GRコート(あるいはアルミテープ)を施工したら、走り出しから安定感が増した」などと寝事を言う人は、窓を開けて走るなど論外です。

(※4)
Youtubeで比較走行動画を公開しているようですが、コメント欄をみればわかるように、あれでは本当の比較にはなっていません(ハンドルの切り方やブレーキの踏み方、風向や風速等が同一条件ではないため・・・よく見ると肝心のメーターを隠していますので、侵入スピードも違っているのではないでしょうか?)

元レースドライバーの評論家でも呼んで、走った感想を述べさせる程度にしておけば良いものを、この動画はちょっとやりすぎです(JARO、いや消費者庁の出番ですね)
https://www.youtube.com/watch?v=yzkiVhyG6qM&t=5s

Posted at 2024/04/20 17:11:07 | トラックバック(0) | 日記
2024年04月19日 イイね!

ヒカキソとCEマークの話


ちょっと前にヒカキソと名乗る人物から詐欺メールが来ました(ンではなくソ)
もちろん、即ブロックしました。

さて、CEマークですが、その昔China Exportマークだという噂話がネット上でよく言われていました。
実際、欧州会議でもこのネタが取り上げられた事があるようですが、もちろんそのようなマークは実在せず、いわゆるネットジョークでしょう。

ただ、CEマークは第三者の認証が不要で、自己認証すれば良いらしく、8割方がそのパターンだそうです(機能性表示食品と一緒)


↑左が正しいマーク

上の画像はどちらも中国製品のものですが、左の企業はブランドを商標登録しており、表に自身のHPも記載されていました(右は一切記載なし)

最近は、中国製品も昔の安かろう悪かろうから脱却しつつあります(台湾製だって私の若い頃は粗悪品の代名詞だったし、日本製だって私が生まれる以前は、牧伸二じゃないが「◯は日本の粗悪品」でした)
それでも粗悪品を作る企業は、まだ結構残っているようです。

きちんと自己認証した企業は正しいマークを付けると思うので、明らかに字体が違うのは、ヒカキソの類でしょう。

アマゾンで中国製品を買うときは、商品画像などでCEマークの字体を確認するとか、自社のHPがあるかを調べた方がいいかも?

Posted at 2024/04/19 08:08:16 | トラックバック(0) | 日記
2024年04月17日 イイね!

テーパーナットは線接触です


今まで長いブログが多かったので、今後は簡潔に書きたいと思います。
ネタ的には代わり映えしませんが、意外と知られていない話を取り上げようかと。


さて、テーパーナットは面接触していると思われている方が多いと思いますが、その昔、加工精度の高いBBSホイールにBBSナットをつけたにもかかわらず、ナットに線上の接触痕が残っていたので、不思議に思って調べたら、実は線接触だったのです。

詳しくは、こちらのHPをどうぞ↓
https://www.pit-in.co.jp/tire/nut_seat

街のタイヤショップもピンキリですが、実に頼れるお店だと思います。


それと比べると、


↑ネット通販なんかもやっている大手タイヤショップのHPから拝借

「ナットを締めた時にずれにくくなる(緩みにくい構造)」など、他にもツッコミどころ満載ですが(むしろ本当に面接触になる平座のほうが理論上は緩みにくい)、こういう認識の店にはタイヤ交換を頼みたくないですね。
Posted at 2024/04/17 16:53:12 | トラックバック(0) | 日記
2024年04月15日 イイね!

「欧州車のホイールボルトのほうが優れている」は本当か?(後編)


(続き)

(5)実は、冬タイヤの普及が要因?

ところで、なぜ欧州車にラグボルトが多いのか?ですが、ネット上に自動車の設計をしているという方が「欧州では、主に冬タイヤへの履き替えによってハブボルトの損傷率が高く、ラグボルトのほうが交換が容易であるため」と書いているのを見掛けた(関東以西に住んでいれば、ハブボルトのうち替えなどまず経験しないが、東北や北海道では意外と多いらしい)


↑画像は「ヨーロッパ史入門」というHPより


確かに欧州は、暖かな地中海性気候の南欧諸国を除いて、殆どの地域が日本より北に位置しており冬が厳しく、一理あるなと思って調べたら、
・最初に冬タイヤ(=スパイクタイヤ)が誕生したのはフィンランドで1959年、そして60年代以降に欧州各国で急速に普及した(旧オーツタイヤの資料によれば、日本では63年に国産品が登場し、やや遅れて70年代に普及したとのこと)
・VWは初代ビートルもラグボルトだったのに対し、例えばBMWは、少なくとも2002(1966年~77年)まではスタッドボルトだったらしく、当初からラグボルトだった訳では無い。
という事実が判明したので、この「損傷時の交換が容易」とする説は、合理主義の欧州ならば十分あり得る話で、結構有力なのではないかと思っている。


(6)なぜ今になって、トヨタがラグボルトを推奨するのか?

最近は章男会長のアドバイス(横槍?)で、プリウスのコンセプトを根本から見直したとか、LBXのタイヤが大径化してかっこよくなった・・・みたいな逸話が、カーメディアを通じて度々ネットで配信されるようになった。
つまりは宣伝のために、トヨタ側がそういう話を書くようにリークしているのだ。

また、ラグボルトを採用したISやbZ4Xなどの試乗記で、評論家が軒並み「ラグボルトの方が足回りの剛性が高くなる」と書いているが、これも前編で書いたが、トヨタが自ら広報資料にそういう話を記載しているためである(※1)

以前のトヨタは真面目な反面、面白みがない印象だったが、最近のトヨタはモリゾウさんなるレーサーのおかげもあってか、遊び心を持つようになったみたいで、それ自体は車好きからも歓迎されているようだが(※2)、このラグボルトにしても例のアルミテープにしても(誰がGOサインを出したかは知る由もないが)お遊びを通り越して、ちょっとおふざけが過ぎるのではないかと。

もっとも、自動車なんて作る側からしたら売れてなんぼの世界なので、たとえCMで「個人の感想であり、効能ではありません」と謳おうが一向に構わないのですが、某機能性表示食品みたいに、それで被害が出てからでは遅いので、
安全性には問題がないように、しっかり作って戴きたい(※3)


注釈
※1
この辺りに関しては、前編の注釈で詳しく書いたが、締結力が大きい(とトヨタが主張する)ラグボルトにしたにもかかわらず、発売早々にボルトの緩みが生じる恐れがあるとリコールを出して、生産見合わせまでしたのだから、本末転倒というかとんだお笑い草である。

それにしても、広報資料を書き写すだけの評論家が多いのは(今更だが)呆れる。
いざ大きな事故が起きると、マスコミにも彼らが「専門家」と称して登場するが、高校の物理すらロクに覚えていない評論家より、自動車工学にも詳しい大学教授などの「本物の専門家」を招いたほうがいいと思う。

※2
個人的には、トヨタイムズも含めたカーメディアを使っての「(大企業の会長と言っても雲の上の人ではなく)あなた方と同じただの車好き、庶民派なんですよ」アピールは、ハッキリ言って食傷気味。

※3
bZ4Xのラグボルトの緩みについて、トヨタによればホイールの摩擦係数の製造上のバラつきが原因で緩んだとの事だが、ホイールの摩擦係数ってそんなにシビアなものではないはず。
本当にシビアだったら社外ホイールなど怖くて履けないし、経年で錆が出たらいちいち新品に交換しないといけなくなるんだが・・・

過去のリリースと下記の画像を併せて考えるに、どうもホイール形状を変更して接触面積を増やしたせいで、面圧が想定より低くなったことが影響していそうな気がするのだが、詳細は不明。


↑トヨタの広報資料より(摩擦力と書けばいいものを、すべり難さって?)

Posted at 2024/04/15 10:39:15 | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「荷重移動を考えて走ろう(EBDの誤解) http://cvw.jp/b/2036415/48479188/
何シテル?   06/10 16:44
ネットを見てると、車の情報に関する様々な誤解やデマ、更には疑似科学であるオカルト チューンが大手を振ってまかり通っているので、本音で書きます 皮肉屋...
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