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LGtouringのブログ一覧

2024年10月21日 イイね!

ブレーキのリザーバータンクは密閉(気密)されている?


ネットで、ブレーキのリザーバータンクは吸湿しないようにキャップで密閉されている、もう少し正確に言うと気密状態(※1)であるとする記事やブログを時々見かけますが、本当でしょうか?


マスターシリンダーの構造を知っている人なら「当たり前田のクラッカー」ですが、ブレーキを踏んでいない時はリザーバータンクはピストン室と繋がっていて、踏んだときに初めてピストン室(ライン内)がタンクと遮断、つまり密閉されます。

要はブレーキを踏む度にフルードは少量ずつ行き来しているのですが、もしリザーバータンク自体が密閉されていたら、フルードは行き来できません。

だいいち、タンクが密閉されていたら(パッドが減った時など容積が変わった時にフルードが補充されないため)リザーバーの役目を果たせません。


本当かよ?・・・と思った方は、今度点検ついでにキャップを外して観察してみてください。

よく見るとキャップの裏側に穴が開いていますし、キャップのネジ山にも溝があるはずです(※2)
これでリザーバー内のフルード液面に大気圧を掛けているのです。



(※1)
気密とは、「密閉して気体の流通を妨げ、気圧の変化の影響を受けないようにすること」(小学館の大辞泉より)

(※2)
高級車の場合は、裏側にシリコーン製のダイヤフラムが付いていますが(開け閉めすると「プシュ」と音がするタイプの車)、ダイヤフラムに大気圧が掛かっているため、気密状態ではありません。

あと、余談ですが「ブレーキラインは循環構造ではなく管も細いので、フルードは混ざらない」と主張する人も多いですが、高校物理で熱対流、ついでに分子(クラスター)の大きさも習ったと思いますが・・・



Posted at 2024/10/21 15:37:27 | トラックバック(0) | 日記
2024年10月15日 イイね!

アフロ注意!


前回の続きになりますが、アフィブログには、次のようなものまでありました。

・バーナーで熱する
   ↓
・熱膨張で出来た隙間に、潤滑剤を吹く

もちろん、「潤滑剤は可燃性なので、火を止めてから吹くように」とは書かれていましたが・・・(※)

良い子の皆さんは、絶対に真似しないでください(笑)


引火点や発火点という言葉は聞いたことがあると思いますが、簡単に言うと、引火点は火花などによって着火する可能性のある温度で、発火点は自然発火する可能性のある温度です。
で、潤滑剤の場合、この発火点は250~350度ぐらいです(因みに、556の成分であるケロシンは210度)

BBQの火起こしで解ると思いますが、バーナー(ガストーチ)は結構火力も強く、温度も青色の外炎部分では最高で1500度になるため、バーナーで熱すれば、短時間で鉄が赤く変色していなくても、発火点には達している可能性が高い。
そこに556を吹いたらどうなるか?

前髪がアフロになっちゃうぐらいなら、ギャグで済みますが・・・
(高校時代、化学の教師が「文系の人でも、化学は教養として知っておかないと」とよく話されていた)


(※)
むしろ、下手な注意書きがあるせいで、「火さえ止めれば安全なんだな」と考える人が出てくる可能性もあるので、そういう意味では非常に有害なサイトです。

アフィには「元自動車整備士が作った」などと謳うサイトもありますが、そもそも肩書なんていくらでも自称できるし、本物の整備士でもよく解っていない人が結構いますから、安易に信頼するのは危険です。

最近は、若い人を中心に「ネットde真実」な人が増えたようですが、いずれにしても、アフィブログとつべ、知恵袋の3つは、ネット上の「三大害悪サイト」なので、参考にしない方がよろしいかと(まだオートメカニックやDIYラボの方がマシかも)


Posted at 2024/10/15 13:05:28 | トラックバック(0) | 日記
2024年10月15日 イイね!

焼き入れ?


で、ナットが固着して外れない場合にバーナーで熱する方法ですが、そのメカニズムについてはよくわかっていない人も多いようです。
実際、ネットで検索すると、例えばつべに次のような動画がありました。

・ナットをボルトごとバーナーで赤くなるまでガンガンに熱する
    ↓
・すぐ水を掛けて一気に冷やす

もはや「ヤキ入れっぞ(゚Д゚)ゴルァ!」の世界です。


ちびチタノ総長(画像は、TOHO animation ちびゴジラの逆襲より)

因みに、個人の作成した動画のようですが、完全な素人ではなく、ピットを持っていること等から業者(整備士)のようです。

この動画を作った人は、おそらく5円玉を熱すれば、中の穴は小さくなると思っているのでしょう。
なので、ナットとボルトの両方を膨張させると、ネジ山が狭くなる(隙間に出来た錆を砕いて潰す)→冷やすと膨張が元に戻って隙間が空くので外れる・・・という発想なのだと思います。

実際、ネット上にはそのように説明しているサイトが結構多いので(錆を潰す説)、この焼き入れ法を実行している人も案外いるかも・・・(※)


(※)
鋼を無闇に焼き入れすると(特に水で急速冷却する場合)硬化はしますが、同時に脆くなります。
つまり硬度は上がるが、強度は落ちるので、最悪外す時にボルトが折れたり、そうでなくても再使用は難しくなります(強度を上げるには適切な焼き戻しが必要で、素人には難しい)

硬度と強度と剛性の違いについては、こちらをどうぞ(ボルトに必要なのは、剛性ではなく強度)

「欧州車のホイールボルトのほうが優れている」は本当か?(前編)
https://minkara.carview.co.jp/userid/2036415/blog/47651671/


Posted at 2024/10/15 12:59:32 | トラックバック(0) | 日記
2024年10月10日 イイね!

熱するか、冷やすか?


では、「バーナーと冷却ケミカル、どちらが良いのか?」ですが、ネット上では(そもそも理屈が解っていないので)火気厳禁な場所か否かで使い分けろ、とステレオタイプな事が書かれています。

ですが、例えば、錆でボロボロになっているマフラーのボルト&ナットだったら、バーナーで赤くなるまでガンガンに熱しないとダメかもしれませんが、通常はそこまで熱する必要はありません(※)

つまり、小型のヒートガンやターボライター、ミニバーナー等でスポット的に温めれば十分なので、使用厳禁な場所は限られます。
逆にそれで緩まなければ、仮に相手がナットならナットブレーカーでぶった切る方が結果的に早い(なお、ナットブレーカーですが、汎用性を考えればO型よりもC型の方がお勧め)


それでは何を基準にすべきかというと、対象物の大小です。

エンジンブロックに刺さってるボルトであれば、ボルトを冷やす方が早い。
逆にナットであれば、ナットを温める方が早い。
熱伝導率は材質に依りますが、当たり前ですが同じ材質でも質量や厚みが影響するため、逆をやろうとしたら当然時間がかかるし、相手材へも熱が伝わりやすくなります。


(※)
前回紹介した凍結浸透ルブのようなケミカルは、概ねマイナス40度くらいに下げるようなので、常温を25度とすれば、-60~70度の降下温度で隙間を作り(+潤滑剤の助けを得て)ナットを緩ませるようにする商品であることがわかる。
逆に言えば、熱する場合は100度くらいに熱すれば、隙間は出来るという話になる(ちなみに、鉄が赤くなるのは550℃~)

一方、バーナーでどのぐらいの時間熱すれば100度に達するか?ですが、
・ある消防局の実験では、ガスコンロでフライパンを空焚きして200℃に達するまでの時間は、鉄製のもの(917g)で50秒。
・ガスコンロの標準火力は約3kw、一方でバーナー(ガストーチ)は1200~1500kcal/hなので、kwに換算すれば1.4~1.7kwぐらいで約半分。
つまり、単純計算で、約1Kgの鉄製フライパンを50秒温めれば100度になるぐらいのパワーがあるので、少々オーバースペックです。

因みに、冷却系ケミカルが-40℃ぐらいなのは、おそらく潤滑剤の流動点との絡みで、前回紹介したラストブリザードの方が低いのは、より低温流動性の高い潤滑剤を使用しているからだと思います。

冷やすだけが目的なら、フマキラーの凍殺ジェットが-55℃(30℃からの降下温度が-85℃)なので、そちらの方が効果が高いかと。
値段も1,000円ぐらいで半額だし、いずれもHFO冷媒を使用しているのは同じでしょうが、凍殺ジェットは溶剤不使用らしく、冷却ケミカルと違い周辺がベタベタにならないという利点(言い換えれば弱点)はあります。
もちろん自己責任で・・・



Posted at 2024/10/10 13:11:47 | トラックバック(0) | 日記
2024年10月09日 イイね!

5円玉を熱すると、どうなるか?


熱で金属も伸び縮みする、つまり熱膨張ついては高校物理で習ったので、ご存じだと思いますが、そこでクイズです。

5円玉を熱したとき、中の穴は小さくなるのでしょうか?それとも大きくなるのでしょうか?
(言い換えれば、ドーナツが水でふやけたようになるのか、拡大コピーしたようになるのか?)


答えはこちらです。

「5円玉を熱すると穴はどうなる? 面白くて眠れなくなる物理の話」
https://shuchi.php.co.jp/article/897


で、なぜこの話をしたかというと、固着したボルトやナットを外す際、この熱膨張を利用してネジ山に隙間を作ってあげて緩める方法(バーナーで温める方法)がありますが、その逆パターンで、冷やすことにより金属を縮ませるケミカルもあります。

USA発祥のケミカルだと思いますが、呉工業でも類似品(凍結浸透ルブ)を商品化しています。
その説明図では、ボルトとナットの両方に吹き掛けることで、次のように収縮すると説明しています。


(画像は呉工業のHPより引用)

ですが、先の5円玉の話を考えると、この図のナットの収縮する方向は明らかにおかしいです。

正しくは、ナットは赤矢印の方向にそれぞれ縮むので、黒色→青色になるはず。


つまりは、この手の商品はボルト、つまり雄ネジ側に吹き掛けないとダメということです。
以下は、本家(?)のラストブリザードの説明図です。



まともな商品説明もできないKUREのパチモン類似商品より、こちらの方をオススメします(冷却温度も-33℃→-42℃と、ラストブリザードの方が低い)


Posted at 2024/10/09 09:51:21 | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「貼るだけで節電?【怪しい業者の見分け方】 http://cvw.jp/b/2036415/48620881/
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ネット上には、車の情報に関する様々な誤解やデマ、更にはオカルトチューン (疑似科学)が大手を振ってまかり通っているので、本音で書きます 皮肉屋なので...
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