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2014年05月25日

試乗記 Alpina D3 BiTurbo & D5 Turbo

試乗記 Alpina D3 BiTurbo & D5 Turbo 試乗記 Alpina D3 BiTurbo & D5 Turbo

同時に試乗できると知って世田谷ショールームに行ってきました。
高性能のディーゼル車というのもピンときませんが、Alpinaとあれば興味も湧きます。

カタログから車両のスペックを簡単に拾っておきます
D3 BiTurbo 2,992cc 350ps/4,000rpm 71.4kg・m/1,500‐3,000rpm 
D5 Turbo  2,992cc 280ps/4,000rpm 61.2kg・m/1,500‐3,000rpm 

いずれもボア84.0mm×ストローク90.0mmの直列6気筒エンジンですが、車両名称のとおりD5はシングルターボなのでツインスクロールターボのD3より出力性能は劣ります。
したがって、走行性能もD3がD5を凌駕しています。
0→100km/h
D3 BiTurbo 4.6秒
D5 Turbo  5.9秒
最高速
D3 BiTurbo 278km/h
D5 Turbo  256 km/h

トランスミッションはいずれもZFの8速スポーツATでハンドルの裏にあるアルピナ社独自の左右のボタン(突起)でアップ・ダウンできるスイッチトロニックです。
1速から8速までのギア比は同じですが、ファイナルギアレシオはD3の2.813に対してD5は2.471になっています。

さて、どちらから試乗するかでちょっと逡巡してしまいました。
結局、頭の中で整理できないまま、D3 BiTurboを指名しました。
結果的に考えると、今回のようにすぐに乗り換えるのであれば、どちらが先でも違いは良く分かると思います。

試乗車はD3もD5も右ハンドルのアルピナブルーでシルバーのデコレーションでした。
内装は黒で統一されていてオーソドックスな設定になっています。

まず、D3の内装ですが、アルピナステッチの入った革のステアリングにミルテウッドトリムが奢っていて、ブルーのメータークラスタに高級感を感じます。
また、ドライバーズシートに座った印象としては、座面が高くて前面の見切りが良いのでフロントが短く感じて運転しやすい印象です。
(これはベースとしてのBMWの利点です。)
ただ、悪くいえば、車両価格が1,000万円級の車(乗り出しは1,150万円位になるとのこと)としては普通のセダンで高級感はあまり感じません。
上手く表現できませんが、胸から上がフロントガラスの上にあるようで見切りは良いけれど大きな車に包まれている印象がありません。
あくまでも、アルピナの高級感があちこちにワンポイントで散りばめられているという印象です。
このあたりは私の感覚ですし、「高級感=善」ではありませんので個人の感性にお任せしたいと思います。

試乗コースは第三京浜の往復です。
実はここはアルピナを試すのにうってつけの場所があるのです。
第三京浜を保土ヶ谷に向かって走り始めると多摩川を渡ってすぐのところで上り車線の二子多摩川料金所の張り出しにより下り車線は左右にうねって走ることになります。ここを超えて直線になると道路の継ぎ目を強く感じる区間がしばらく続くのです。
足回りをチェックするのに最適な路面になっています。

Alpinaの絶妙な足回りを試そうとスポーツモードに設定して試乗を開始しました。
継ぎ目がきたところでカタン、カタンと始まりましたが、思ったより突き上げがありました。
これは以前に試乗したB6 BiTurboとの対比なのですが、もちろん、愛車のM6(E63)とは全く比べものにならないほどマイルドです。
折角なのでコンフォートに変えてもらうとほぼカタンという音だけに近づきました。
これなら同乗している人も継ぎ目がほとんど気にならないと思います。

さて、朝一番を希望してみたものの今日の第三京浜は交通量が多く、踏めるチャンスが少なかったです。
オートマモードで8速走行でしたが、少しアクセルを踏むと7速に落ちて排気音が少しだけ野太く大きくなって加速していきます。
さすがに最大トルクが71.4kg・mだけあって、少し加速したいだけならアクセルを踏み込むだけで良く、スイッチトロニックの出番はありません。
長距離をイーブンペースで走るには最適な車だと思います。
余計な操作は不要で、アクセルワークだけでストレスを感じず疲れ知らずの運転ができます。

もう一つのハイライトである加速性能は交通量が多くてなかなか試す場面が訪れません。
やっと、保土ヶ谷料金所でETCを超えると前が少し空いたのでここぞとばかりフルアクセルしました。
こちらもスイッチトロニックなんかは使わずともスムーズに加速していきます。

D3の0→100km/h 4.6秒というタイムは何とM6(E63)と同じです。
私の予想はSMGを駆使してシフトタイミングを上手くつかまないとしっかり加速してくれないM6(E63)よりアクセルベタ踏みでいけるD3のほうがアマチュアにはよほど速く走れるし、そのように感じるはずと思っていました。
もちろん、タイムは計測していませんが、スムーズな加速が得られるD3はM6(E63)より実際に速かったのだと思います。

ただし、体感的には全く別物でした。
というのは、M6(E63)は1速でリミッターの8,250rpmまで回してもカタログ値で速度は74km/hなので、高速道路でスピードアップするにはヘッドアップディスプレイとにらめっこしながら2速にギアチェンジするタイミングを計らないとなりません。
このとき、5ℓ V10エンジンは上まで回るので美しい排気音を奏で始めます。
だから、M6(E63)で思いっきり加速しようとすると、ドライバーは耳で官能的な排気音を楽しみながら目で回転数を追いかけてと結構忙しく、加速が早く感じます。
(官能的な楽しみが短いと感じます。)
もう少し付け加えておくと、出だしがもっさりしていることもあり、エンジン回転数ととも2次曲線的に加速していく印象です。

だからスムーズにイーブンペースで加速していくD3は思ったほど速いという印象が残りませんでした。
ただ、帰りの上り車線でも強くアクセルを踏み込むチャンスがありましたが、低回転から高トルクが発生するエンジンはすぐに加速が始まりほんとうに運転が楽です。
1,500回転から71.4kg・mものトルクを発生させるエンジンンがあれば、スイッチトロニックがお出ましするチャンスは限られるのではないでしょうか。

さて、D3の次にD5の試乗です。
こちらはドライバーズシートに座るとボンネットの膨らみが前方視界を一部遮り、ボディーの大きさを感じます。
D3と違って首から上がフロントガラスから出ているだけで、車にしっかり包まれている感じです。
逆にいえば、見切りが悪く、ボディーサイズに慣れるまでに少し時間が必要です。
(これもベースとしてのアルピナではなくBMWとしての特徴です。)

内装もD3に較べるとミルテウッドトリムがはるかに沢山使われていて贅沢な感じです。
ハンドルセンターの位置も高くて高級車の印象を感じます。

さて、こちらもスポーツモードでスタートします。
第三京浜の例の継ぎ目もD3よりマイルドです。
それにD3では標準仕様のファブリックシートだったのが、D5では同じく標準の革シートになっていましたが、革シートのほうが座面の張りが強くてお尻をしっかり跳ね返してくれて乗り心地が良いです。
ただ、営業マンいわく、3シリーズと5シリーズのシートに違いはなく、あくまでも素材の違いだと。

こちらも途中からコンフォートモードに変えました。
これほど大きなボディーの車になると優雅に運転したくなります。
アクセルを踏むタイミングも少なかったですが、こちらの加速は少しのんびりです。
この車にはスイッチトロニックは必須です。
思い切って3速くらいまで落とさないと加速感が味わえません。
ただ、これでもD3に較べると加速スピードはかなりゆっくりです。

おかげでアクセルのベタ踏みをしても恐怖感がありません。
要注意なのは排気音も大きくないし、加速もゆっくり目で恐怖感がないからと続けているとスピード出しすぎになってしまう点です。

インプレッサーがちょこちょこ走っていたので追従しようとすると・・・
コンフォートモードではボディーがふられて車線変更がピタッと決めにくいです。
高速道路ではスポーツモードにしないと走りにくいかもしれません。
今日の試乗ではD3だとコンフォートモードでもそれほど柔らかいと感じませんでしたが、D5だとスポーツモードがちょうど良い感じです。

いずれにせよ、2台のアルピナの運転ができたのは大きな収穫です。
しかも、ディーゼル車といってもガソリン車と何の違いもないことが良く分かりました。
(ディーゼル車=廉価車というイメージは払拭できました。)
燃費はD3なら18km/ℓ、D5なら12km/ℓくらいに見ておけばそこそこアクセル踏みながら楽しい運転ができそうな話しぶりでした。
そう考えると、高性能車としては燃料代の面からみるとかなりの優れものになるはずです。

ちなみにD5は車両価格1,099万円(乗り出しは1,250万円位)とのこと。

私は・・・やっぱりB6 BiTurboに乗りたい。
D5はもう少し大人にならないとダメですね。
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Posted at 2014/05/25 01:16:08

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この記事へのコメント

2014年5月25日 7:19
おはようございます!

私もシート、違う感じがしました。D5のほうが骨格、クッション強い気がして太ってる私にはそちらのほうがでした。
今はあるのかわかりませんが、一階に売り物のB6、フルラバリナの内装見てやられました。

東京から多摩川超えてS字の後、法定速度だとどちらのモードでもピッチングしますねD3。もしそこで営業さんが踏め踏めというなら、わかっているのかも知れません!笑
コメントへの返答
2014年5月25日 7:41
ひっそり走行さん、おはようございます。

コメントありがとうございます。

サイドのサポートがあるシートに乗っていると脇腹あたりがさみしく不安感があると営業マンに言ったらオプションで付けられますよと即答されました。
至れり尽くせりのMが良いのか、オプションで選択できるアルピナが良いのか・・・

フルラバリナのB6は新しいオーナーを1階正面でお待ちしております!
マットブルーが渋すぎて立候補できません。
宜しければお譲りします?
何と言ってもシリアルナンバーが1番ですから、買ったら一生ものです。

アルピナの営業マンは、・・・会話もいなし上手ですね!

2014年5月25日 10:29
ラガーあきさん、こんにちは!

素晴らしいインプレありがとうございます。
BMWもここ最近かなりディーゼルに力入れて
いる様ですが、アルピナが手を加えますと更に
別次元のクルマに成る様ですね。
Mモデルとアルピナの違いをカタログ・スペック
で見ますと、馬力はMモデル、トルクはアルピナ
が上の様ですが、それぞれ乗り味も全く異質。
どちらを選択するかも好みの分かれる処ですね。
私が現行M6を選んだのは、何を隠そう前々回
のモーターショーでマットなB6を観てしまった
からです。その流麗なフォルムに衝撃を受け、
50歳にして2ドアクーペを買う決断を致しました。

ぜひB6逝かれて下さい!願わくは私のM6と
ツーショットを。長々とコメント失礼致しました。
コメントへの返答
2014年5月25日 10:51
F13M6さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。

マットなB6は新しいオーナーさんを心待ちにされています。
2台持ちになれば、いつでも並べて写真が撮れますよ〜。

アルピナにいってしまうと乗り換えできなくなる、だから上がりの一台にとっておきたい?と思っています。
やはり、イタリア、イギリスあたりは攻略しておきたい・・・

妄想が入ってしまいました。
2014年5月25日 18:12
こんにちは‼︎

D3とD5をダイレクトに比較した試乗記、とても面白かったです。
D3のスペック、すごいですよね。
3シリーズのボディですから、速さも際だって感じるのでしょうね。乗ってみたいです。
D5はやはり長距離を最小限の負担で移動することができるのが魅力ですよね。
それにしてもさすがアルピナ、値段もゴージャスです!
コメントへの返答
2014年5月25日 18:46
M5.Alpinaさん、こんにちは。

長文にお付き合い頂きありがとうございます。
D3のスペックはスポーツカーを凌駕しそうです。営業マンいわく、実車の性能は一割増しのイメージなので300km/hも夢ではないそうです。
もしかすると、お財布に優しいスポーツカーかもしれせん。

D5のスペックは欧州仕様のようにビターボにしてもう一段引き上げて欲しいとおもいましたが、大人の運転ができるアルピナ乗りのみなさまには十分かもしれません。

ディーゼルのリセールは結構良さそうなので、Mより賢い選択かもしれません。
やはり、大人の分別のある方が乗る車です!
2014年5月25日 21:12
こんばんは(^^♪

とても楽しい試乗記でした(*^_^*)

私も両方乗ったことがありますが、D5の後にかなり空いてD3だったので、比較がしづらかったです。

ですのでとても参考になりました!


ディーゼルは速度感が稀薄ですよね。

M6のような盛り上がるエンジン音もないので、ふと気付いたらスゴイ速度になっている感じ。

アルピナのディーゼルは洗練されているので、とても滑らかに感じました。


D3は良いですよね。

ベースの3シリーズにアルピナが手を加えているだけなので(それでも素の3シリーズとは比べ物にならない質感の高さですが)、やはりD5には高級感では負けています。

それでも羊の皮を被って更に覆面までした狼って感じがたまらないです。

欲しいなあ、アルピナ。

お金があるだけでは買ってはいけない何かをアルピナとアストンは持っていると思います。
コメントへの返答
2014年5月25日 21:46
atsuhlyさん、こんばんは。

長い試乗記にお付き合いいただきありがとうございます。
最後はちょっと力尽きましたが・・・

さて、今回のディーゼル車に試乗して、カラカラと音を出す、走行性能が劣る車というイメージが完全に払拭されました。
もちろん、20年前の国産車から作り出したイメージだったのですが。

D3、D5とも上手くキャラクターの棲み分けがされていて、車両価格も1,000万円+αという手が届きそうで届かない良いところをついているなあという印象です。
(みんながオーダーできたら裁ききれなくなってしまいますし・・・)

Mに比べると穏やかなデザインのスポイラーとBMWとはちょっと違うよと主張しているデコラインが何ともいえません。
それと20本スポークもオーソドックスな美しさ。

車を眺めているとBMWにはない高貴な雰囲気を何故か感じます。

アルピナは子供の頃からの憧れなのでいつしか乗りたい・・・
アストンは・・・どこからお金が湧いてこないかなあ。
2014年5月25日 21:25
面白かったです!D3とD5の連荘試乗!いいですねぇ
ここのニコルさん、第3京浜で踏ませてもらえるからいいんですよね。
D5は何度か乗ってるんですが、D3はまだ乗ってないので
この記事を見ると乗ってみようかなぁという気になります
B6は・・・試乗車あるんですかねw あの内装にはかなりヤラれましたw
ひそかにあのマットブルーも好きだったりしますがw
コメントへの返答
2014年5月25日 21:58
Nlogさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
D3とD5は連荘試乗が良いと思います。

燃費の悪いハイオク車に乗らなくてもディーゼル車でこの性能?となること間違えありません。
特にD3はアクセルベタ踏みすればギアチェンジ不要ですから。

B6も試乗車あります。
Aklapovicのチタンマフラーが標準装備されていて、550馬力のV8ビターボエンジンを搭載したB6の排気音は・・・高貴です。(あれ?)

マットブルーは1階でお待ちしております!
2014年5月25日 22:46
私もたまたま、どちらの車にも乗ったことがあって、それについて今でも色々考えることが多かったので、こちらの記事は長さを感じるどころか、じっくり楽しませて頂きました。ありがとうございます。
私もF30のB3/D3にいわゆる「高級感」はあまり感じませんでした。E90系と比べて、F30系はトリムが少なくなっていますから、そのせいもあるかと思います。その点、F10系のトリムは目立って多いですね。差が出やすいです。でもそれ以上に、おっしゃるとおり「大きな車に包まれている印象」が薄いのもF30系の特徴で、E90系は湯船に浸っているようなシートやアイ・ポイントの低さが特徴で、それが高級感にも、スポーティ感にも一役買っていたと思いますね。この点でも、F10系は実際は高さがあるのに、包まれ感は抜群です。
それからシートの件ですが、営業さんの「3シリーズと5シリーズのシートに違いはなく…」という言葉は、私には疑問です。むしろF世代になってから、1シリーズと3シリーズのシートは共通化されたと思っています。それらに比べると、5シリーズのシートは一回り以上の大きさがあります。6シリーズよりも大きいと聞いています。まあ大ききゃいい、って訳じゃないですが(笑。ただ、F10のスポーツ・シートには電動サイド・サポートがありません。それを付けるには、Mと同じコンフォート・シートという高いオプションを装着せねばなりませんが、ALPINAだと選べたかな?
「スムーズにイーブンペースで加速していくD3は思ったほど速いという印象が残りません」というのも、私も同じように感じました。F10M5は680Nmですが、D3はそれを上回る700Nmですよね。でも2トン近くもあるM5の方が、確実に爆発的に加速します。もちろん、D3が勝っているのは、重さの差を引いても4,000回転くらいまでですが、そこまでの間でさえ、D3が勝っている、とは感じられませんでした。もっとも、もしもD3がM5のように暴れ出す車だったら、買おうと思う人は減るかもしれませんが(私は逆ですが(笑。
やはり「スムーズにイーブンペースで加速」ってところが、良くも悪くもALPINAの味なんでしょうね。M5の魅力は、誇張的に言えば、シフト・アップしたときのギアの「爆発的な段付き感」ですから。こういうのは「M」的な魅力なんでしょうね。ラガーあきさんのお車も、そのあたりは楽しさの一部じゃないかと思います。
だからスペック上では空恐ろしげなF30のD3BiTurboですが、「スイッチトロニックの出番は」なく、アクセル操作だけで「長距離をイーブンペースで」楽ちんに「走るには最適な車」だと思いました。そうそう、試乗後に、これはスポーツ・カーと言うよりも、究極の実用車だな、と話したのを思い出しました。
こちらの記事にはないですが、私はその後B3BiTurboも運転させて頂いたのですが、こちら(410ps/5,500-6,250rpm、61.2kgm/3,000-4,000rpm、0→100km/h=4.2秒)の方が、D3よりも加速感があるように感じられました。もちろん、高回転によって60psというパワーの差が稼げるガソリン・エンジンのせいもありますが、中低音が主なD3に比べ、中高音が主なB3のエンジン音やマフラー音などの演出のせいもあるかもしれません。それでも、0→100km/hではわずか0.4秒しか違わないので、この体感の差はどう説明して良いのか悩みます。まあ、単にガソリン・エンジンのパワーの出方や音が好みなんだろうと言ってしまえばそれまでなんですが。
D5はディーラーで試乗させて頂いたときは、CGTVを見たときと同じ感動を実際に味わえて、素晴らしく好印象でした。ところが、C63AMGとD5の二台を所有の方のD5を試乗させて頂いたときは、(ちょっと違うかもしれませんが)ラガーあきさんが感じられたような中途半端な印象を抱きました。そのオーナーさんが、まさにそんなような不満を感じられていたのです。以後、私の中のD5が色あせてしまいました(汗。けれども、私はそれよりもずっと非力かつラフな523iを結構満足して乗っています。だからこういう感覚は、人が車に対して抱く感覚の相対性の表れだと思いますね。小馬鹿にして乗ってみた116iの動きに、爆笑しちゃうほど満足することもあるので。求めたいものの形が明確なら、その形に合えば満足しきれますね。あー私はそんなことが書きたくて、こんな長いコメントを書いたのか(汗?訳がわからなくて済みません。
コメントへの返答
2014年5月25日 23:45
スパグラさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
補足いただいた点、とても勉強になりました。

さて、車の好みはその方のキャラクター(性格)に尽きるのでしょうが、何に乗っているか、何に乗っていたかがその性格に大きな影響を与えるような気がします。
私にとっては美しいデザインをもつ高級クーペの117クーペと航空機メーカーが作った排気音の美しいサーブ900ターボです。

サーブは親が所有していたときにたびたび乗りましたが、いわゆるドッカーンターボ。
でも、アクセルベタ踏みして2,000回転を超えると過給がかかり「キューーーン」と飛行機がまさに離陸していく音がしてグーンと加速していきます。

この2台が私の好みを支配しています。
(サーブ900ターボにもう一度乗りたい)

D3のようにアクセルを踏みこんだらすぐに加速がスタートするのは私にとって究極な性能のはずですが、まだ気に入るには早かったようです。
今はパドルシフトを駆使して懸命に早く走らそうとする(実際は遅い!)のが楽しいです。

実は今日現行M5を追いかける場面に出くわしましたが、車列を抜けていくときの「爆発的な加速」に追随するのに苦労しました。
性能が格段と違うことは明白で、低速トルクに差がありすぎです。
(今考えると400馬力モードのままついていこうするのに無理がありますね。)
でも、排気音はV10に分がありでしょうか。

話を戻すと、Mのような過激な車に乗ってしまうとD5に刺激は感じません。
恐らくAMGでも同じことがいえると思います。
でも、アルピナ社は刺激がある車作りは狙っていないと思います。

それとMはドライバーが本気にならないと車の性能が引き出せません。
それに比べるとアルピナはスロットル開度で性能の引き出し具合をかなりコントロールできます。
スイッチトロニックでギアチェンジを繰り返しながらアクセル踏み込みというのはアルピナ乗りとしては最後の一線という気がします。

アルピナとMを同時に乗りこなすとなると・・・二重人格になる必要がありそうです!

2014年5月26日 13:20
こんにちは.

素晴らしい記事でした.ラガーあきさんの文章は,衒いがなく表現がストレートで非常に読みやすく,かつ他の人にはないテイストがあり,読むたびに勝手ながら感心しております(なんか上から目線で恐縮ですが,レスペクトしております笑.

D5とD3の比較はとても参考になりました.私はまだどちらも厳密には試乗できていないのですが,ますます乗ってみたくなりました.ちなみに,ガソリンとディーゼルの違いに関しては,現行のB3にお乗りになると「それなりに明確な違いがある」ことがわかって面白いのではないかと思います(もちろんラガーあきさんがおっしゃっているような「何の違いもないこと」とはまた意味が違うのでしょうけれどね.


B3もそうですし,↑の方が運転するD3の助手席に同乗した経験からいうと,私も同様に「スペックほどは速く感じない」と思いました.ただその分どこか得体のしれない感じがしてある意味では怖かったです.その不気味な感じが何なのか,いくつかヒントを得たので今度機会があれば試してみたいと思います.


ともあれ,SAAB900いいですね!猛烈にかっこいいです.実は今の車(A4カブリオレ)を買うときに,9-3カブリオレと迷ったのですが,会社がつぶれそうになってしまったことと,良い出物に出会ったことで,きちんと比較検討する前にアウディになってしまいました.なので,今でも時折SAABのことを考えます.BBCのTOPGEARでSAAB追悼番組をやったときは,見ながら何度も涙が出ました.ジェレミーの締めの言葉は「SAAB難民はこれからはBMWの5シリーズに乗るしかない」といったような内容でした.やはりそうなんだろうかと自問しながら僕も次の車を考えたりしています.
コメントへの返答
2014年5月26日 23:27
mashowさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
しかもお褒めまでいただき、とても光栄です。

何を隠そう、試乗記なんて題したブログをみんカラでアップしているのに、車のことをもっとも良く分かっていないからこそ書ける文章ともいえます!
それに写真も1枚だけなので読んでくださる方が想像してくれているのだと思います。

試乗記を書き始めたのはみんカラを始めた半年ほど前ですが、当時は意識してもう少し意味不明にしていました。
というのも、どんな車でも気に入って乗っていらっしゃる方がいて、その方が読んだらどう思うのだろうなんて考えると悪くは書けない。
だから、特徴を書くことに特化しようと考えたわけですが、読み返すと伝わらない感じがするし、評論家じみていて面白くない。
それから試乗記を何度か書き重ねていくうちに、やはり素人なりに自分の感じたままに書くことに意義があるという結論に至ったわけです。
でも、今回の試乗記を書くときはもう少し中立的な表現を使えないかと悩みました。
オーナーさん、気を悪くしないと良いんだけれど。

フォローの試乗記、宜しくお願いします。

さて、SAAB900Turboですが、最高です!
20年以上前のことですが、当時、父がBMW525i、Mercedes190E、そしてSAAB900Turboを候補に連れてきました。
117クーペが収納されていた自宅の狭い駐車場に入ることを確認していました。

私は心の中でSAABだけはやめて欲しいと思っていました。だって、・・・何だか不恰好で格好悪い。
でも、一番営業熱心だった(と後日聞きました)SAABに決まってしまいました。

だけれど、こういう特徴あるデザインに限って見慣れてくると愛着が湧いてしまうんです。
それに、高音が混じった「ボロボロボロ」という排気音を聞けばすぐにSAABが頭の中に浮かびます。

シートヒーターもすぐに暖かくなるし、室内温度を高温にすると気分が悪くなるほど熱くなります。
さすがは、北欧の車だなんて感心しました。

あちこち壊れて修理費は結構かかっていたようです。
最後はエンジンオイルが漏れ出し、その他も色々修理すると車検+ウン十万ということでお別れとなりました。
ただ、親から117クーペとどちらに乗りたいと聞かれ、117クーペを残しました。
今だったら両方と言いたい・・・

mashowさんならカブリオレでしょうか。
今乗っていたらさらにお洒落ですよね。
2014年6月24日 7:32
おはようございます!

絶対にコメントしなければ、と思いつつ時間が過ぎてしまいました(^O^)

私のE90 BturboとD3はスペックスが似ておりますので、インプレ興味深いものがありました!
私のB3は、馬力370、トルクが51、0-100km加速が4,8 secです。
一度D3を試乗しようと思ってますが、ラガーあきさんのインプレ拝見して、想像通りだな、試乗する必要もないかな、と感じました。
これは好みの問題ですので、デイーゼルを否定するものではありませんが、ガソリンのアルピナ若しくはM乗りの方にはD3はダルに感じるのではないかな、ということです。車って性能だけでは無く感性に訴える演出なり、味付けが肝だと私は感じており、高回転でエンジンがクオーンと吠えろるのが堪らないし、排気音も重要なポイントですよね。それが無いと、いくら燃費が良くても、速くても、じゃーD3を買おうか、と言う気にはなかなかなりませんよね。

デイーゼルエンジンが低速からトルクが出るのは当然で、その分高回転が弱いですよね、あくまでも実用車であり趣味のクルマではないな、と個人的に思っております。デイーゼルエンジンは低速から粘りのある高トルクを発生するのでトラック、バスに最適なのですよね。

ただ、デイーゼルエンジンを限りなくスポーティーな味に昇華させたアルピナの技術と見識と努力は素晴らしいと思います。

デイーゼル車の方が一般的にコストが高いですので、D3もシートのスペックを落として、ホイールも19インチに落として表面価格をB3より安く設定してますよね。Apple to Appleの比較にするとD3はB3より明らかに高価に成りますよね。

同価格帯のクルマ。。。であれば、B3ビターボをわたしは選択するでしょうね(^ ^)

B6ビターボ、こりゃ最高のマシンでしょうね!

個人的な趣味で言えば、E63のB6 Sがいいですね〜、特別なエンジンにカーボンのボンネット、何からなにまで
特別誂えの逸品ですよね〜(^ ^)

コメントへの返答
2014年6月24日 15:04
シゲルビッチさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
何時でも、何度でも、ありがたくコメントを受付します!
どしどしと書き込んでください。

まず最初にお伝えしなければ・・・
6月中は世田谷ショールームでD3&D5の同時試乗を開催中です。
ぜひ、お乗りになってみてください。
(アルピナオーナー様なら何時でも試乗ができるのでしょうが・・・)

D3の加速はとてもスムーズです。
全開を感じさせるシフトショックがないままスーと法定速度までもっていってくれます。
おそらく、同乗者も早いとは感じるでしょうが、怖さは感じないと思います。

V10エンジンを積んだMモデルはそのようなシチュエーションは提供できません。
歳をとったら乗れないと思います。(運動に対して若さがないと疲れるだけの車です。)

その点、燃料代も抑えられる高性能なD3に存在意義を感じます。
他に似たような車がないのでは・・・

B6のアルピナグリーンは私の心を惑わす悪魔です。

一時期は、B6Sのアルピナグリーンはないものかと捜し続けていましたが、ここ2年位でも見かけません。
B5Sなら3台までは確認しましたが、全て苦手な左ハンドル。
内装がサンドベージュで右ハンドルのB6Sがでてきたら、悩みのスパイラルに陥りそう・・・
スーパーチャージャーなのでラグも感じず、心地良い加速が楽しめるみたいです。
信頼性に難点ありという話も聞きますが・・・

空気孔付きのカーボンボンネットには参りました。
アルピナにしてはかなり意欲的なモデルですよね。

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「@プリマヴェーラさん、こんにちは。
ビルの合間から見える東京タワーに向かって頑張れ〜、と応援したくなる不思議な気持ち。
今日は良いことあるといいですね。」
何シテル?   12/16 13:04
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