
前回のブログの続きです。
BMW M3の運転する楽しさと難しさを感じながら目的地の大黒PAに到着します。
実はこのクルマのオーナーさんは他にもクルマを所有していて、この日はF355で先に着いていてお声がけいただきました。
456に乗っているお友達と会う約束があると伺っていたこともあり、1台分の駐車スペースを開けて止めました。
これは期するものがあっての行動だったのですが、種明かしは後ほどにします。
この日のパーキングエリア内はスーパーカーの祭典になっていました。
沢山の観衆がスーパーカーの止まっているエリアに集まっていましたが、私の目に止まったのは逆サイドに止まっていたこの1台です。
みん友さんにも運転させていただいたB3カブリオレと同車種です。
ボディカラーがよく見るアルピナブルーより青みが強い濃いメタリックブルーに見えたのが気になります。
ディープシーブルーのような特別なメタリックなのでしょうか。
エンブレムを見る限り、最終モデルSに搭載された3.4ℓになる前の3.3ℓの6気筒エンジンが搭載されているモデルのようです。
グレーのシートがお洒落に見えるのは、アルピナが分別のある大人が乗るクルマというイメージがあるからでしょうか。
さて、これからどうするかと遠目にスーパーカーを眺めながらぼんやり考えようと思っていましたが、このクルマで完全に火がついてしまいました。
2001年にアストンマーティンのフラッグシップモデルとして登場した初代ヴァンキッシュです。
外装色はアストンマーティンレーシンググリーンでしょうか。
初代ヴァンキッシュのデザインには、こういう落ち着いたグリーンが良く似合います。
ブロンズのキャリパーにも思わず目が止まってしまいます。
この組み合わせは本国の車両でも見たことがあるので、メーカー推奨なのかもしれません。
最近は純正でもキャリパーのカラーバリエーションが増えてきましたが、15年も前から販売されたクルマで選択できたのかと思うとお洒落なメーカーなのかなあと。
美しいデザインは職人さんが叩き出したアルミパネルにより生み出されていると言っていいかもしれません。
さらに美しいのは、6ℓV12エンジンの中でも一番甲高いエキゾースト。
その後のフラグシップモデルであるDBS、ヴァンキッシュと次第に低音域を強く意識させようと変えたのでしょうか。
One-77という特殊なクルマを除けば、初代ヴァンキッシュが一番好きなエキゾーストです。
ぜひ、YouTubeでお聞きになってみてください。
この650Sスパイダーは凄く目立ちます。
あまり目立たない部分までしっかりとオプションのカーボンを選択していて、もしかすると全部盛り込んだのではないかなあと。
写真では見えない部分もありますが、リアウィングだけでなくリアディフューザーやエンジンルーム内のカバーもしっかりとカーボンです。
クルマと一緒に記念撮影をする方が一番多かったのはデトマソパンテーラでしょうか。
この高さから撮るのが一番映えて見えるみたいです。
オレンジと黒のツートンが似合って見えるのは、このクルマのデザインが秀逸なことの証なのではないかと。
デトマソパンテーラの澄んだエキゾーストを聞いたことがあったので、このクルマの重低音の効いたエキゾーストには驚きました。
こんな音も出せるのだと思いましたが、トグロを巻いたエキゾーストパイプがあるからなのでしょうか。
675LTのボディカラーは専用に開発されたシケインと呼ばれるものでしょうか。
英国車のスーパーカーというのは何故かこういう落ち着いたカラーが似合います。
艶やかなボディカラーを纏ったフェラーリやランボルギーニの中にあってかえって目を惹きます。
何といっても世界限定500台のうちの1台ですね。
日本には40台が割り当てられたようです。
3.8ℓツインターボのスペックはイタリアのスーパーカーに引けをとりません。
最高出力:675 ps /7,100rpm
最大トルク:71.4kgm/5,500rpm-6,500rpm
0-100km/h:2.9秒
0-200km/h:7.9秒
最高速:330km/h
リアウィングもMP4-12Cや650Sと違ってとても大きいです。
マクラーレンに共通している作りといえますが、ある速度以上でブレーキを踏むと、リアウィングを立ち上げて空気抵抗を使ってクルマを止めにいくという発想だから恐れ入ります。
希少性という意味でいえば、このクルマは世界限定100台です。
以前にもこの大黒PAで見かけたことがあるので、ここにくれば実車が拝見できるチャンスが巡ってくるかもしれません。
前に大きく張り出したフロントスポイラーは格好良いですが、街中の段差を走らないとならないときは気になるでしょうね。
大きなリアウィングも目を引きますが、リアディフューザーはとても厳ついです。
美しく優雅なデザインのクルマを世に出し続けているアストンマーティンらしからぬリアではないでしょうか。
お隣のリアはもっと厳ついです。
この車群の中にアヴェンタドールが何台も入っていただけでも驚きでしたが、世界限定600台のLP750-4 SVのクーペも3台入っていたのには呆れるしかありません。
このスーパーカーの集団のクルマの販売価格の総額は、モーターショーを凌ぐような気がします。
見た目からしてすでにスーパーカーですが、V型12気筒6.5ℓエンジンを搭載したこのクルマのスペックは凄いです。
最高出力:750 ps /8,400rpm
最大トルク:70.4kgm/5,500rpm
0-100km/h:2.8秒
0-200km/h:8.6秒
最高速:350km/h以上
何といっても、ニュルブルクリンク北コースの6分59秒の市販車最速記録にはびっくりしました。
高低差もあって単調ではないコースでは案外にGT-R Nissmoのようなクルマのほうが速いのではないかと思っていましたが、昨年に打ち立てた7分8秒の記録はあっさりと破られてしまいましたね。
そして、少し離れたスペースにとっておきの1台が止まっているのが目に入りました。
もちろん、ヴェイロンというクルマには惹かれますが、どんな方がオーナーさんなのだろうというほうに興味が出てしまいます。
ちょっと癖がある顔のインパクトが強くて今まで好きなデザインではありませんでしたが、実車を初めて目にしてみるとバランスが良くてとても格好良く見えました。
W型16気筒でターボが4つ搭載しているらしいです。
出力は1,000馬力以上ですし、最高速も400km/h以上というとてつもないスペック。
それなのに走り出しは腰が抜けるほど静かです。
他のスーパーカーが大きなエキゾーストを残して走り去ったのに、このクルマはパーキングの出口に向かってスルスルと走り去りました。
さて、宴が終わってE46M3に戻ると、隣にはシルバーの456が止まっていました。
どうやら思い描いていたアルジェントの並びが実現したようです。
室内をみると、赤いシートにグローブが置かれているのでofcさんに間違いないなと。
なかなか見ることができないV12エンジンもカメラに収めます。
ご本人が見付けられず、クルマのあたりをウロウロとしていると白いF10M5が入ってきました。
もしやと思い内装を観察すると、右ハンドルで赤いシートなのでもしかするとcloud5さんかもしれないと。
目の前を通り近くのスペースに止まるかと期待しましたが、そのまま出口へ。
普通の方より速いスピードにcloud5さんに間違いないと確信し、きっと立ち寄るであろう辰巳PAまで追っかけて行こうかとも思いましたが、私の腕でE46M3では追いつけないかなあと。
そんなことを考えていたところに声がかかりました。
ちょっと逡巡しましたが、4Cスパイダーのオーナーになられたa_zさんでした!
「愛車deモーニング露天風呂in 横須賀温泉 湯楽の里」のイベント以来1年ぶりです。
この日はBWM435グランクーペでお越しでしたが、愛車の写真を撮影するのをすっかり失念してしまい失礼しました。
次回は真っ赤な4Cスパイダーを激写したいと思います。
そして、ocfさんが戻っていらっしゃって3人で暫し歓談。
ゴルフやサーフィンの話題になっても尽きないのは、クルマ好きという同じ趣味があるからでしょうか。
本当に短い時間でしたが、お昼が近いのでお二人とお別れです。
結局、E46M3は180kmほど運転しました。
首都高速が150km、残りが都内という感じですが、燃費は7.48km/ℓ。
大人しく走れば9km/ℓ近くまで伸びるかもしれません。
ボンネットを開けようとするとキドニーグリルからレバーが出てきて操作しやすいです。
この世代まで、キドニーグリルのカバー部分までフードとして空くので、閉めたときのボンネットがすっきりとしています。
最近のBMWを見るたびに、これを止めてしまったのはデザイン的に痛いなあと感じます。
返却時間が近づくにつれて名残り惜しくなり、夕方からもう一度E46M3を走らせます。
1回目に走ってハンドル捌きが怖かったコーナーに再び同じ速度で進入してみましたが、2度目はクイックな感じはなく自然に走れました。
10時間ほどの間に感覚が少し慣れたということなのでしょうか。
クルマの性能からいえば、倍以上の速度で駆け抜けても耐えられるはずでしょうから、運転技術の未熟さから感じた不安だったのかもしれません。
街中を5速や6速で走っていたら、いきなりアクセルを踏み込んでも加速しません。
E63M6のようにパドルでシフトダウンしてパワーバンドまで回転数を上げないと意図した走りができません。
V10エンジンはかなり高回転型だと思いますが、このクルマのエンジンも同じように高回転型だなあと。
このクルマのオーナーさんいわく、F355よりE46M3のほうが運転していてタイトな感じとのこと。
やはり、E46M3に求めるのは速さではなく、運転する楽しさなのかなあと。
長いブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
追伸
M6が漸く修理から戻ってきたので、117クーペと2台で楽しいカーライフが再開しそうです。