
当初、今年の東京モーターショーはアフター4チケットの1回勝負と考えていました。
終了時刻間際まで歩き回って、主要なブースは見ることはできました。
しかし、絶対に見ようと思っていたクルマを見ることができず、不完全燃焼のまま終わった印象です。
さて、あのクルマはどこに飾っていたのだろうと。
会場入りしたときは、歩き回っていればどこかで見つけられるだろうと楽観的に考えておりました。
結局、最後まで見つけられなかったなあと。
家に戻ってパンフレットを見返したりしましたが、どこに展示されているのか分からずじまい。
インターネットで検索して、手抜きして足を運ばなかった西展示棟の上階ホールに展示していることを知りました。
ということで、東京モーターショーへ改めて足を運びます。
2回目となると状況はつかめているので何だか心にもゆとりが生まれ、東京ビックサイトに入る前の催し物にも目が向きます。
自衛隊のクルマなんて普段は近くでじっくりと見られるチャンスはありません。
有毒ガスなどの汚染地域でも走行が可能な化学防護車。
活躍を期待したいわけではありませんが、安全・安心のためには必要なクルマなのでしょうね。
JAFのロードサービスカー。
117クーペにCDIを装着していた頃、エンジンが掛からなくなって何度お世話になったことか。
フルトラを付けるまでは良かったのですが、・・・
結局、純正が一番とオリジナルのポイント式に戻してしまいました。
催し物もありましたが、そろそろ本題へと会場へ向かいます。
目当てのブースへ向かうと、DB9 GT 007 Bond Editionが目に入ります。
007とアストンマーティンのコラボレーションを記念した世界限定150台のモデルで、日本では10台が販売されるそうです。
ボディカラーは、スペクター・シルバーという専用色です。
スカイフォール・シルバーより少しだけダークなシルバーでしょうか。
いずれも007のボンドカーにちなんだ色ということなのでしょう。
エンジンは5,935ccの V12型DOHCです。
最高出力:547ps/6,750rpm
最大トルク:63.2kgm/5,500rpm
0-100km/h:4.5秒
最高速:295km/h
DB9が2004年に発売された当時の性能は、最高出力が450ps/6,000rpm、最大トルクが58.1kgm/5,000rpmで0-100 km/h加速は4.9秒でしたが、最高速は300km/hと発表されていました。
最高出力が大幅に向上しているのに最高速が下げられているのは何故なのでしょう。
2008年にフラグシップのDBSが発売されたときも最高速は295km/h。
2012年にDBSの後継モデルとして発表したVanquishも最高速は295km/h。
さらに、V12 Vantage GT12も最高速328km/hのV12 Vantege SのGTモデルなのに最高速は295km/hと発表されました。
最高速を意図的に300km/h未満にしてスーパーカー競争とは一線を画そうとしている気がします。
さて、次のイベントまで時間があるので、前回はゆっくりと回れなかったフォルクスワーゲンのブースへ。
ひな壇に展示されていたGolf Touranにカメラを向けると尾根遺産が顔を向けてくれました。
アテンドの尾根遺産がすべての展示車両にいるようでしたが、折角なので色鮮やかで目立っていたPolo WRCを撮影しようとすると、こちらもバッチリ。
目元が暗くなってしまったのは腕が足りないから。
前回も撮影した綺麗な尾根遺産。
今回は顔を向けてくれた瞬間を捉えました。
グルグルと回ってくるので自分にも絶好のチャンスが巡ってきますが、表情や目線の動く尾根遺産を綺麗に撮るのはクルマを撮るよりも難しい!
西展示棟の中央広場に飾ってあったAlfa Romeo 4C Spider。
みん友さんが購入を決めたとブログで報告されていたので、改めて注目してみました。
このクルマを初めて見たときはあまり気に入らなかったリアも良く見ると秀逸なデザインです。
特に、この角度から見るスパイダーは格好良いです。
独特のフロントマスクはやはりイタリア車らしい斬新なデザインです。
女性に受けが良い可愛らしさも兼ね備えています。
右ハンドルだったのでびっくりしました。
イタリア車だったら左ハンドルという固定観念から抜け出してきたのかなあと。
クルマ好きの皆さまからは、右ハンドルだとステアリングやペダルがオフセットになっていて乗りづらいのではという突っ込みを受けてしまうかも。
東展示棟に移動します。
気になるのは、ワールドプレミアのM4 GTSです。
前回と異なり、ボンネットや右ドアが閉まっています。
こういう写真も撮りたかったので満足です。
果たしていくらで売り出されるのでしょう。
新しい7シリーズも1枚だけ写真で紹介しておきます。
Miniのブース2階から下界を眺めていると、B6 BiTurbo Cabrioのルーフを作動中。
流れに合わせて展示スペースに向かいましたが、もうルーフは閉じていました。
アルピナグリーンは印象に残る良い色ですね。
Radical SportscarsのRXC Turbo。
ブルーの車両は公道走行が可能で、参考価格26,000,000円と紹介されていました。
しっかりと、ナンバープレートも付いていました。
正面からみて左側のブラックの車両はRXC Turbo STO。
参考出展でサーキット走行専用と銘打たれていました。
RXC Turboのハイスペック版で、ワールドプレミアだそうです。
私にはRXC TurboとRXC Turboの違いが見分けられません。
室内はレーシングカーそのもの。
V6 3.5ℓツインターボエンジンの最高出力は460ps/6,000rpm。
0-60mph(0-96km/h)加速は2.6秒。
こんなクルマで一般道を走って上手く運転できるものなのでしょうか。
白いRange Rover Evoqueも沢山の方の目を惹いています。
どうやら尾根遺産を狙って集まっているようなので、便乗してシャッターを切りました。
ここでいすゞのブースにも立ち寄ることにします。
もう、トラックでも何でもこだわりません。
いすゞ車に尾根遺産ですから!
このフォーミュラーカーは全日本F3選手権で女性のレーシングドライバーが操っているみたい。
調べてみると、三浦愛さんがドライバーのようです。
何と、昨年は史上初の女性優勝を果たして快挙を成し遂げたようですが、今年は3勝。
現地では写真を撮るのに一生懸命で、調べが遅くなってしまいました。
さて、この日のもう一つの目玉であるAudi Expert Tourです。
Audiのインストラクターの解説を受けながら展示車両を見て回るというイベントのようです。
まずは、新型のA4 SedanとA4 Avantの展示スペースからスタート。
Audi Expert Tourの参加者は優遇されており、最前列に入ってインストラクターの解説を聞きます。
ル・マン24時間耐久レースでの表彰台を独占した輝かしい戦歴や優れた技術について説明がありました。
R18 e-tron quattroでAudiがレースカーと市販車両でのフィードバックを通じて素晴らしい技術を開発していることの説明もありました。
クローズドボディーをル・マンに初めて採用したメーカーがAudiであり、車重が重くなるのでレースカーではご法度のクーラーも導入したとのこと。
24時間レースともなれば、超一流ドライバーといえども集中力は続かない。
だとすれば、少しでも体力的に楽にして集中力を上げたほうが、24時間での平均速度は向上するであろうと。
左右のライト上側にはレーザーライトが取り付けられています。
照射距離は800mです。
夜間に2kmにも及ぶ直線で350km/hで走るにはこれくらいのライトは必要だと。
そして、レーシングカーに開発されたこのライトは、わずか数か月後には車速が上がって前車がいない場面で点灯するようR8 LMXのライトにフィードバックされたたと。
完全に洗脳されてしまいました。
そして、近未来カーであるPrologue Allroad Concept。
次期フラッグシップといわれても現行モデルとの違和感を感じさせないデザインになっています。
プラグインハイブリッドのV8 4ℓツインターボのエンジンを搭載するこのクルマの0-100 km/h加速は3.5秒と発表されています。
そして、ブースを1周するとA4 SedanとA4 Avantの2台が飾られた演台の上に導かれ、実車を間近で見ることができました。
運転席に座るだけなのにとても得した気分です。
ボンネットも開けてもらえましたが、周りで見ている人がいると思うとじっくりと眺めていられません。
すべての工程が終了すると、VIPルームに招待いただきました。
オーダーしたアルコールフリーのカクテルが出てくるまで休憩です。
改めて東京モーターショーを見に来て良かったです。
帰り際に何気なく目を向けた自転車の価格は250万円。
フルカーボンのフレームは総重量が5.8kgで、世界限定50台のレーシングバイクです。
高級車を買うときの頭金にできるなあ・・・
この日は用事があって終了間際までいることができませんでした。
会場を後にして振り向くと、ビックサイトに映像が次々と映し出されていました。
こんなに楽しいイベントが2年後というのが何とも待ち遠しいです。