【自分用資料】LED回路設計
目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
3時間以内
1
久しぶりにLEDの回路を組もうとしたら、いろいろ忘れていたので自分用の資料として。間違いに気づいたら指摘いただけると助かりますm(_ _)m
LEDの回路の主役は電流制限。LEDドライバを買ってくる以外の方法としては
1.抵抗
2.定電流ダイオード(CRD)
3.電源レギュレーター
4.ディスクリート定電流回路
こんな感じ。
1.の抵抗は一番お手軽な方法。部品も少なくて済むし電源電圧に余裕がなくてもいける。
が、車みたいに電源電圧が変動する場合には、大き目のマージンをとる必要があるので、LEDの定格ギリギリを攻めるようなことができません。
2.のCRDは抵抗並みにお手軽。ただ、結構電圧かけないと規定の電流が出ないので、電源電圧に余裕がある場合やLED個数を攻めなくていい場合向け。
あとあまり大きな電流を流せるものはなくて(並列にする手もあるけど)、~30mAってとこかな。
3.の電源レギュレーターはCRDに比べると部品点数が増えるけど、大きな電流が比較的簡単にとれます。
CRDと基本的に同じくある程度電圧が必要。少ない個数のパワーLED向きかな。
4.のディスクリート定電流回路。部品点数はこの中では一番多いけど、大きな電流が取れて、電源電圧に余裕がなくてもいけて、LED個数も攻められる。私が多用する回路。
ちなみに、電源電圧としては12~13.5Vを想定します。
13.5Vの時でもLEDに定格以上の電流が流れないようにして、12Vの時でも想定した電流を流せるように設計します。
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そんな訳で、私が良く使う定電流回路その1。3個くらいのLEDを光らせる場合に使います。
LEDは日亜のNSPWR70CS-K1(Vf 3.1V、定格電流50mA)を想定します。
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設計手順:
① LEDに流す電流を決める
LEDの定格電流として50mA(0.05A)とする。
② ①の電流の2倍のコレクタ電流を流せるTr1を選定して、必要なベース電流を計算する
私の定番の2SC2873を使用。hFEが最低70なので、50*2/70=約1.5mA(0.0015A)
③ ②で計算したベース電流の2倍のコレクタ電流を流せる(グランドに逃がす)Tr2を選定して、そのベース・エミッタ間飽和電圧を特性表から読み取る。
私の定番の2SC2712を使用。1.5*2=3mAのコレクタ電流を流す場合のベースエミッタ間飽和電圧は0.7V
④ ①の電流を流した場合に、R2の電位差が③で調べた電圧になるようにR2の抵抗値を求める。
0.7/0.05=14Ω。ちなみに許容電力は0.7*0.05=0.035W
⑤ ②で計算したベース電流の2倍の電流を流せるようにR1の抵抗値を求める。
R1とR2を直列にして電源に繋いだ場合を考えて、12/(R2+14)=0.0015*2 より R2=約4kΩ
許容電力は12*0.0015*2=0.036W
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出来上がるとこんな感じ。
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私が良く使う定電流回路その2。カレントミラーってやつです。5個以上のLEDを光らせる場合に使います。
その1と同じように、LEDは日亜のNSPWR70CS-K1(Vf 3.1V、定格電流50mA)を想定します。
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設計手順:
① LEDに流す電流を決める
LEDの定格電流として50mA(0.05A)とする。
② ①の電流を流す定電流源を選定する
CRDとか電源レギュレーター辺りが良いかな。電源レギュレーターならLM317が定番か。
LM317を使う場合はVoutとADJ端子間が1.25Vになるように電流が調整されるので、
1.25/0.05=25Ωのセンス抵抗を入れる。
③ ①の電流の2倍のコレクタ電流を流せるTr1とTr2を選定する
原則としてTr1とTr2は同じ品番のもの(私は2SC2812を使用)で、特性が揃ったもの、特にベース・エミッタ間飽和電圧の特性が近いものを使う。
2SC2812では、50mAのコレクタ電流を流す場合のベース・エミッタ間飽和電圧は大体0.7V。
④ Tr1とTr2の特性の違いによる影響を緩和するR1とR2の抵抗(同じ値)を計算する
1の電流を流した時に、Tr1とTr2のベース・エミッタ間飽和電圧くらいの電位差になるような抵抗にするので、
0.7/0.05=14Ω。ちなみに許容電力は0.7*0.05=0.035W
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出来上がるとこんな感じ。
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