
今日、ガイヤの夜明けというTV番組で世界遺産についてやっていました
世界遺産って皆さん、ご存知ですよね。
UNESCO(国際連合教育科学文化機関:本部はフランスのパリ)が、世界遺産条約に基づき、顕著で普遍的な価値のある文化遺産や自然遺産を未来に守り伝えていくための国際協力の枠組みをつくり、世界各国に世界遺産条約への締結や世界遺産の保護を目的としています。
世界遺産は、大きく分けて3つに分類されます。歴史的価値のある建造物や史跡などの文化遺産、保護すべき価値のある自然生態系の自然遺産、文化遺産・自然遺産双方が融合している複合遺産です。
日本には、今14箇所が世界遺産に登録されています。
その中には、世界文化遺産でも「負の遺産」といわれている原爆ドームがあります。その他、日光・白川郷などなど。
今、世界各国で世界遺産の登録ラッシュと言われています。
これは、世界遺産に登録されることでそれらが条約的に保護され、後世に残していくために様々な利点があるためです。
ここからは、ちとディープな話。
世界遺産に登録されると多くの観光客の集客が見込まれ、その経済効果は1箇所で年間1000億円とも言われています。
実は、今これがおおきな問題になっているというのです。
観光客が集まることで、その地域が活性化されるのはとてもいいことです。
でもその反面、観光客が集まればそれに付随するものを整備しなくてはいけない。
交通・宿泊・グッズなどなど。
すると、車による公害・交通被害、ごみの問題などなど。その地域住民にとっては世界遺産登録が必ずしもプラスにはなっていない現実があるんです。
実は、今に始まったことではなく、世界遺産登録委員会ではこのような問題に早くから気が付いていました。
世界遺産登録による弊害とでも言えば良いんでしょうか。
なのでここ数年、登録委員会の登録基準のハードルが格段にあがりました。
国的にどんなに文化的・自然的価値が重要であっても、それが世界的に保護するに値するものであるか。登録後、世界遺産としてふさわしい状態を保持していくことが出来るかが重要項目になったわけです。
なので、ここ数年は世界遺産登録が見送られた箇所がいくつもあります。
早くから重要な遺産としても守られてきたところは、このような点をクリアするのが早かったんですね。良い例が日光です。
世界遺産登録前から国内外でも有名な観光地でしたからね。
そう考えると、観光に行く私たちもちょっとの気遣いが大事かも知れません。
車の使い方、ゴミの捨て方など。
世界遺産登録地に限らず、文化的・自然的価値の高いところは特に気をつける必要があるかも知れません。ディズニーリゾートのような所と同じ感覚で観光してはいけない気がします。
単なる観光ではなく、遺産を知る・学ぶ。そんな気持ちで行く旅行も大事なのかも知れませんね。
Posted at 2008/08/26 23:41:50 | |
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