
かたくりこです。
スカルさんの書かれている心臓震盪のブログに良く登場するAED。
多くの皆様も、このAEDについては随分と知る機会が増えたことと思います。
AEDは「全自動除細動器」のことで、心臓が不整脈で止まりそうなときに、それを自動に検地し、電気ショックを与える医療器具です。簡単な講習を受けることで、一般市民のどなたでも使えます。
最近では、学校や公民館などの公共施設、警察・消防署、駅や空港、パチンコ屋さんや、タクシーなどにも装備されてきています。
一般市民向けの講習会でも、AEDの使用方法を説明しているところがほとんどです。
学校などでは卒業記念で寄付したりなんていう話も良く聞きます。
このような喜ばしい話を濁すわけではありませんが、地方公共団体が設置した以外の、いわゆる「寄付」で設置されたAEDに意外な問題が浮上しています。
AEDは、バッテリーを内蔵していて、ノーメンテナンスで5年前後使用できるよう設計されています。逆に言えば、バッテリーの交換時期が来たら、有効的に活用するために、使用してようがしていまいが、バッテリーを交換しなければいけません。
このバッテリーが実に高い。5~6万円前後もするんです。
寄付されたAEDの場合、このような費用をどこが負担するかということが実は大きな社会問題になっているととある新聞に掲載されていました。
AEDで使用するパッド(電気を流す為の電極)は使い捨てですが、一組数千円前後で買えるので、そう大きな障害にはならないようなのですが、バッテリーとなると額が大きすぎて、問題になると。設置されている台数分の交換が同時期に必要になりますからね。
せっかく、寄付をされてもこのメンテナンスが出来ないばっかりに、無用の産物になってしまうのでは?という疑問が投げかけられているのです。
正直、小さな組織でAEDを管理していくのは大変なことです。必要であればレンタルであれば、月数千円~1万円前後でレンタルができ、必要なことは全て貸出先がやってくれます。
でも、寄贈は「購入」なので、後のメンテナンスの責任は購入者側でやってくださいねということになってしまうというのです。うむぅ。
これから先は、こういう寄付で設置されたAEDのメンテも地方公共団体や国が補助を出すべきです。AEDを配布するよりはるかに低額ですから。
というか、そういう寄贈されたAEDにもお役所は目を向けるべきです。
寄付され、特定の団体が所有していたとしても、何もその団体だけが使うとは限りません。通りすがりの一般市民にも使う可能性はあるわけで、そう考えると公共施設に設置されているAEDと同じ役割になるわけです。
これから、卒業記念や何かのきっかけにAEDを贈ろうと考えている皆さんにアドバイスです。
まずは、購入しようとするメーカーと良く相談をしてください。パッドの補充はどうなってますか?バッテリー交換はどうなりますか?と。
後は、寄贈先にもそういう面があるかも知れないということを理解してもらうことも大事かもしれません。
せっかくの善意の寄付でも、イザという時に使えなかったら、それこそ悲しいですよね。
メーカーなどを含め、このような問題を真剣に考え始めて居ますので、購入前にぜひこご検討ください。
Posted at 2008/01/31 23:19:37 | |
トラックバック(0) |
医療問題 | 日記