私は、オイル交換マニアなので、ショートサイクルで交換していることから
なおさら思うことですが、オイルのロングドレイン化について書きます。
車は3年未満で乗り換えるし、年間5000キロ以下の走行距離だから
買ってから買い替えまでオイル交換なんて不要!という方は、このブログも不要です(笑)
最近のエンジンはロングドレインオイル使用になってきており、廃油による環境問題も無視できません。
短期交換を聞くと欧州の方々は怒るとか聞きますね。
でも、です。
外国車、特にドイツ車と国産車、そのエンジンオイルに関してだけで言えば、同じ土俵で比較しては無理があります。ドイツ車と国産車では考え方が全く違います。
国産車でも最近は変わりつつありますが、国産エンジンはギリギリのオイル量で、交換まで減らない、減りにくくしたエンジン作りで、オイルは定期的に全交換する、という考え方です。「補充」前提のメンテナンスではありません。
一方ドイツ車は、多めのオイル量で、オイルが燃えて減ることを前提としたエンジンで、減るから「補充しろ」というメンテナンスになります。それを繰り返して数万キロ「交換作業」が発生しないことから、ロングドレインと呼んでます。
減り方はほとんどの場合国産よりも多く、3000キロで1リットル減ることは「有り」としたエンジンもあります。
この「補充」に違和感を感じます。
5リッターのオイルで3000キロで1リッター減るとすると1万5千キロで5リッター燃焼による消費で、5リッターを「補充」してます。
循環式で5リッター全部入れ替わってますから、これはロングドレイン(長期使用)ではなく、5リッター「交換」と言えると思います。ATフルードの場合、「循環式交換」と呼びますから。
国産車だって、理想環境であれば、ほぼ5リッターを維持したまま1万5千キロで交換ですから、同じ5リッター交換です。
5リッターのオイルをエンジンで燃焼し排気ガスで出すのと、全交換による廃油処理のどちらが本当のエコなのでしょうか。
交換よりも、減った分だけ新油を補充したほうが、全体の劣化具合は低いとメーカーは言ってますが・・・
何に対して意見しているのかわかりくいですが、燃焼して空気中に放出している廃油のことを言わずに、全交換式を一方的に環境悪者のように言い、欧州車は環境のために30,000キロ無交換!と嘘(言い過ぎ?)を言うことに大疑問です。
日本ではシビアコンディションの車が多いと思いますし、欧州車にとって厳しい環境だと思います。
それも踏まえた、日本の環境に合ったメンテナンスプログラムなのか?ベストコンディションなのか?ただ動いているだけ、とか。
オイルのロングドレイン化によって、エンジンはショートドレイン化しているのでは?
Posted at 2017/03/04 23:13:04 | |
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