先日、ボルボV40を長時間お借りできる機会を得ることが出来たので、その試乗記を簡単ながら
まとめてみました。良い点、そうでない点を含めて、あくまで私の感想となっております。
当日の天候・曇りのち雨。
試乗したモデル・V40 T3 Kinetic アマゾンブルー 走行約300キロ 装着タイヤ コンチネンタル
チンチュラート P7 (9部山) のガソリン1.5ターボ という個体。
私のスペック・身長176cm 体重64キロ。
まず、第一印象。何とも言えないボディカラー。このアマゾンブルー。好みはわかれるかも知れませんが
名前のとおり?勝手に想像すると、アマゾン川に生息する魚アロワナを思い出しました。
ボディ形状はジャンルこそあるものの、他とは似て異なる美しいデザイン性に富んだもの。恐らく
最近のボルボ車を選ぶかたの多くは、この外観も大きなポイントになっているのでは、と想像せずには
いられません。ヘッドランプのLEDポジションはアクセントに一役かっていそうですが、個人的には
前の形状のほうが、表情に親しみの沸くものだったかな。
いずれにしろ、5ドアハッチバック車とショートワゴンの良いとこどり感があり、仮に私が所有したなら日々この車に乗る際、良い気分で1日が始まる。そんな想いが巡りました。
さて、そんなこんなで不慣れなスマートキーに戸惑いながらも、エンジンスタート。
ポジション合わせは特に問題なく決まり、多少点滅速度が速めだなと感じるウィンカーを入れ
ディーラーを後にする。
走り出してすぐに感じたのは静粛性の高さ。で、あったのですがすぐに信号待ちで停まると
印象がガラリと変わる。アイドリングの音振が意外に大き目。ストップ&ゴーの市街地では
疲労度が気になりました。したがって走行時のほうが、静かに感じます。ただ、エンジン音は
多少ですが室内に侵入してきます。エンジンフィールは1500ターボなりの、フワッとした加速
をします。車重がそれなりにあるので、燃費はまずまずでしょう。ミッションも含めて、新しいもの
なりの洗礼感はあるものの、目立った真新しさはとくに感じることはありませんでした。
走行中、やはりうっとり?するのはインテリア。色使いや曲線美が素晴らしく、これは他にないもの。
シンプルながらも、オシャレである感じは北欧特有のものなのかなぁ、と感心します。
操作ボタン類のタッチ感は、多少末端において剛性に欠ける。そんな印象でした。こういった
ところはメーカーの哲学的なところもあるでしょうから、あくまで個人的感想です。ウィンドウの
動きもそれに準じたものでした。
数時間運転し、疲労回復の為、頭上で肘をまげて両手をつなぎ、アー。のポーズをしようとするも
天井は思いのほか低いことに気が付き、これは断念。
ステアリングのレザーの色の使い分けは非常にオシャレ。グリップは太めで、操作感は軽い。
中立からの左右の遊びは少し大きく感じる。インフォメーションはきちんと感じる。が、気になったのはワンダリング性能。結構ハンドルを取られる。ここは改善すべきポイントに感じました。
ボルボと言えばご存知、三点式シートベルトを発明したことで有名ですが、このモデルで装備されている安全性能でいうと、そのすべてを把握しておりませんで、ただし左右後方から近付いてくる
他車を、大き目で見やすいサイドミラーの室内根元のセンサーランプにより、知らせてくれる。
これは頼りになると感じました。車内イルミネーションがアンビエントランプ含めてが調整が出来る
のに感動していたので、このセンサーランプの光度も出来たらいいなぁと思いました。
しだいに雨が降ってきました。
ここであることに気が付きます。室内前方、ダッシュボードのトップ角が高めであり、さらにその先端は当然フロントガラスにぶつかります。ですが、その先にボンネットがあり、そのエンド部分との隙間が
約1cmほどあるのです。結果、視界が若干ですがスッキリしない印象になっていると思いました。
前が遠く感じていたのはこのせいかも知れません。
ブレーキはおおむね良好。ガッチリ効いて、ペダル剛性も申し分ないです。アクセルペダルは
吊り下げ式でした。
メータはデジタルでアナログを表現しています。これは好みの分かれるところでしょうか。
シートはインテリアに準じてデザインが美しい。背もたれサイドのサポートもこのモデルでは特に
不満はないです。材質も問題なく、座面が多少小ぶりかも?くらい。
角度、高さもバッチリ決まりました。
あ、最後に気になったのはドアハンドル。特に後方ドアを開け閉めする際、引くと当然伸びます。
その時、伸縮している部分の形状からか、指を挟みやすいと感じました。
試乗を終える時刻には、あたりはもう真っ暗です。純正装着のライトは明るく、LEDのランプ類は
所有する喜びを増幅するものでしょう。
雨粒がその美しいボディラインにしたたり、雨の夜に光り輝くその姿はえも言われぬものが
ありました。
最後に、このような長時間の試乗を与えて下さったボルボカーズ様に感謝するとともに、こういった
実際の使用シーンを体験出来るのは、興味のある人にとって、非常に大事であると思いました。
ではでは、私のいたらぬ試乗記ではありましたが、読んでくださってありがとうございました!