
もはや風評被害などという軽い言葉では、すまされない問題であろう。
差別以外のなにものでもない。
もちろん、少しでも放射線の心配のある食品を避けるという行為自体を一概に非難できない。
しかし、本人の意思で、注意をし、少しでも安全だと思うものを買えばいいこと。
なぜ、他人の「福島を少しでも応援したい。」という自由まで奪おうとするのか?
福島のものすべて持ち込むななどとは見識違いも甚だしい。
そんな人はレントゲンも、CTスキャンも拒否するのか?
宇宙線の影響を受ける可能性のある飛行機も乗らないのか?
福島支援ショップ、開店中止 福岡、反対の声受け
東京電力福島第一原発事故で苦しむ福島の農家支援のため、福岡市内で17日に開店予定だった産地直送品の販売店「ふくしま応援ショップ」が、施設側の要請で出店を取りやめた。
「福島からのトラックは放射能をばらまく」などと書かれたメールや出店に反対する電話が相次いだためという。運営側は8日、福岡市役所で記者会見し、
「これが風評被害というものか」と悔しさを語った。
店を運営する市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」によると、メールは出店を予定していた農産物直売所「九州のムラ市場」が入る商業施設「マリノアシティ福岡」(福岡市西区)と、プロジェクトに参加している食品宅配組織「九州産直クラブ」に届いた。
「九州に福島の物を持ち込むな」「地域の汚染が広がる」などの内容で、出店発表後に計15通が届いたという。7日にムラ市場から「今回は出店を見送って欲しい」と連絡があり、出店を取りやめたという。
ムラ市場の担当者は「独立店舗ならまだしも、他店舗もあるので変なことになると困ると判断した。ショップ側とは話し合って出店を取りやめた。出店契約は成立していない」としている。一方、プロジェクトは会見で契約書を示し、「契約はしていた」と話した。
プロジェクト責任者の吉田登志夫さんは「商品は震災前の収穫物で作った梅干しやラーメンなどの加工品。それでもさらに放射線量を測って販売する計画だった」と話した。
JA福島中央会の担当者は、「放射線量が国の暫定基準を上回る農産物は流通させていないことを踏まえても、福島の農産物を『非』とする方もいる。ただ、消費者の方が買うか買わないかを判断する以前に、店頭に並べないとすると残念。応援して下さる団体には感謝しています」とコメントした。
朝日新聞
福島応援ショップ「放射能不安」風評被害で出店中止
東京電力福島第1原発の事故発生後、風評被害に苦しむ福島県の農家らを支援するため、福岡市内のショッピングモール「マリノアシティ福岡」内で17日にオープン予定だった「ふくしま応援ショップ」の中止が8日、決まった。先月下旬の計画発表後、放射性物質の拡散を不安視する市民らから
「不買運動を起こす」「(韓流問題で抗議デモを受けた)フジテレビみたいになりたいのか」といった抗議がメールや電話で寄せられたため、苦渋の決断に至ったという。
「ふくしま応援ショップ」プロジェクト事務局によると、同店舗の計画は4月下旬にスタート。マリノアシティ福岡内の直売コーナーに店を構え、今月17日から福島県産の農産物を販売する予定だった。先月26日に記者発表し、開店準備を進めていた。
消費者が抱える不安を考慮し、生鮮食料品の取り扱いはなし。店頭に並べるのはジャムやうどんなど、震災前に原材料が収穫された加工品に限定した。さらに全商品に放射線量のテストを行い、国の暫定基準量の10分の1以下であるかどうかをチェックするという、徹底した管理態勢を敷く方針だった。
にもかかわらず、先月末から今月初旬にかけ、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で、ショップに対して批判的な書き込みが相次いだ。その後、マリノアシティや、店の運営母体である「九州産直クラブ」に対し、抗議の電話、メールが約30件寄せられた。内容は「福島からトラックが来るだけで放射性物質が落ちる」「(マリノアシティの)不買運動を始めるぞ」といったもの。さらに、先月下旬に「韓流偏重だ」などとして抗議デモを受けたテレビ局を引き合いに出し「フジテレビみたいになりたいのか」などと脅迫めいた抗議もあった。
九州産直クラブは、マリノアシティ全体に迷惑や影響が及ぶことを懸念し、7日に出店の断念を申し入れた。今後は別の形での展開を模索することになる。プロジェクト事務局の吉田登志夫さん(59)は「風評被害とはこういうものなのかと痛感しました。残念というほかありません」と肩を落としつつも「これからも福島県とのつながりを作っていきたい」と話している
スポーツ報知
Posted at 2011/09/10 00:19:49 | |
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放射能風評 | 日記