クローラー交換作業

四国製作所　乗用ダンプ運搬車　RD-51
45年近く前のものになると思いますが、ゴムクローラーが断裂したので交換しました。

このようにパターンはすり減ってほぼ無くなり、亀裂も入っていました。
6〜7年前にクラッチブレーキのパットの張り替え、セル付きエンジンへの乗せ替えをしましたが、クローラーは高額で手付かずでした。
作業中に切れてしまいましたが、油圧ダンプ運搬車は高額なので買えません。
思い切って新品のクローラーに交換しました。
それでも2本で10諭吉なので、交換費用だけでも節約のため、自分で交換にトライです。

まずは張りを調整するスプロケットをいっぱいに緩めます。

ロックネジと調整ネジを完全に端まで緩めて、スプロケットに木を当ててハンマーで叩いて押し込んでいきます。
この時に、出来るだけスプロケットを押し込まないと、取り外しや取り付けが困難な作業になります。

ジャッキアップして馬に乗せて固定し、バールなどを使ってテコにしてクローラーを外します。

逆の手順で取り付けますが、新品のクローラーは厚くて硬いため、取り付けが大変です。
駆動輪に先にかけることができれば、その方が作業が楽です。
クローラーの突起が車輪にはまるようにしながら、徐々にジャッキを下ろして、クローラーのたるみを取っていき、最後は少しずつ動かしながら、バールなどではめ込んでいきました。
その後は再びジャッキアップして、下側の車輪とクローラーの隙間が、2センチくらいになるように張りを調整します。
その後はスプロケットにグリスアップして完了です。

ゴムクローラーはBSの専用のものは高額なので、ネットで約半額のものを購入しました。今後の耐用年数を考えれば、十分だと思います。
ちなみに規格は、幅250ミリ、ピッチ72ミリ、コマ数43です。

ゴムクローラーは一本の重量が80キロちかくあるので、力技の作業でした。