
Phevには減速時に動力を回収する回生ブレーキが付属していてエネルギーを回収するわけですが、強過ぎると減速が激しく、弱いと効率が悪く、それが速度とギアの関係が複雑に絡み合い機能しています。
BMWの場合はF30 AH3の時から三段階で強度が自動可変する回生機構が付いており、G20 330eも基本的にこのシステムを踏襲している様です。
メルセデスの記事を見るとパドルシフトで回生強度を5段階で、かつ手動選択できる様な記事を見ますが、 BMWも手動選択したいと思う事が良くあります。
信号や前車まで距離があると、空走してくれた方が追加アクセルが必要無くなるので燃費が向上したりするのではと思うシーンが結構あります。
先日、空いている道を走っていた時のこと。いつもと違い、何だか空走と言うか、オートクルーズがセットされた様な、要は全く回生が効いていない変な感覚があり、下り坂だからかな?っと考えるも、何となく違和感を感じていました。
そこで、原点回帰。取説を真面目に読んでみた所、以下の表記を発見。
アダプティブエネルギー回生?分析??
なんだかわかった様な分からん様な機械翻訳の如くな日本語の記載です。
ただ単語だけ判れば後はネットの力を貸りれます。
BMW.comのEV/PHEV項に記述がありました。
7) ブレーキ・エネルギー回生システム:減速時のエネルギーを電力に変換。
BMWは完全な電気自動車であるBMW iX3と、今後導入されるPHEVモデルに、新機能の「アダプティブ回生システム」の装備を予定しています。(中略)。ここで言う「アダプティブ」とは、回生システム経由で回収された運動エネルギーの強度が、ナビゲーション・データおよび運転支援テクノロジーのセンサーによって、リアルタイムの交通状況に応じて最適化されることを意味しています。例えば、交差点や制限速度の低い道路に差し掛かった場合、あるいは先行車がいる場合などには、回収される運動エネルギーは大きくなります。一方空いている道路においては、ドライバーがアクセル・ペダルから足を離すと、すぐにコースティング・ドライブ機能が作動します。
これはガソリン車には装備されていない様で、EVとPHEVのみの装備の様で、試乗レビューなど巷では全く話題になっていませんね。
納車時に説明も無いし、取説も上記の通り貧弱記述、売りにもなっていない技術なのか?、情報は自分で取りに行けってことですね^_^。
このシステム、何故かhybrid ecoーpro でしか機能しないのですが、説明の通り、ある程度前車と距離があり流れていると積極的にコースティング(空走)する様で、試しにメーターを見て確認した所、確かに回生がかかって居ません。
この状態から前車が減速もしくは、距離が詰まるとその距離や速度により回生の強さを可変する様です。
逆に走行中よそ見していた時に、回生がかかることにより前車の接近を感じることもあり、更に速度標識や交差点も見てそれも勘案してるとか、本当なら優秀ですね。
で、これ使ってみると凄く良い!!。
いい塩梅で回生が可変し、燃費にも貢献している様です。何より設定が自分の感覚と近く、前が空いていればコースティング、そろそろ!って思った瞬間ぐらいの距離もしくはスピードで回生が絶妙に可変してくれます。
これを作った技術者は良くシステムを煮詰めたんだな〜っと感じます。
今はこれがあるのでいちいち乗車のたびにhybrid ecoーproモードにして走行しています。
そうなんです。他のモードだとこの機構は使えないのと始動のたびに手動でhybridを2回押しで、このモードにしないといけない謎仕様を何とかしたい今日この頃、コーディングしないとダメかもしれません。
因みに BMW.comの表記には続きがあり
さらにセレクター・レバーがドライブ(D)に入っている時は、回生レベルを手動で選択することが可能。(中略)これは、BMW i3でお馴染みの機能です。
えぇ〜?お馴染み?EVだけなのかPHEVも対象なのかこんがらがってきましたが、これは、その内検証させてもらいます。
今日はこの辺で。
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2021/10/08 08:43:24