
今年はお盆休みは取らないため、23日からの一週間が実質夏休み。
期間中梅雨明けの気配が無く残念なタイミングでしたが、唯一わずかに晴れマークがあった7/24~25に会津~新潟の阿賀野川沿いをドライブしてきました。
お目当ては日本酒「麒麟山(きりんざん)」発祥の地、阿賀町津川。
日本酒は若い頃は美味しいとは思えず無縁でしたが、歳を取るにつれて飲めるようになり味の好みや深みを感じ取れるようになりました。
麒麟山との出会いは近所の酒屋さんでたまたま買ってみたもの。日本酒は一期一会だなぁとつくづく思いますが、ここは麒麟山の銘柄を常時仕入れられていて、今は「伝辛」がお気に入りの定番になっています。
「金上の城の跡なる麒麟山 今は紅葉の名所なりけり」
ラベルに興味を引かれる(^^;)歌があり、
調べてみると、麒麟山は酒蔵の傍にある実在の山。
「津川城」跡で城山公園として整備され、城下町もありました。
いつか訪ねてみたいと思っていたので今回の訪問先としてはうってつけでした。
7/24に3時頃出発。
前夜は豪雨でしたが雨は止み、外環道~東北道を北上するにつれ綺麗な朝焼けと青空の気配が。

腹ごしらえをしつつ。

7時頃。白河インターで降りたら抜けるような青空で、テンションアップです!

R289を北上。甲子トンネルを走ってみたかったのです。

道の駅「しもごう」

R121~R118で北上。
ここまでほとんど貸し切り状態で快走できて最高でした。
8時半頃に、福島 会津若松市の西側 R118とR49が交わるところにある
「神指城(こうざしじょう)」の本丸跡に到着しました。

上杉景勝が関ケ原の戦い直前に新築したお城です。
総石垣の巨大なお城だったと言われていますが、敗戦で米沢へ国替えとなったため廃城となり、資材は会津若松城に転用、農地化などで隠滅。
わずかな土塁などの痕跡のみですが、景勝の城、というだけでワクワクします。

遊歩道入口という立札があり、広場の奥に遺構らしきがあります。

しかし周辺に駐車できそうな場所が無いのです・・・
ここに路駐しておいても通行の妨げにはならなさそうですが、自分の矜持が許さない(^^;)ので、二の丸跡の方へ(写真の左側)。

狭い通りをウロウロした末に見つけた公民館前のスペースに停めました。
こういうときはトゥインゴの小ささと小回り性能が心強いのです。

方形の二の丸の隅にあった土塁跡。
・・・なのですが、今の季節は草で埋もれてよくわかりません・・・
築城以前からあったと言われる左の大木が天然記念物に指定されています。

バイパス道への出入り口の空きスペースから二の丸跡を望む。
ここに停めて散策するのも良いかもしれません。本丸までは結構距離があるので今は厳しいですが・・・
道の駅「あいづ 湯川・会津坂下」

ここの産直所でお昼用におにぎり他を仕入れました。山上でいただく予定。

R49で西進。
道の駅「にしあいづ」
会津らしく赤べこが。
10時半頃に麒麟山の麓の「麒麟山公園」に到着しました。
麒麟山は阿賀野川と常浪川の合流地点になります。
常浪川の河原は車が多数で川遊びの子供でにぎわっておりましたが、山裾の広い駐車場はガラガラでした。よしよし。

城跡と登山へゴー。

遺構ごとに標柱や説明版が充実しており、遊歩道も良く整備されておりました。

城山の常として出会う人は極わずかでしたが、たまたま大声でわめきながら登る一行にかち合ってしまい(時々いるんですよ・・・)、逃れるため先に山頂へ向かいました。

細尾根の一本道ですが、険しい岩場の上りが連続で楽しい登山でした。

阿賀野川の方の眺め。
いいね~

浮石が無い頑丈な岩場で、見かけによらず登りやすかったです。

常浪川の方。
落ちないように十分気を付けます。

11時頃に頂上へ到着。

ここから先は断崖で鎖場が続きます。一般人には安全を担保できないためここが終点です。

左手に合流前の阿賀野川。

右手に常浪川と城下町が一望。
橋を渡った右手にあるのが「麒麟山酒造」です。

ここは城域とはされていないようですが、見張り台として使われていたんじゃないかな。
風が全く無く、酷い蒸し暑さで逡巡しましたが、せっかくなので予定通りここでお昼を取りました。十分水分補給して木陰で少し汗を引かせてから(^^;)。
青じそが巻かれた梅入りおにぎりと鶏唐揚げのセットでしたが、お米そのものが美味しく炊き加減も完璧。シソも筋の硬さが無く歯切れよく、最高でした。
あ、暑さで写真忘れました・・・
あまり長居せず下山しました。
新潟方面。

後に訪ねた風情ある街並み。

後回しにしていた津川城本丸を見学。

残りの遺構を見学して駐車場に戻りました。

ここは手頃な低山ハイキングコースとしてもいいところですね~
(夏山登山は虫害などのリスクがあるので秋以降をお奨めします。)
そのまま川を渡り城下町へ散策に向かいました。
麒麟山の全景。

麒麟山酒造の会社社屋。

同じ通りでおやつを仕入れて。

新潟らしい雁木の通り。

休憩所のあるところが、代官所の跡地でした。

さきほど仕入れたおやつで一休み。

休憩所の奥にある観光スポットの「狐の嫁入り屋敷」

入館時はコロナ対応で記名票を提出。

5月の恒例行事(今年は中止)の「狐の嫁入り行列」関連の展示が多数。

麒麟山を望む。
ここに限らず、綺麗なランドマーク以外は人通りは少なく寂しい感じですが、散在する史跡を追うのも楽しみなのです。

狐の嫁入り行列の起点となる神社。

神社の向かい側の阿賀野川に、河港跡。

地酒をお土産に。
ここでしか買えない麒麟山の「はでっぱの香」と「伝辛原酒(度数21!)」をいってみました。
駐車場へ戻り、数キロ北上し「奥阿賀ふるさと館」へ移動しました。
なんとも言えないグロテスクなセンスの建物でしたが、コロナ休館でした・・・

庭から角神ダムを望む。

放流中。

まだ3時頃でしたがどんより曇り空で小雨もポツポツ来たため、この日は終了。
いや~麒麟山と城下町はなかなか良かったです。充実&満足の一日でした。
新潟市内の宿へ向かいました。