
「お前さ、中間が無いよなぁ」
先日、友人と話してたらポツリ。
確かに、我が家の駐車場には妻の軽自動車・スペーシアと、私のエリーゼが並んでいます。日常の足として便利な軽と、走ることしか考えてない車。
言われてみればそのとおりで、その間を埋めるような「中間」の概念をもった車がありません。
↓(そんな友人が乗ってきた車。オーラニスモ。
まさに中間どころ。街中を走ると内外装の高級感も相まったラグジー感の走りが良きでした。)
私にとって、車は単なる移動手段ではなく、目的に合わせて使ってゆき、場合によっては仕立てていく楽しみも持っている、と思います。
手に入れた車は、(ノーマルで満足ならそれが一番ですが…、)それが活躍するステージに合わせてチューニングし、最適なセットアップを模索したり。そして、一度セッティングが決まれば、そこに落ち着いて楽しむケースも多いと思います。
結局のところ、どこにステージを合わせるかが車の個性を決め、目的意識のはっきりした仕上がりになっていくのも面白さの一つと考えています。
↓この前12月のレブスピードの写真。足廻りをチューニングしたらこういうところは得意になりました。
↓訳あって3ヶ月くらい乗っていた車。ロードスターも色々な仕立て方があると思うんですが、これはストリート仕様。とにかくドライブが楽しかったです。
↓ミニサーキットに絞るならアクセル全開率高めのアルトは痛快でとても楽しいです。さらにコスパがすごく良しです。
異なる目的を両立させるのは難しいです。ステージが偏れば、それが得意な場面では存分に力を発揮できるものの、苦手なシーンでは不満を感じるシーンも。
例えば、家族を快適に運ぶ車は大体の場合やんちゃに走る車ではないし、軽快に走るのがウリの車は荷物の積載性に欠けます。結局のところ、「オールインワン」は理想論に過ぎない、という話になってしまいます。
↓実家のフィット。燃費が良いし、遠乗りも割と楽チン。元気に走るなら実用性をスポイルするチューニングは必要そうです。
↓2019年まで乗っていたヴィッツ。サーキットもワインディングも割と楽しく走ってくれて、歴代乗った車の中で優秀な部類。もうちょいパワーがあれば。
家族がたくさん乗れて、キビキビ走り、燃費が良く、サーキットでも速く、さらにメンテナンスコストが安い——そんな完璧な車は、少なくとも私は知りません。
何かを得るためには、何かを削らなければなりません。
つまり、車が好きな人は皆、それぞれの価値観で何を削り、何を得るかを選び取っているのだということ。
そして、その「得るもの」に重きを置くことで、カーライフの楽しさが生まれるんだと思います。
他の方の愛車を見て、「この人は何を大切にしているのか」と想像するのは面白いです。その車がどんなステージで輝くのか、何を優先し、何を手放したのか。それぞれの選択が積み重なって、個性的なカーライフに。
そう考えると他人のカーライフを見るのがさらに楽しみになります。
「中間が無い」
いや、
「両方がある」ということかも知れません笑(前向き)
Posted at 2025/02/07 21:26:10 | |
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