CX-8の純正タイヤはトーヨータイヤのPROXES R46(225/55 R19 99V)です.
・タイヤ幅(断面幅):225 mm
・扁平率:55 %
・タイヤのリム径:19インチ
・タイヤの速度記号:V(240 km/h)
・荷重指数:99 (タイヤ1本に負荷できる最大荷重が775 kgf)
愛車の車両重量は1,900 kgで,前後重量は前に1,100 kg,後ろに800 kgなので,前方で一本あたり550 kgfになります.車両重量はガソリン満タン時ですが,人の乗員は考慮されていません.仮に体重が100 kgの人が6人乗員したとします.重量を前後に等配分すれば,前後重量が1,400 kgと1,100 kgになります.そうすると,前方で一本あたり700 kgfの荷重が作用することになり,タイヤの余裕荷重は75 kgfになります.
・タイヤの断面高:124 mm
タイヤ幅×扁平率÷100なので,225×55÷100=123.8 mmになります.
・タイヤの外径:730 mm
タイヤのリム径+2×タイヤの断面高なので,(19×25.4)+2×123.8=730.2 mmになります.
・タイヤの外周長:2,294 mm
タイヤの外径×円周率なので,730.2×円周率=2,293.9 mmになります.
・指定空気圧:250 kPa
マツダより指定空気圧が指定されていますね.日本自動車タイヤ協会は荷重指数(LI)ごとに耐荷重を示しています.LI=99の場合,
180 kPa・・・655 kg
190 kPa・・・675 kg
200 kPa・・・695 kg
210 kPa・・・715 kg
220 kPa・・・735 kg
230 kPa・・・755 kg
240 kPa・・・775 kg
250 kPa・・・---(表示なし)
となっています.なお,空気圧の点検は運転前の冷えているときに行わなければいけません.タイヤが温まってくると内部の温度上昇に伴い,空気圧が高まるため,冷却時が基準とされています.また,指定空気圧+20 kPaの間で調整するようにと日本自動車協会は基準を示しています.タイヤ空気圧は自然漏洩により一ヶ月で5 %程度空気圧が低下するとのことです.ですので,仮に250 kPaの指定空気圧にした状態で一ヶ月放置すると,237 kPaまで空気圧が低下します.
さて,タイヤの転がり抵抗性能やウェットグリップ性能についてみてみましょう.日本自動車タイヤ協会は各性能を以下のように等級に分類しています.
・転がり抵抗性能
AAA・・・RRC<=6.5
AA・・・6.6<=RRC=7.7
A・・・7.8<=RRC<=9.0
B・・・9.1<=RRC<=10.5
C・・・10.6<=RRC<=12.0
※RRC(転がり抵抗係数,N/kN)
・ウェットグリップ性能
a・・・155<=G
b・・・140<=G<=154
c・・・125<=G<=139
d・・・110<=G<=124
※G(ウェットグリップ性能,%)
それでは,PROXES R46はどの等級に分類されるのでしょうか?このタイヤですが,,日本語サイトで発見できず..EU Tire Labelでそれらしいのを発見することができました.転がり抵抗の分類する数値は基本的に日本自動車タイヤ協会と同じようですね.そして,PROXES R46はEU tire labelでC評価ですね.すなわち,日本基準であれば,A評価ということになります.したがって,7.8<=RRC<=9.0の範囲にあるのでしょう.ウェットグリップ性能は分類の数値が少々違うようです?
ここまでくれば,転がり抵抗を試算してみましょう.あくまで推測?ですが,ここでいうRRCは,ある路面環境(アスファルト,晴天)のときの,車の抗力あたりの転がり抵抗で定義されるのだと思います.
すなわち,
7.8 ✕(1900✕9.81)/1000=145 N
9.0 ✕(1900✕9.81)/1000=168 N
146 Nから168 M程度の転がり抵抗力が車に作用していることになります.これは車速が60 km/hのときの空気抵抗力と同じ程度になると言えます.車速が100 km/hのときの空気抵抗力が420 N程度です.
参考サイト:
https://www.jatma.or.jp/media/pdf/tyre_select01_2018.pdf