Racing History Vol.3
スカイライン神話Ⅰ
第2回日本グランプリとプリンスのDNA
日本のモータースポーツの原点ともいえる、
第2回日本グランプリにおける
スカイラインの快進撃が
今ここによみがえる。
スカイライン1500が他車を寄せ付けないぶっちぎりの走りと、
もちろん宿敵ポルシェ904GTSの前を走る54の雄姿も
しっかりと収められている。
しかもこれらの映像は、つい最近になってみつかったという秘蔵VTR。
なんでも、プリンスの新入社員研修用に制作編集されたもので、
コレを観れば、プリンス自動車工業の精神を教授できるという代物だ。
それに加えて、わがクラブの最古参のF氏の54が借り出され
取材を受けており、
今尚、色褪せることない54の排気音(スカイライン・シンフォニー)
を轟かせてくれている。
そのF氏の54を前に、惜しくも優勝を逃しはしたものの
見事2位に輝いた往年の名ドライバー・砂子義一御大と
R380、R382 でともにステアリングを握った黒沢元治さんとが、
当時の思い出を語っているところは、このDVDの見所となっている。
というのもここでの会話は、すべてお二人にお任せしてしゃべって
もらったんだそうな。
つまり、このとき収録された会話には、台本もなければ構成もない、
嘘偽りのない話であるということになる。 コレはスゴイ!
そして、スカイラインといえば、忘れてならないのが、
設計者の櫻井眞一郎さんである。
櫻井さんもまた、スカイラインに対する熱い思いを語っているのだが、
櫻井さんの話は、聞いているだけでじ~~んとくるし、
聞いている人を惹きつける不思議な話術をもっているんですよね。
これぞ櫻井節!
その真骨頂とも言うべき、クルマ作りに対するこだわりと情熱が、
ことばの端々からひしひしと伝わってきて、鳥肌が立っちゃうんですよね。
繊細で、優しくて、しかも重みがあって、説得力がある。
いつしか涙までこみ上げてきてしまいました。。。( ホント! です )
しかし、それにしてもこのDVDは、実に良くできている。
なにしろ構成がいい! 内容だってかつてないほど充実している。
映像の大部分は本邦初公開の秘蔵VTRで占められているのだが、
それをメインに、あらたに撮りおろした砂子御大と元さんの対談と、
櫻井さんのありがたい話とでサンドイッチしたかたちをとっている。
ゆえに余計なナレーションは一切入ってない。
前半部分は砂子節がうなりを上げ、要所を櫻井節で締める。
プリンス時代を知る希少な生き証人二人が当時を語っているのだ、
これ以上何が必要だというのだろうか、いや、必要であろうはずがない。
そこには小手先の演出も、構成も下手な小細工もいらないのである。
ありのままのプリンス自工を語ればそれで事足りる。
それは裏を返せば、プリンス自動車工業という会社が、
いかにすばらしい業績を残したかということに他ならないし、
さらに言うなら、その会社を支えていた社員ひとりひとりの
すばらしさを物語っていると言っても過言ではない。
昔、
自動車図書館 でプリンス自動車に関する本を見ていたとき、その1ページ目にわずか
2行ばかりの、けれど誇らしげに、ロゴマークに込められた意味について
書かれた文章はこうだった。
(うろ覚えながら)
ハートの中に頭文字Pを象ったプリンス自動車工業のシンボルマークには、
「いつも心に プリンスの精神を」という意味が込められている。
と。 プリンスの精神ここにあり、だ。
Boku はそれを、このDVDで目の当たりにしたような気がした。
あとがき:本文に一部 「
秋の一日 」 と題したブログの内容と重複
する部分がありますが、今回新たに加筆して掲載させて
いただきました。
しかし、本当にすばらしい内容のDVDだ。
54ファンならずとも、モータースポーツを愛する者の
貴重な資料となりうること間違いない。
スカイラインの記録映像としても他に類を見ない作品だろう。
買って損はない!いや、ゼッタイ買うべし
このDVDをお求めになるなら
amazon.co.jp へ、どうそ。
なぜか、DVDで検索しても出てこないんですよね。
カテゴリーは「本」みたいですよ。
おことわり:冒頭のタイトル、「スカイライン神話」をご紹介するために
発売元である
株式会社2&4モータリング社(講談社グループ)
と、Boku が購入したネットショッピングサイトの
amazon.co.jp へのLINKを貼らせていただいております。
掲載写真は、スキャニングしたものです。
肖像権(著作権・版権)を侵害する場合は即座に掲載を
取りやめますので、恐れ入りますが、コメント欄より
ご一報くださいますようお願いいたします。
また、自動車博物館のサイトへのLINKと、
そこで閲覧した書籍(題名などはまったく覚えておりません)
から、うろ覚えながら、一節を引用させていただいております。
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