燃料ポンプ分解(その1)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
替える予定のなかったデンソー製の燃料ポンプ本体のヒビから燃料が漏れ、直さない訳にも行かず交換しましたが、ポンプの分解なんて機会がないのでこれを機に分解してみました。
(約22万キロ走行)
最初はパッキンのヒビからの漏れと思っていたが、多少硬いもののヒビ等は一切無し。
ポンプ本体に貼られている銘板の型番(17708-SJK-003)はどこの部品型番を示しているのか不明です。
尚、燃料ポンプ本体一式のホンダ型番は17045-SJK-000でした。
ヒビの原因は恐らく、プレッシャーレギュレーター(PR)の劣化や燃料フィルターの濾過低下の影響など、サブタンクの内圧上昇を繰り返している内にヒビを進行させたと思います。
2
燃料ポンプ本体は伸縮や可撓できる構造で、燃料の揺れに追従できるような構造なんだと思う。
取り外したポンプを数週間放置していましたが、完全に乾燥せず何か表面が濡れているようで恐らくガソリンに含まれるワニス等であり、燃焼時はカーボン等に変わるのだろうと。
白い樹脂(黄ばんでいる樹脂)は恐らくPOM材で難接着、耐油、圧力で接着剤での修理は不可能と思います。
3
車種によって構造等は違うものの燃料ポンプの外観です。
この燃料ポンプは燃料フィルターを兼ね備えたポンプのようです。
また燃料の蒸発ガスは別なところからキャニスターを通りエンジン吸気側へ排出されるようです。
4
燃料の残量はフロートによる上下運動で、可変抵抗値を測るとLo側で783Ω、Hi側(満タン時)で20Ωでした
5
燃料の流れは、燃料ポンプ下部側の穴から入り(①)、モーターを通過し燃料フィルターで濾過されエンジン側(③)、一部の余分な燃料(④)、(④′は排出)とプレッシャーレギュレーター(PR)側に流れ排出量を調整(結果、エンジン側の燃圧調整)され燃料ポンプから排出(⑤)されているようです。
ヒビが入っているところは燃料フィルター濾過前の所です。(②から常に圧力が加わっている)
6
サブタンク部分を分解したら黒っぽい燃料フィルターが現れた。
なんか黒っぽい段ボールのようなテープ状の不織布みたいなものがグルグル巻かれて一つのフィルターを形成され固定されていた。
フィルターに触ると指が多少汚れたが、濾過された汚れかは分かりません。
7
サブタンク下部にあるPRとは別にある燃料を排出するための黒い部品(金属板のようなものが入っているだけ)の目的は良く分かりませんが、水道管で言うエンジン停止や急減速、燃料カットした際のウォーターハンマー現象的なものを逃がすためなのか分かりません。(応答性重視かな?)
PRや黒い部品にはマイナス(黒線)に繋がるケーブルがあり、何かのセンサーにしてはプラス線が無いし、もしかしたら帯電による流体抵抗の低減なんだろうと思う。
8
燃料ポンプに12Vを印加するとモーターは回り始めるが燃料等の潤滑が無いためかガタが多いためか、ガーガーと異音がしたり、またモスキート音のような遠くで掃除機を掛けているようなキー音が聞こえます。
(交換前からタンク付近からキー音は聞こえており寿命が短いのかなと思っていたが、新品交換してもキー音が聞こえてくるので正常の範囲内だと思います)
モーター本体前後にジャバラのような緩衝形状を構成しているので燃料揺れによる緩衝の役割なんでしょう。
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