「僕は唖（おし）でつんぼの人間のふりをしようと考えたんだ」

先週、８の12ヶ月点検の待ち時間に読み終えるはずだった、この本←



２時間半では半分も読めず、一昨日辺りにようやく読み終えました（汗）





この時代（1984年）独特の口語体で書かれていて読みにくいので、読むのに時間がかかりました。





死語が沢山あるので、もはや意味不明な言葉すらあります（「でん」て何ですか？）





それでも、頑張って読み切りました。





最初のうちはホールデン（主人公）の言い回しに慣れないので、場面の情景を思い浮かべるのに手間取りました。





後半は大分慣れてきたのでスイスイと読み進めることができましたが、その波に乗るまでが大変でした。






で、内容ですが、この本読まれた方で詳しい事情をご存知の方いらっしゃいますかね？





最後、ホールデンは鬱病になってしまったのでしょうか？






私にはそう思えたのですが…。









肝心の感想は…？と訊かれれば「う～ん…（・ω・;）」て感じです。






「良い」とか「悪い」とか、そういう感じじゃないんですよね。








とても右脳を刺激されたというか…。








「面白かった」というのが、一番しっくり来るかな。







「楽しい」という感覚とはまた違う「面白い」です。







かつては、ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンやレーガン元大統領を狙撃したジョン・ヒンクリーらが愛読していたらしく、今でも場所によっては禁書扱いしているところがあるそうです。







確かに、アンチソーシャルな内容（思想）が全編でぶちまけられているので、アナーキーな人達にはウケそうな内容です。







私はどちらかというと、ホールデンの「本当に思っていることと反対のことをしたくなる衝動に駆られる」気持ちに共感しましたけど。







しかし、攻殻機動隊S.A.Cは、随所にこの「ライ麦」と「笑い男」の設定を散りばめていますね。







赤いハンチング帽…団長…アントリーニ先生の言葉…秘密の金魚…左利き用のミット…etc.










攻殻の製作スタッフが、この本のどこら辺のエッセンスをS.A.Cに盛り込んだのか、また時間があるときにDVDを見直して確認したいと思います。