
コロナ禍以降の「新しい生活様式」とやらがすでに過去の遺物状態になっている今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
先週の天気予報では、ゴールデンウィークは雨が多いような予報でしたが、蓋を開けてみれば連日快晴の初夏の陽気で、多くの人が遠出する気持ちもよくわかります。
私は4月から職場が異動となり、数年ぶりに新宿方面に通勤する日々を送っておりますが、満員電車がコロナ禍以前よりも激しい状態にリニューアルされており、参っております。
せっかく自分でアイロンをかけたワイシャツも、新宿に着く頃には見事にシワシワになっており、「これアイロンかけなくても同じじゃねぇか?」と思ったり思わなかったり。
新型コロナ対策として鳴物入りで取り組みが進められたテレワークですが、結局、対面の打ち合わせで得られる情報量には太刀打ちできないことが判明し、コロナウイルスの弱毒化に伴い、徐々に出社を促す企業が増えているということも満員電車の原因になっているような気がします。(私もテレワークをやりたいのですが、異動したばかりで業務を周りに訊きながらやっている部分が多く、なかなか実行できずにいます…。)
さて、そんな中、我が家の老犬ロッタの体にいろいろ異変が起きております。

最初に「おかしいな」と感じたのは2月下旬。かみさんがロッタの歯茎にデキモノが出来ているというので、二人して確認。

う〜ん、確かに何やら腫れている部分が…。
悪性の腫瘍とかだとマズいと思い、すぐに病院に診せに行くことに。
事前にネットで同じような症状を調べていたのですが、よくあるのは「エプリス」という口内に腫瘤ができる病気とのこと。
病院で診察してもらい、患部を切除後、病理検査に出してもらった結果「臨床的にはエプーリス(エプリス)」とのこと。
なお、切除した腫瘤自体には問題なさそうだが、歯茎に残存した組織も同じとは限らないので、今後、病変した場合はエプリスとは異なる診断になるとのことなので、今後も注意が必要です。

とりあえず、腫れていた部分は小さくなり、その後、大きくなる様子もないので、これはこのまま経過観察となりそうです。
エプリス騒動がひと段落した4月中旬のある日、ロッタがヨダレを垂らしていることに気づきました。
4月の中旬は暖かい日が多かったので、また公園で遊んだ際に熱中症にでもなったかと思ったのですが、特に呼吸が荒いわけでもなく、公園に遊びに行った日はヨダレが出ていなかったのに、翌日はヨダレが出ているという、これまでのパターンとは違う出方をしているため「なんか変だな」と。
特に、水を飲む際、いつもはピッチャピッチャと水を激しく飛ばしながら飲むのですが、口を開けにくそうに、舌をちょっとだけ出して飲んでいたので、「口を開けると痛いのかな?」と思い、口の中を見ようとしたところ、激しく抵抗されました。

しばらく様子を見ていたところ、なぜか口を閉じているのに、舌が左側からはみ出していました。
たまたま舌をしまい忘れたのかな?と思い、口を開けさせてみたところ、やはり舌が左側にはみ出してしまいます。

また、ご飯を食べるときに、とても食べづらそうにしているので、よく見てみると、舌を前に出せないような動きをしていることに気づきました。

普段は舌を前に出してドッグフードを掬っているので、「これはおかしい」となり、またまた病院に行くことになりました。
病院で先生に症状を伝えると「咀嚼筋炎だと思います。」とのこと。
先生に見せてもらった犬の病気事典のようなものによると、ジャーマン・シェパードやゴールデン・レトリバーなどの大型犬によく見られる症状とのこと。
先生は実際に患者として診察したことはないらしく、「学校で勉強したけど診るのは初めて。」とのことでした。
治療には、ステロイドを一時的に大量投与する必要があるとのことで、その日にステロイドの注射を打ってもらい、あとは経口薬により、数日に分けて少量ずつ投与することになりました。
ステロイドの効果は目覚ましく、翌日には普段通りに口を開けて舌を前に出せるようになりました。
ついでという表現が正しいのかわかりませんが、ステロイドの影響か、ここ最近のヨボヨボした動きも改善され、それまでのショボくれた動きとは見違えるようにキビキビと動くようになりました。ただ、以前よりも息が上がるのが早くなったような気がします。
これがステロイドの副作用なのかどうかは、よくわかりません。
そんなこんなでロッタの咀嚼筋炎の症状も落ち着き、ゴールデンウィーク前の最後の勤務を終えて「明日からダラダラするぞ〜!」と意気込んで家に帰ると、カーペットに血痕のようなものが付いていました。
しかも、よく見ると室内のあちこちに血痕があったので、「ロッタがどこからか出血しているのでは。」と思い、一緒に帰宅したかみさんに「ロッタ、どっか出血してない?」と訊くと「足のイボから血が出てる」とのこと。

この、「足のイボ」は
以前ブログで紹介したものが時間をかけて大きくなったものです。

これまでロッタ自身がイボを気にする様子がなかったので特に警戒していなかったのですが、この日は気になってしまったのか、自分で噛んで患部の表皮を剥がしてしまったようです。
以前、診察してもらった病院で「悪性ではないので、老犬には負担になる全身麻酔をかけてまで取る必要はないが、取るか取らないかは飼い主さんにお任せします。」との話をいただいており、そろそろ手術をするかどうか悩んでいた最中での出来事であったため、自分が手術の時期の判断を誤ったことに対する焦りと万が一の事態(患部から細菌が入り敗血症を引き起こす可能性)を考えて打てる手は打っておきたい気持ちから、診察時間に間に合わないのを承知でかかりつけの病院に連絡をし、すぐに診てもらえるようお願いしました。
急いでロッタを病院に連れて行くと、いつもの主治医の先生が「これは大きいな!想像以上だ。」と驚いていました。(前回、イボを診てもらったときの先生は別の先生です。)
触診により、リンパ節等に腫れがないことを確認し、患部が骨に侵食していないか確認した後、先生から「取っちゃった方が良いと思うけど、どうする?」と訊かれたので、「取ってください。」と即答しました。
患部の切除にはオペが必要になるのですが、この日は病院の診察時間が終わっていたこともあり、外科手術は翌日に行うことになりました。

一旦自宅に戻り、患部から再び出血して室内が汚れないように、ガーゼとサージカルテープで応急処置をしました。ロッタは、テープを食いちぎることもなく、大人しく過ごしていました。
手術当日は11時に病院で受付をし、15時までに手術の結果について報告をもらうことになっていたため、ロッタを病院に預けた後、一度、家に帰りました。
15時まで時間があったのでのんびりしていたところ、13時過ぎに電話がかかってきて「手術は無事に終わったので、18時ごろに迎えにきてくれ。」との連絡がありました。
少し早めでしたが、17時半ごろ病院に向かい、先生から手術の内容と患部を病理検査に回したこと、抜糸の時期などについて説明を受けた後、手術を終えたロッタを連れて家に帰りました。

犬は、患部が気になって傷口を縫った糸を自分で外してしまうことがあるとのことなので、抜糸の日まで、前日に購入したエリザベスカラーをすることに。

以前、熱中症による膵炎を発症して入院したときにエリザベスカラーをしたことはあるのですが、家でするのは初めてのため、あちこちにカラーがぶつかって動きにくそうです。

イボを切除して縫った傷跡です。縫ったところが痛むのかどうかわかりませんが、立っているときに少し引け腰になっています。周りの毛が刈られてしまったので、プードルみたいなカットになってます。

点滴の針を打った場所なのか、左前足も毛が一部刈られていました。

術後はしばらく安静にする必要があるとのことなので、散歩は近所の芝生で出すもの出したら終わりにしています。ロッタもその辺を悟っているのか、元気なときなら絶対にしないような近場でウンチをしました。賢いなぁ。

抜糸までは1週間ほどかかるようなので、しばらくはこの不便な状態での生活を強いられますが、ロッタには少し我慢してもらって、また元気に走り回れるようにこの期間はしっかり養生してもらうことにします。
話は変わりますが、前回のブログで載せ忘れた小ネタを一つ。

先日、私の不注意により、長年愛用していた手作りフードボウルを床に落として割ってしまいました。
これは、
以前、伊豆に旅行に行ったときに作ったもので、器自体がかなり重かったので、ロッタがしつこく舐め回しても台座から落ちることがなく、とても使い勝手が良かったので割れてしまい大変残念です。
「また伊豆に行ったときに作るか。」とも思ったのですが、ロッタの余生の長さと器作成の労力を天秤にかけた結果、市販の器を購入することにしました。(薄情)

今回購入したのは、こちらの器。あの鍋で有名なル・クルーゼのペット用フードボウルです。ル・クルーゼがペット用品を出していることを全く知らなかったので、とても驚きました。
お値段はそれなりにしますが、物自体はしっかりしており、私が自作した器よりは軽いものの、それなりに重量もあるので、今のところ、ロッタが舐め回しても台座から落下するようなことはないです。
割れてしまった器にはロッタの肉球の形も付いていたので愛着があったのですが、肉球の形は、また伊豆に行った際に、肉球だけの焼き物を作ろうかなと思っております。
ゴールデンウィークに入り、あちこち混雑しているようですが、状況が状況なので、我が家は犬ともども自宅で大人しく過ごそうと思います。
長くなりましたが、今回はこの辺で(^^