梅雨に入り雨ばかりの日が続くように、この時期になると超デブの僕の体中からも雨のように汚汗が流れ続けます…。
そんな時期、みんともさんとのドライブお泊まりオフ会に行ってきました。
今回のオフ会は月末に開催されるネットゲームのイベントに一緒に行ってもらうつもりでしたが、みんともさんの仕事の都合で行けそうになかったことから、じゃあその前に…ということで一緒に行ってもらいました。
そして今回のオフ会の目的地は…
陸路が繋がっていない小さな島に行ってきました。
港の近くに駐車したCX-5に手を振るみんともさん。
みんともさんはフェリーの発着時に流れていた「瀬戸の花嫁」を非常に気に入ったようで、オフ会の間中、なにかと口ずさんだり、鼻歌になったり、口笛でメロディを吹いたりしていました。
船に乗ることなんていつ以来か記憶にないほど久々でしたので僕にとってはなにもかもが珍しく、落ち着かない状態で船内に入ることもせず甲板からキョロキョロと景色を眺めていました。
対照的にみんともさんは船にも慣れている様子で「瀬戸の花嫁」を口ずさんでいたりしていましたが…
「あれ撮ってください!ずっと見たかったんです!撮ってください!」
みんともさんが大好きなアニメのキャラがラッピングされたフェリーが見えると、一気にテンションが上がっていました。
そんな感じの今回のオフ会の出発だったのですが…。
いつものオフ会は待ち合わせ場所まではお互いのCX-5で行き、それからはみんともさんのCX-5で移動しているのですが、さすがにあんな大きい車をフェリーに乗せて運ぶと運賃が…。
ということで、今回のオフ会の移動手段はこれでした!
島の観光案内所でレンタルできる小型の電気自動車!
以前、この島の姉妹島のような場所へ訪れた時にこの島のことも調べていて、みんともさんが「これ乗ってみたいです!」と希望していたのです。
こういうドアをなんど呼ぶのでしょう?
ドアが上に開くことに「おぉ~!」「かっこいい~!」「外車みたいですね!」とはしゃいでしまいました^^;
当然ながら中は非常に狭かったです。
みんともさん(148cm)はそうでもなかったようですが、身長は160cm以下のクセに体重は100kg近くの僕が乗り込むと狭いのなんの^^;
運転席は非常にシンプルでした。
ギアがなく、前進・後退の切り替えのみ。
他の電気自動車もこんな感じなのでしょうか?
販売はニッサンが行っているようですが、実際はルノー製らしく、ウインカーやワイパーのレバーが逆でした。
…なんか、初めてみんカラっぽいことを書いてる気がします。
乗り心地は最悪で、非常にうるさいのですが、外から見ているとタイヤが地面を踏む音しか聞こえず、動きも滑らか。
こんなに小さい電気自動車とかみんともさん1人ならともかく、超デブの僕と一緒に乗るとまともに動かないんじゃないだろうかと不安でしたが、びっくりするくらい力持ちで坂道もグングン上ってくれますし、自動車というよりもよくできたオモチャという感じで、チョロQを運転しているような楽しさがあり、小さな島を走り回るには最適だと思えました。
この日は非常に気温が高く、超デブの僕は書くまでもなくタオルを巻いて汚汗がダラッダラ。
車にエアコンはついておらず、かなりの暑さとおびただしいほどの発汗を覚悟しましたが、走り出すと窓やドアの隙間から入ってくる風がとても心地よかったです。
島の外周を走らせるということは当然ながら海沿いになるのですが、どこもかしこも立ち止まって眺めていたくなる景色ばかりでとても気持ちのいいものでした。
小さい島ながらも造船ドックが数箇所あったりしましたが、半分以上はこのような景色。
ここでは特になにをするでも、なにを話すでもなく、ただただ黙って波の音を聞きながら小一時間ほどボ~ッと海を眺めていました。
こういう時間がとても満たされるように感じるのは、なんだかんだで精神的に疲労しているのかもしれませんね^^;
この島で唯一「ここに行きましょう」と予定していた、島で1番高い山の頂上にある展望所。
非常に狭く、ガードレールのない急斜面沿いの道でしたので、CX-5だったら恐る恐るといった感じだったと思いますが、この車ならゲーム感覚で上ってこれました。
ここは海に浮かぶ小さな島々の眺め、いわゆる多島美が視界いっぱいに広がる本当に素晴らしい場所でした。
天気は晴れていたのですが、とにかく霞がひどかったため、海というよりは雲海のようになっていたりしましたが、霞んでいなかったら圧倒的なまでに美しい眺めになると思います。
「はぁ~、これはもう…」と、みんともさんも感無量なようで、この景色に魅入られていたようです。
しかし、平日の、こんな小さな島の、けして気軽に行ける道ではないにも関わらず、けっこうな数の人々が訪れていました。
その中でもこの電気自動車は地元の人にも珍しかったようで、車の周りをウロウロしながら眺めたり、みんともさんは清掃に来ていた様子のおじさん2人から質問攻めになっていました^^;
しかしここでもやはり超デブ中年キモオタ醜男の僕はみんともさんの連れ合いとは思われていなかったようで、「こん子だけじゃのうてあんたも乗せて上ってくるんじゃけん、馬力があるんじゃのう」みたいな方言に和ませてもらいました。
さて、展望所から下りてきて海沿いを走らせていると、港の近くに小さな立て札を見つけました。
港の近くにあった、古い町並み…と立て札には書いてありましたが、観光資源として保存されている様子はなく、時間の経過と共に放置されたままの町並み…といった感じでした。
そのぶん、妙に生々しいというか、ほとんどが空き家ということもあるのか、かなり独特の雰囲気がありました。
通りには当時はさぞ立派だったであろう3階建ての木造家屋が多く建ち並んでいました。
小さな島の多くがそうであるように、この島も昔は風待ちの港としてかなり賑わっていたのでしょう。
港のすぐ近くの木造の立派な建物、通りに面した部屋には欄干があり…ということはこの辺りは風待ちの船乗り達を相手にしていた遊郭だったのでしょう。
知ったふうに書いてますが、全部みんともさんの推察です^^;
そのことがわかるとかなり真剣に1つ1つの建物を見て回るみんともさん。
前も一緒に妓楼跡の宿に宿泊した時にはご主人の話を熱心に聞いていましたし、本人はただの懐古趣味ですと言いますが、当時の歴史にかなり興味があるようです。
観光案内所の人に勧められたホテルの露天風呂に向かう途中にあった小さな灯台。
実はけっこう貴重な灯台のようでした。
灯台の下のほうに砂浜が見えたので行ってみたところ、とてもきれいな場所でした!
僕はいわゆる海水浴というものに行った記憶がないのでよくわかりませんが、みんともさんが言うにはかなりきれいな海のようでしたし、確かにとてもきれいだと思いました。
みんともさんは海水浴はあまり好きではないらしいですが、ここなら泳ぎたいですねと絶賛していて、とても入りたそうに海に手をつけていました。
近くにホテルもありますし、夏休みになるときっと多くの海水浴客で賑わうのでしょう。
しかし、こうやって女の子と2人で砂浜に来るなんて、エロゲの中では何度も経験しましたが、まさか現実でこうしているということに僕はあまり現実感がなく、はしゃぎぎみに歩いて回るみんともさんに見とれながらついて回る感じでした^^;
複数の造船所があったり、漁船が行き交っているのにどうしてこんなにきれいなんでしょうか。
みんともさんはやはり少しでも入りたいようで何度も手をつけていました^^;
あまりに静かで、まさに波の音しか聞こえず、目の前はこの景色。
ここでも特になにを話すわけでもなく、しばらくボ~ッとしていました。
「なにもすることがない」と言えばそれまでですが、「なにもしたくない」そんな雰囲気でした。
ちなみに、観光案内所の人に勧められたホテルの露天風呂は清掃中でした^^;
そうこうしている内に電気自動車を返却しなければいけない時間が近づいていました。
6時間の予定でレンタルしていて、最初はこんな小さい島で6時間はさすがに時間が余るでしょうねと話していましたが、足りませんね^^;
案内所に自動車を返却するとすぐにフェリーの出発時間でしたので、慌てて乗り込んで最初の港に戻りました。
この時にも「瀬戸の花嫁」が流れたのですが、時刻はすでに夕暮れが近く、傾いた陽射しが瀬戸内海をキラキラと照らし、その風景をじっと見ながらみんともさんは瀬戸の花嫁を口ずさんでいました。
出発し、戻ってきた港は竹原。
僕は2回目、みんともさんは3回目の来訪になります。
先にこの日の宿へチェックインしました。
前回訪れた時は僕は初めてでしたが、みんともさんが「何度でも来たい」と言っていたのがよくわかりました。
古い町並みの風景がそうさせるのか、なんとなく落ち着くんですよね。
ゆっくりと、のんびりと歩きたい町です。
もちろん普明閣も訪れました。
この時、僕達の少し後に男性が1人やってきたのですが、容姿や雰囲気から、絶対に僕と同種の、同士だということがわかりました。
ということは、これはもう「たまゆら」の聖地巡礼でしょう。
こんにちはと挨拶をしてみんともさんの写真を撮っていると、「もしかするとたまゆらの…」と話しかけてくれました。
僕の風貌や雰囲気で仲間だと判断したのでしょうね、やはり同士でした。
そうなんですよと、できるだけ挙動不審にならないように答えると、僕も一緒にみんともさんを撮らせてもらっていいですか、と。
これまでにもオフ会で訪れた先で、ウェーイやオラオラな感じの輩からみんともさんがナンパ紛いに話しかけられることは何度かあり、すべてサラッと受け流してくれてくれていたのですが、今回は見るからに僕と同類の男性でしたので、みんともさんも「私でいいんですか?」と好意的に引き受けてくれました。
しばらく一緒にみんともさんの写真を撮った後、たまゆらや竹原の感想などを話して失礼しました。
その後、普明閣を下りたところにある、お好み焼き屋さんで夕食。
以前訪れた時には声優さん達のサインが入ったポスターが何枚か飾られていたのですが、すでに撤去されていてちょっと寂しかったです^^;
それでもメニューやドリンクには名残を残しておいてくれていました。
僕はこれまでも、現在の日常においても、外食はほとんどしたことがなく、僕とまったく同種の人間で、友人と呼べる唯一の関係であるN君と一緒にすき家とか吉野家辺りに時々行くくらいなのですが、それでもここのお好み焼きはおいしいと言えると思います。
ホテルの部屋で、フロントに設置されていた、たまゆらコーナーからチラシをもらってきてご満悦のみんともさん。
前に来た時も嬉しそうにもらって帰っていました。
翌日はみんともさんは夕方までに帰らないといけないらしく、予定は入れず、チェックアウトギリギリまでホテルに滞在し、帰路につきました。
解散時はいつものように何度もお礼を言って、見送ったり見送られたりで、帰り道は寂しさでいっぱいでまたすぐにでもみんともさんに会いたい気持ちが押し寄せるのですが…。
いまだにみんともさんと会う時は緊張しますし、目が合えばしどろもどろですし、いつまでたっても慣れません^^;
そして、今更なうえにこれまでにも何度も書いていますが、こんなふうに島に遊びに行ったり、ドライブしながらあちこち旅行するなんて数年前の僕にはとても考えられませんでした。
しかも、自分のことは棚に上げまくった変態キモオタが、自分に都合のいいように思い描いた、見た目も中身も理想そのまんまな女の子と2人でだなんて。
あの日、自分の行動が5分でも違っていたらみんともさんとは遭遇しなかったわけで、例えば途中で信号が1つでも違っていたら、僕はいまだにアニメとゲームとネトゲとエロゲとエロマンガで画面や紙面の向こう側の女の子達への妄想を膨張させて悶々とした日々を過ごしていたと思います。
いや、それは今でもまったく変わりませんでした、失礼しました。
僕のような超デブキモオタ醜男には分不相応なCX-5を購入しなかったら、みんカラに登録しなかったら、あの時日記検索でみんともさんを見つけなかったら、あの日信号が1つでも違っていたら。
今回、後部席でみんともさんが口笛で吹く「瀬戸の花嫁」を聞きながら瀬戸内の海沿いを運転していて、あらためてそんな想いに駆られていました。
そんな感傷的な気分も、車を降りてみんともさんの姿を見ると興奮と緊張で瞬時に吹き飛んでしまうんですけどね^^;
しかしこうしてあらためて思い起こしてみても、偶然というにはあまりに奇跡的すぎますし、やはり僕はあの時以来、エロゲの世界に迷い込んでいるんでしょうね。
だとしたらいずれ BAD END なのは目に見えてますし、ならばせめてそれまでは迷い込んだままでいたいですねw
男だったら泣いたりせずに。