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2007年09月14日 イイね!

旧車レストア奮戦記~車検とったぁ!

ずっと雨だったため陸事に行くのをためらっていた。
雨に濡れると支障をきたす可能性がなくもない。天気の良い日にと決めていた。
2日前から天気予報を見つつ今日の午前に車検を予約しておいた。
いわゆるユーザー車検というやつ。あまりお金をかけたくないので自分ですることにした。


360は一度「廃車」にしているため「中古新規登録」という検査になる。
手元の書類は「一時抹消登録証明書」だけで車検証はない。当たり前の話。
「廃車」というのは「一時的」なものと「永久的」というものがある。
「一時的」は登録抹消で「永久的」というのは要するにスクラップにするやつね。
業界で廃車というのは「永久的」ということになっている。


ユーザー車検は何度か経験しているのでまごつくことはなかった。
最近では昨年の春にテラノで受けている。今まで落ちたことはない。

今回も仮ナンバーを取得して自走で近くの車検場に向かった。
走りながら各部分をチェックできるので自走するほうがユーザー車検に向いている。
というよりも積車が手当てできなかったといったほうが当てはまるかな。


360のミッションは非常にクセがある。
というよりもシンクロがないため普通の操作ではシフトが難しい。
シフトアップ時には必ずダブルクラッチ、シフトダウンはトー&ヒル。
ま、昔のクルマは皆そうだったけどね。ペダルワークの練習にはいいかも。


今回は余り自信がなかったが何とか一発で検査を合格した。
いろいろと注文をつけられたが検査に通ればこっちのものだ。
費用はすべて込みで約3万2千円。お小遣いとしては大きな出費。
でもレストアを含めて10万円以内に収めることができたのでよしとしよう。




こうして新旧のスバルを並べてみる。360の圧倒的な存在感に驚かされる。
が、片や馬が320匹。360は20匹にも満たない。
204はパワーがあるだけでなく非常に快適で楽チン。
360はタバコを吸いながらという余裕は皆無。忙しい。汗をかく。

国道を走ってみると周りのクルマと比較して遅いのなんのって。
シフトアップ時には一瞬失速気味になるから後ろについたドライバーには申し訳ない。
でもクラクションを鳴らされたり煽られたりなんてことは一切ない。
古くてボロのちっちゃなクルマなので半分諦めと珍しさも手伝っているのかもしれない。


近所の中古屋のあんちゃんがやって来て「60万円で売らないか?」と。
考えてみれば360の新車価格は32万円ちょいだから60万円は破格だよね。
確かに60万円は魅力があるけど360はもっともっと魅力的。売るわけないじゃん。

自分の中では204よりも数倍楽しくて可愛くて仕方がない。何より面白い。
クルマは速けりゃいいってもんじゃないことをこいつは教えてくれる。



これから先、様々なトラブルに遭遇し泣かされることがあるだろう。いや、絶対に。
プラグ、電球、オイル、工具は携帯必須。エンスーな生活の始まりか。
Posted at 2007/09/14 13:49:33 | コメント(11) | トラックバック(0) | 360 | クルマ
2007年09月10日 イイね!

旧車レストア奮戦記~その2

旧車レストア奮戦記~その2360の足回りについて事前に調べたがよく分からない。特にリアはスイングアクセル方式というあまり聞いたことがないサスペンションだが、早い話がトーションバーにダンパーを組み合わせたものだ。

負荷がかかると中央に配置したセンターコイルが働きダンピングを発生させている。何となく二輪車のスイングアーム方式に似ていないでもない。

フロントはトレーディングアーム方式で、リア同様に独立懸架方式である。

ともあれ車重が400キロに満たないクルマに大人4人も乗ると相当な荷重がサスにかかる。
それでも十分な乗り心地を確保しているのは驚嘆すべきことだ。

アーム類に腐食はなく十分な強度があると判断し塗装だけをやり直した。
スプリングとダンパーはヤフオクにて調達。
取り付け部には鉄板を溶接して強度を確保することにした。



電装系は難航した。
ワイヤーハーネスは新たに引き起こしたといっても過言じゃない。
解体屋で車名が分からないワイヤーハーネスをゲット。なんとなるだろう。
テスターで通電を確認してからマニュアルどおりに組み込む。
ハーネスの各コードは色別になっているので作業性はいい。
とはいえ引き回しには苦労させられた。
長いところは途中でちょん切り短いところは半田で付け足す。
ギボシや端子を相手に合わせて取り付けるがかなり間違えた。
アクロバティックな体勢を強要され5日も費やした。体が痛い。


デスビキャップとポイントは何と新品をディーラーで購入できたのだ。
富士重工が360の新品パーツを供給してくれるのはうれしいことだ。
ついでにホワイトボディも供給してくれるとありがたいのだが・・・

ポイントの調整はフラッシュライトが必須。
近所の修理屋の親父に格安でやってもらうことにした。
親父も360を珍しがって喜んで引き受けてもらったわけだ。

2スト2気筒なので爆発間隔は90度、進角ガバナーは13度、固定進角は17度。
古い車なので適当に調整しても動くことは動くが、やっぱり正確が大切。
修理屋の親父はいとも簡単に調整してくれた。感謝。
ちゃんと点火タイミングを取ると音も激変した。調子よさそうだ。



ワイパーモーターもヤフオクで手に入れた。
ワイパーのゴムは汎用品を短く切って流用することにした。ちゃんと拭ける。
ウィンカーはリレーなんて高度なものは付いていない。
ウィンカーユニット、早い話がコンデンサーである。原始的ではあるが重要な部品。
難点はバッテリーの性能に左右される傾向があることくらい。
それに1個でも球切れを起こすと動作しなくなる。
これもヤフオクで落札したものを取り付ける。カッチ、カッチと点滅した。

ストップランプ・スイッチは油圧式という変わりモノ。昔はみんな油圧式だったよね。
これは旧車パーツ専門店「Irex.JP」でブレーキ部品と一緒に手に入れた。



ブレーキは最重要保安部品。
もちろんディスクブレーキなんかじゃない。正真正銘ドラム式である。
ハブと呼ばれる中にブレーキライニングと油圧シリンダーが組み込まれているもの。
なのでハブにはブレーキ熱を冷やすためにフィンが刻まれている。
無論ハブも交換した。ただし新品ではなく中古である。新品は見つからないなぁ。

ブレーキライニングは修理屋さんに張替えを依頼。安くできたのは助かった。
スプリング、シリンダーは使い物にならないので新品に交換。が、調整に手間取る。
ネットで調べると360のメンテナンス記事の多いことに驚く。ありがたいことだ。
ネットにおける360の情報量はSシリーズよりも多いのではないだろうか?

ブレーキワイヤーはクラッチワイヤーと共に新品に交換する。
これらもヤフオクで手に入れたものである。安いのが何よりだ。



内装で一番大変なのがインパネ。というよりもメーター。
スピードメーターや燃料系などどの程度の誤差があるのか見当もつかない。
一応車を動かすとメーターは動くが20キロに満たない速度では正確とは判断できない。
しかたがないので市役所に赴き仮ナンバーを交付してもらう。
費用は必要書類が揃うことが前提で2000円かからなかった。軽自動車は安い。

社内の人間に自分の車を運転し自車のメーターを読んでもらう。
で、同じ速度で追走し360のメーターを読むという原始的手段にでた。
30、40、50、60キロとそれぞれ数回をテスト。
まぁ5パーセント前後の差、許容範囲ということで一件落着。こんなんでいいのか?
それにしても360で堂々と公道を走るのは興奮したねぇ。もう楽しいのなんのって・・・


ステアリングは悲しいくらい細い。黒いプラスチック製だ。
こいつはいずれ交換したい。ナルディのクラシックあたりを狙っている。

シートは若干破れがあるが見ないでおこう。
ビニール製で通気性はお世辞にもよくない。この時代にファブリックは高級品だし。
こいつも余裕ができた頃には取り替えたいよね。

リアガラス、というよりもアクリルウィンドウには無数の傷があって後方視界不良。
これで車検には落ちないとは思うけど、いずれ早いうちにガラスに取り替えたいところ。
アクリルは軽くていいのだが砂埃でキズだらけになる欠点がある。

さて、いよいよ車検だ。
ま、一度くらいは落とされるかもしれないが、それもまた勉強。
でも車検が通ったら日々の楽しみが失われていくような気もする。
このところこいつにどっぷり浸かって自分なりに楽しんだものだ。
見えない部分も含め実にたくさんの人たちに協力してもらった。多謝。


そういえば360ccだと黄色ではなく白色になるんだね>ナンバープレート
こいつでオフに参加したら何か言われるだろうなぁ・・・

Posted at 2007/09/10 19:45:17 | コメント(11) | トラックバック(0) | 360 | クルマ
2007年08月23日 イイね!

旧車レストア奮戦記~その1

旧車レストア奮戦記~その150年近く前の車を再生することはある意味で大変だが楽しい作業ではある。パーツは意外にもネットを徘徊すると簡単に手に入いるのは驚いた。
フェンダーやボンネット、ウィンドウ・ガラスまで手に入るし細かなパッキンやブッシュも然りである。

便利な世の中になったもんだ。こいつが生まれた時代を考えると信じられない事象ではある。


作業は仕事が終わった後や土日の休みを利用してコツコツと会社の倉庫でやる。
特殊工具だけは持っていないためこれも会社から拝借。(公私混同のオンパレードである)
ついでに力仕事は若い衆に飯をご馳走するからと手伝ってもらう。いっぱい貸しができたww


ご存知も方も多いと思うが、K111は空冷の2ストロークエンジンである。
その昔、二輪レースで2ストロークエンジンの分解や組み付けはしょっちゅうやっていた。
メンテなどは自分でやるのが金のないプライベーターとしては当たり前の話。


死んだエンジンを降ろす作業は少々難航した。
補機類などを含め取り外すボルトなどが腐食し力まかせとはいかなかった。
CRCなどをたっぷりと含ませ慎重に、かつ徐々に緩めるといった具合だ。難儀した。
強烈だったのはシリンダーヘッドのスタッドボルト。もう泣きたいくらい。


8年間動かさなかった割にはシリンダー、ピストン、リングは綺麗だった。
きっとオーナーが大事に乗っていたのだろう。シリンダーの壁にはキズひとつなかった。
ついでにミッションもバラし洗い油で丁寧に清掃、これも歯欠けはない。
クラッチはディスクとスプリング、ベアリングなどを新品交換。ヤフオクはありがたいね。
クラッチの組み立ては同じく会社の職人さんにお願いした。私にはムリ。


腐食が激しいフロアは錆びた部分を切り取って鉄板を当て溶接した。
タイヤを探すのは苦労した。2プラ10インチなんてなかなかあるもんじゃない。
ホイールはまだ使えるけどタイヤはすっかりひび割れて劣化が著しい。
ひょんなことから近所の修理屋さんが見つけてくれた。助かったねぇ。
中古だが十分に使用可能。ブリヂストン480-10-2PR、専用タイヤである。


マフラーも腐食が激しいので自作となった。
2ストの場合はエキゾーストと言うよりもチャンバー (熱膨張管) が正しい名称。
いうなれば「焼イモ」と呼ばれるもので形状によってエンジンの性格ががらりと変わる。
消音器は二輪車用のものを流用。相当の高周波ノイズが予想される。


少しずつ形になっていくと珍しいこともあっていつの間にか人だかりになった。
で、頼みもしないのに我先にと手伝ってくれたりして・・・
バッテリー、プラグを交換しガス、オイルを補給、エンジンが目覚めると拍手喝さい。
狭いながら会社の敷地を行ったり来たり。2ストのバイブレーションが気持ちいい。


残りは電装系とブレーキ、足回りといったところ。
K111は軽いから (385Kg)人間の手で持ち上げてウマに乗せる。
さて、これからまたパーツを工面しなくては。
無いものは会社の設備を拝借して作れるという環境があるので気分的には楽か。



こいつと付き合って約2ヶ月。
毎日顔を拝んでいるうちに少しずつ愛着が湧いてくる。
よくよく見ればキュートで可愛いじゃないか>360
Posted at 2007/08/23 20:39:26 | コメント(16) | トラックバック(0) | 360 | クルマ

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