朝9時に重いサムソナイトとブリーフケースをテラノに載せて成田に向う。クルマで成田まで行くとなると時間が読めないため通常よりも早めに家を出ることにした。
思いのほか渋滞がなくすんなりと成田の民間駐車場に着いた。この駐車場では7日間置きっ放しでおよそ3000円で事足りる。似たようなガレージがたくさんあり、どこも繁盛しているようだ。空港までは専用の送迎バスで送り迎えしてくれる。重い荷物と一緒の海外出張では非常に便利で、私としてはお決まりのコース。
時間的に余裕があったが早めにチェックインだけを済ませ昼食をとったり、のんびりと喫煙所で最後のタバコを楽しむ。デトロイトまでの12時間あまり禁煙を強いられる。ヘビースモーカーの私には非常につらいものだ。ま、これが時世というもの、仕方がないのよね。
乗り場のゲートに向かう前に身体検査がある。私の右肩にはチタンのボルトが埋め込まれており大体がひっかるが、成田ではセンサーの反応が鈍いせいか何事もなくセーフ、ポケットに入っていたライターは没収されたがブリーフケースのライターは見つからずセーフだった。変な検査。
出発は珍しくオン・タイム。どんよりとした鉛色の雨雲に747の翼が突っ込む。多少の揺れはあったものの不快なほどではなかった。
当たり前だが雲の上は見事な青空。高度1万メートル、時速980キロ以上で目的地に向かう。アメリカへ行くときにはジェット気流に乗るので季節にもよるが帰りよりもほぼ1時間ほど早い。
食後、やや古い映画を見る。ビジネスクラスなのでビデオ・オン・デマンドが用意され、好きな映画を好きな時に手元の液晶画面で見られる。約20数本がラインアップされているが、日本語字幕の映画本数は圧倒的に少ない。「キングコング」を見たが面白いとは思わなかった。
7時間を経過するとイライラしてくる。タバコの禁断症状である。やむなく持参した「禁煙パッチ」を腕に貼る。パッチに頼らずにどこまで頑張れるか試したのだが、かなり意志薄弱。パッチを貼るとイライラが解消されタバコを吸いたいと思わなくなる。要するにパッチからニコチンが供給されているわけだ。
およそ12時間でデトロイト・メトロポリタン空港に到着。
イミグレでは流暢な日本語を話す検査官に驚く。アメリカ入国に当たっての検査は911以降実に非常に厳しくなった。
左右の人差し指の指紋と顔写真を取られる。また、身体検査ではノートパソコンは単独で検査し、靴も脱がされる。ここでは肩のボルトが反応し服を脱がされる。それでも納得してもらえずレントゲン室に連れて行かれた。スーツケースは全部調べられ、やっとのことで開放。真っ先に空港の外に出て喫煙所で一服、生き返る。
空港を巡回する無料バスに乗って近くのホテルに向かう。無料といってもチップは必須。
ホテルにチェックインし部屋に入るともうぐったり。アメリカではすでにサマータイムを迎えており、日が沈むのは9時過ぎ。ホテルで軽い食事をとって早々に休むことにした。飛行機の中では一睡もしないため眠くて仕方がなかったのだ。眠らなかったことは要するに時差ボケ対策である。
Posted at 2006/06/25 21:48:46 | |
トラックバック(0) |
その他 | 旅行/地域