■ プロローグ
1ヶ月くらい前から左肩に変調があり、腕の振り方によって激しく痛んだりする。
病院に行かなくてはと思いつつ放置、症状がひどくなり今日になって整体で診てもらった。
結果は「亜脱臼」。間接はつながっているが脱臼と同じという。引っ張られた末に固定された。
そんな症状とは知らず昨日、群サイのフリー走行会に参加してきた。
復活した峠アタックの練習にと思って。
■ 午前の走行
ちょいと寝坊して食事もせずあわてて出発。ギアを2、4、6速に入れる都度に肩に激痛が走る。
高速をゆっくり「飛ばして」何とか受付にはギリで間に合った。
参加台数は少なく14台くらいか。珍しいフォード・エスコートRSターボを筆頭にプジョー106、86パンダレビン、派手なマジョーラ・カラーのエボX、そして何と!昨年ナイトランで一緒した
オバサンラリー姉さん。そうそう、ATシルビアの車椅子ドライバーも。
肩の痛みは悪くなる一方。ギアシフトが難しい。
要するに手前に引いたときに痛むのだ。仕方がなくシフトレバーを手前に引くときに上体を前に出して引く距離を縮め痛むのを回避した。だが、4点式拘束帯はそれができない。やむを得ずベルトを引き出して緩めることにした。
午前はBコースからAコースまでの逆走一周。1分間隔でスタートする。
既に気温は高く一周で内圧が上がりF2.8、R2.3へ。すぐにコントロール前のパドックに戻り調整。2本目に臨む。問題はこの後。
シートベルトが緩いため走行中どうしても体がゆすぶられる。何本か走るにつれ、すきっ腹の胃がむかつきだして気持ち悪くなり、後半セクションで吐き気をもよおうした。すぐにパドックに戻りトイレに駆け込み吐いた。
が、出るものはなく黄色っぽい胃液だけ。
何か食べたほうがいいとお姉さまからのアドバイス。レストハウスでミルクティーとモナカアイス。コレしか売っていなかったが食べたら少し落ち着いた。郡サイのスタッフの皆さんにはよくしてもらい感謝。
■ この走行会、ランチ付き
ラリー姉さんは非常に有名な方で古い人はご存知かもしれない。レオーネ、レガシーを駆ってラリーに明け暮れたそうな。相変わらずのヘビースモーカーでいつもニコニコ。この日は同じ仲間を連れてきた。キャロッセのロゴが入ったラリー仕様のランエボで、やっぱりお姉さん。でもずっと若いw
お二人ともラリー用のグラベルタイヤでかっ飛んでた。ラリー姉さん達は帰りの渋滞がイヤだとかで午前中で退散。ある意味正解かも。
昼食はレストランでカレー。食事は走行会の費用に含まれている。1日走ってメシ付き8000円は格安だろう。次回も参加したいと思うがナイトランは遠慮しておく。
品川ナンバーの古いエスコートRSはSタイヤを履いたままやって来た。インクラはないけどコスワースの赤いヘッドが主張するエンジンルームを囲み皆でラリー談義。
峠アタックに参戦しているプジョー106氏と一緒にランチ。もう一人、パンダレビン氏とも。
106は一度群サイでクラッシュし全損、もう一度同じ車を購入したというつわもの。エアコンを取り去り、電子燃料噴射装置はキャブ仕様に、ロールゲージまで入れてアタック専用車。すごいなぁ! オレ、そこまでストイックにはなれない。多分。
パンダレビンは最新のRE11を履いている。「どう?」と聞いてみた。
60タイヤなのでケース剛性の高いBSは合っているし、今度のは横方向のグリップも上がったから、と。そうよね、ネオバなんかちょっと柔らかいかもしれない。でも溶け出すといい具合なんだけど。
エボX氏、ともかくずっと走行していた。「走りっぱなしだねぇ」と言うと「ウマくなるには走らないとね」と明るい返事。でもガスが足りなくなるほうが心配とも。携行管はすでにカラ。「この人の隣は本当に怖い」と同乗のきれいな彼女。ハデなカラーリングが目立つが基本的なところに手の入った理詰めの車のように見える。どうなんだろ?
車椅子ドライバーと話をした。モータースポーツへのきっかけとか峠アタックのこととか。彼のチャレンジングな姿勢は見習いたい。群サイさん、是非彼のような人でも使えるトイレを作ってやってください。
■ 午後の走行
午後からはAコースからBコースの一周へ変更。気温が高くタイヤがドロドロになる。
数本走ったところで何となくブレーキに違和感。実はブレーキフルードは昨日交換したばかり。お目当てのブランドが欠品し代わりにカストロールスーパーDOT4で我慢してくれといつものショップに言われたもの。
午後からは出走台数も減り1周走ってスタート位置に戻るとすぐに出走。休まる暇がない。群サイはストレートが少なくオイルやブレーキの冷える場所がない。ゴーストップの連続。さらに数本走ってますますおかしくなりパドックへ。
右のホイールから煙がモクモク。
フルードが沸騰しブリーダーから漏れローターやホイールに飛散。こりゃダメだ。多分、公道の普通の走行なら大丈夫だと思うが、サーキット走行では止まらなくなる恐れがある。残念だけどここでリタイヤ。緊張感が抜け疲れがドッと出る。

とりあえずブレーキクリーナーで漏れた液を清掃。放置すると塗装が剥げる。ホイールのリムにもダストが山のようにこびりついていたが来週洗車予定。しかし、パッドの残りが既に2ミリ、ローターも絶命寸前。タイヤさえもw
さて、どうしたものか。
■ 閉鎖、渋滞
3時過ぎに群サイを後にする。山のくだりでブレーキを確認しつつゆっくり降りる。
関越に乗ってしばらくは順調だったが沼田手前で渋滞、で、完全にストップ。そして沼田インターで降ろされる。道路情報では事故が発生し沼田~渋川で閉鎖。一般道も渋滞。ノロノロ。左足がつり気味。事故は単独の死亡事故とラジオのニュース。やっとの思いで渋川ICに到着。少しホッとしたんだが・・・
渋川からも延々と渋滞。全然走らない。高速1000円の影響なのだろうか。割引のない大型トラックの運転手には気の毒だ。ともかくこの異常な渋滞を考えると来週のイベントも早く帰るか遅く帰るかの選択が必要になる。かも?
行きは1000円丁度で済んだけど帰りは一旦高速を抜けたため1650円。ま、それでもちょいと前までと比べれべ安いから悪くはないが、渋滞が増えたのはちょっとね。まともに走れたのは圏央道だけで、目的ICに降りるまで群サイから5時間。なんともはや・・・
■エピローグ
ヘロヘロになって帰宅。晩飯もカレーってか。嫌いじゃないけどw
奥様にブレーキのことを正直に申し上げた。すると「10万円までなら出してあげる」との優しいお言葉。
でもね、PFCのローター、10万円では買えないのですよ。パッドも安くないし・・・
何故亜脱臼になったのか理由が分からないが、昔のツケが回ってきたのかもしれない。バイクで転倒し骨折や脱臼をやったから。肝心なのはクセにならないこと。外れたらシャレにもならない。車椅子ドライバーに笑われてしまうw
整体で引っ張られてからすごく楽になった。固定された拘束衣は仕事があるのですぐに取ってしまうけど、いままで動かせなかった方向へ楽に腕を回せる。痛みは少しあるが以前ほどの激痛はなくなった。固い身体なので完治までは時間がかかりそうだけど何とかなりそう。
歳ばかり食うといろんなところにガタが出てくるのは仕方がないが、薬や医者の世話になりながら長生きするのも何だかなぁ・・・。ちと鍛えておくべきか。