
何年か振りの大型連休。
皆様はいかがお過ごしでしたか?
私はというと、ずっと会社に通い詰め。いやなに、ほんのちょいと車いじりですw
■1日目~準備
ショップからローターとフルードの交換が終わったと連絡。パッドは来週の予定。
昼過ぎに車をショップから会社に。さっそく前々から予定していた作業を。3月からコツコツと部品を集めこの連休にターゲットを絞ってきた。5日間もあるのでのんびりできるかな。

車高が標準より下がっているためにポリプロピレン製のスロープを使う。これでジャッキを入れ出しする時にジャッキの頭と干渉せずに済む。
以前、フロアジャッキで車を持ち上げるのにすごく苦労した経験があり、近くのホームセンターで鉄パイプを購入。ジャッキ・アームの延長に使う。スコスコと片手で軽~く上がる♪ ウマをかませる。

とりあえず邪魔になると思いタイヤを外す。新品のローターはプロジェクトミュー社製のSCR PRO。2ピースの8本スリットで純正と同じ大きさのブツ。本来ベルハウジングはエメラルド・グリーンだが、グレーの車体色に不似合いと判断し黒色にしてもらった。なお、プロミューでの塗装料はかからない。
車体にもぐりこみフロアパネルを外す。で、この日の作業はここまで。
■2日目~クーラント抜き
マクドナルドでドライブスルー。ついでに缶ジュース2本を自販機で。
ボンネットを開けバッテリーのマイナス端子を外した。不用意なバッテリー上がりの防止のため。インプレッサという車はボンネットを開けてもトランクランプが点灯する。
今日は冷却水を抜き、サーモスタットとホースの交換。楽勝と思ったが意外と時間がかかった。

インプレッサの冷却水排水のドレンコックはラジエーターの運転席側の下。下からだとサブフレームが邪魔して手が届いても回せない。仕方がなくエアインテークを外して上からアクセス。事前にドレン出口にビニールパイプを装着した。排水の際、サブフレームに当たってしまうから。
ドレンコックを外すとクーラント液がちょろちょろと排水される。給水タンクとラジエーター上部のキャップを外すと勢いよくジャージャーと出た。排水の勢いがいいのでビニールパイプが外れたようでフレームづたいにジャージャー。
排水が終わって次にアッパーホース、ロアーホースを外すことに。

ホースバンドはクリップのワンタッチ方式。プライヤーで挟み込んでずらしホースを抜く。アッパー側は上からの作業なので楽に交換できたが、ロアー側は難儀した。下からもぐりこんでの作業なので作業性が悪い。

先にサーモスタットカバーをホースごと外すことに。10ミリのボックスレンチを使う。上のほうはエクステンションが必要。割と簡単に外れた。がラジエーター側はサブフレームが邪魔してうまくいかない。4~5箇所指に傷を負う。
仕方がなくマクド食いながらTさんに電話。親切に教えてもらった。
彼から思いもよらぬヒント。
ロアーホースは強化品でも必ずつぶれる。フルアクセルの時、勢いよくウォーターポンプが回り真ん中部分が必ずつぶれる。らしい。そこでホースの真ん中に金属製のパイプを埋め込むとよい、とのアドバイス。おおぉ、すごい裏技。ロアーホースを外して早速ノギス片手にホームセンターへ。外径36ミリの金属パイプ探しへ。
が、無い。2軒目へ。無い。3軒目へ。無い。ちょいと遠いが4軒目の店に。やっぱり無い。どこにも無いぞ、丁度いいパイプなんか。樹脂製の水道用パイプも探したが見つからない。諦めて会社に戻る。今回は金属パイプなしでいくか、と独り言。

何となく会社を見回ったら何やらキラリと光る短めの金属パイプが。計ってみたら全長は8センチとやや短いが外径はドンピシャの36ミリ。飛び上がって喜ぶ。
サビに強いステンレス製だ。だが何に使ったのか分からないがこいつを1個拝借。作業しようと思ったが既に6時過ぎ。続きはまた明日ってとこか。
■3日目~ロアホース組込・クーラント注入
行きがけにホームセンターでホースバンドを、コンビニでカップラーメンとジュース&コーラを買って会社の倉庫へ。

新品のホースを真っ二つに切るのは何となく忍びない。とりあえずマジックで合マークしてナイフで切断。ステンレス・パイプに接着剤を塗ってロアーホースにグリグリ押し組む。もう一方もマークにあわせ押し込み、ホースバンドで締め上げる。切断面にエポキシ接着剤を流し込む。
サーモスタットはビリオン社製のスーパーサーモというローテンプ・サーモスタット。見た目には何も変わらないが多分バイメタルの設定が違うものなのだろう。開弁温度は純正は78度、スーパーサーモは70度。効果はいかほどか?
ロアーホースの取り付けに悪戦苦闘。サーモスタット側、ラジエーター側共にホース取り付け部が盛り上がっている。抜け防止のためだろうが、下からの作業では思うようにならない。左肩に無理がかからないようにやるのだがどうにもならない。

純正のホースをじっくりと見てみるとホースの開口部にテーパーが施してある。そうか、と頭の仲で電気が灯る。ナイフでホースの両側にテーパーをつける。ついでに取り付け部にCRCを吹いた。少々てこずったが何とか取り付けに成功。ホースバンドをドライバーとメガネレンチで締める。手の甲から血が滴ってきた。本当に作業性の悪い車だな。
カップラーメンで遅い昼食。

ドレンコックを締めていよいよクーラント液を注入。クーラントはRacingGear社製の
Power LLCだ。キャビテーションに強いという謳い文句だが効き目があることを期待して選んだもの。インプレッサの場合は7.2リッター必要なので2リッター入り4本をヤフオクで安くゲット。水で薄めない100%の原液使用である。

ペットボトルを切り取ってジョウロ替わりに。給水タンクの上が水浸しにならないようウェスで周りをプロテクト。純正は緑色だったがRG社製は水色。少しずつ様子を見ながら注入する。

約6.5リッターほど入れると液がこぼれだした。次に冷却水リザーブタンクを外して中を洗い再度取り付ける。リザーブタンクにも新たにクーラント液を注入。
クーラント液の注入後はエア抜きである。これをサボるとエンジンを壊しかねない。
まずエンジンをかけ、ヒーターをMAXにする。エアコンは必要なし。冷却水があったまってくると細かな泡が立ち始める。少しずつクーラント液を補水しながらなおもエア抜き。
すると注入口いっぱいまで液が上ってくる。溢れるのかと思うと次の瞬間、大きな泡が立って破裂。その繰り返し。
30分して一旦エンジンを止める。しばらくすると補水タンクが空になる。液を少し足す。そしてまたさらに30分エンジンをかける。これをもう一度繰り返して今日の作業を終えた。
■4日目~試運転・アンダーカバー取り付け
この日はお昼を食べて会社の倉庫に。
給水タンクを見たら液が減っていたので補水。最後のエア抜き作業をする。ともかく泡がなくなるまでしつこくエア抜きをする。
エア抜きが終わって雨が降らないうちに試運転。タイヤを装着し一旦ウマから降ろす。近所を3~4キロ走行して戻り、再度ジャッキアップ、ウマを掛け入念に点検。どこにも漏れは無かった。まずは一安心。
最後にアンダーカバーを装着する。が、純正は使わない。
最近の国産スポーツカーはフェンダー後部からのエア・アウトレットが付くようになった。実はエアは入れるよりも抜くほうが難しいのだ。特に熱くなるエンジンルームの熱いエアは冷却水やオイルなどにも悪影響を及ぼす。
エアロ・ボンネットを採用したくなるのはその意味からも十分に理解できる。が、何せ高い。そこで下から抜くというアイデアから生まれたレイル社製のアンダーカバーを取り付けることにした。こいつ、意外に安いのよね。

アルミ製とはいえ重量は5キロ。1人で支えるにもちょっと大変。そこでジャッキを利用し支えてもらうことに。少々アクロバティックな姿勢を強いられたが何とか無事に取り付けられた。効果があるといいのだが・・・
昨年10月以来の洗車をしたいが生憎の雨。明日は昼に雨が上がるとの予想なので帰ることにした。
■最終日
昼頃に会社。車を出し、水道の蛇口にホースを取り付けさぁ洗車。と思うや雨が・・・
少し様子を見るつもりでとりあえずホイールを外して洗うことに。ブレーキダストがひどく長い間放置していたら赤くサビが出てしまったため。
ホイールを洗う間に雨は本格的に降り出し背中がびっしょり。仕方がなく傘をさしてのホイール洗浄。外から見るとバカみたい。結局ホイール2本洗って終わり。作業の後片付けをして早々に帰宅することにした。

最初の3日間が暑かったのでジュースをこんなに飲んだ。まるで遠足。5連休というGWを車いじりで費やした。自分なりに楽しかったと思う。家族も渋滞が嫌いなのでどこかに連れて行けとは言わなかったので安心かな。そこらじゅうに小さな怪我をしてしまったが楽しかったので許す。
さて、明日からまた会社かぁww
追記:
使用済みのクーラント液はその辺に流してはいけない。環境への負荷もあるが何より人体に有害である。ガソリンスタンドやDラーで処理してもらうことをお勧めする。
ロアーホースを外したとき残っていたクーラント液を顔にぶっかけたのは内緒。(爆)