ニューヨーク州バッファローはカナダ国境に近い。日本人にはナイアガラの入り口として知られているが、ビジネスとしては案外マイナーかもしれない。
シティは高層ビルが立ち並んだ近代アメリカを象徴しているが、クルマで10分も走ればのどかな田舎風景が楽しめる。緑豊かですべてがスローモーションのようにのんびりとしており、永く住むには最適な環境に思える。

フリーウェイを行きかうクルマの8割程度がヘッドライトを点灯している。ディライトの習慣が根付いているのが理解できる。要するに「ここにクルマがいるぞ!」と他車に存在を知らしめるためのヘッドライト点灯で、ある意味で安全運転に寄与しているのだろう。日本ではバイクが当たり前になりつつあるのだが、クルマではちょっと抵抗があるかもしれない。

朝7時に訪問先の会社から迎えに来た。アメリカでは朝早くから働くらしい。
迎えの車は米国産トヨタ・シエナという比較的大きなミニバンだ。大人7人がゆったりと座れるのは快適である。アメリカでも人気があるようなことを話していた。造りはトヨタ車そのものでソツがない。日本でも売ればいいのにと思うが、アルファードとバッティングするかもしれない。
会議は朝8時から昼食を挟んで3時まで続いた。言葉の問題もあり頭がなかなか回転しない。込み入った内容では理解するまで相当の時間が必要になり自分の語学力のなさを嘆く結果となった。あいつら、早過ぎなんだよね喋るのが。時差ボケも手伝って四苦八苦の連続だったが、ともかく今回の目的は達成した。と思う。

途中で何度か喫煙タイムを要求。基本的に社内は禁煙なので外で吸う。写真にあるのは灰皿。この手の灰皿はスーパーの入り口や空港にもあった。下に水の入ったバケツが用意されている。最初は灰皿だとは思わなかったくらい変な形をしている。が、周りの景色に溶け込んで違和感はない。
タバコを吸う人は決して少なくないが、意外に女性に多い。アメリカではタバコをやめられない人は「自己管理できない落伍者」として扱われているらしい。ただし、ここの社長サンは大の愛煙家である。
3時過ぎにナイアガラを案内してくれることになった。実は私はナイアガラには既に2度も行っているので疲れているし遠慮したいところだが、せっかくの申し出なのでありがたく受け入れた。
ナイアガラまではクルマでほんの30分ちょっとである。
ナイアガラを見るためには一旦カナダに入ることになる。そこで入国チェック。アメリカ人はパスポートが要らない。らしい。
この季節のナイアガラが一番美しいとのことで、観光客があふれるほどだった。幾つかの日本人グループにも遭遇した。ナイアガラには2つの滝があり、カナダ滝のほうが雄大で迫力がある。一方でアメリカ滝は人気が薄いが近くで見るとやっぱり迫力ある。
ナイアガラ滝はエリー湖からオンタリオ湖につながるナイアガラ川の途中にあり、世界3大瀑布のひとつとされている景勝地だ。


リトル・マーメイドと名付けられたホワイト・ボートに乗り滝の中心部まで行く。しかし水煙で何も見えない。事前に配られた青色のビニール製ポンチョはずぶ濡れ。船は全速で進もうとするが、水の圧力で進まない。カメラを構えようと思ったが防水じゃないのでやめた。17ドルで20分楽しめる勘定だが、ちと高いか。水煙ばかりで面白いとは思わないが・・・
夕食は近くの「スカイロンタワー」と呼ばれる回る展望台のあるレストランで牛のひれ肉を食べた。いつもながら量の多さに圧倒される。食後のアイスクリームまでドンブリいっぱいといったところ。胸がむかつく。
カナダでは9時半まで明るく10時過ぎにトワイライトタイムとなる。ちょうどこの時、昼の時間が一番長い夏至を迎えたところだ。遠くトロントの高層ビルがかすんで見えた。
ナイアガラの帰りに広大なアウトレットモールに寄った。リーバイス・ショップでGパンを買おうとしたが私に合うサイズはレディスでもなかった。アメリカ人はデカイのだ。
明日はニューヨーク・シティを目指す。
つづく・・・
Posted at 2006/06/27 21:15:53 | |
トラックバック(0) |
その他 | 旅行/地域