
このアンプを購入するまで、定電流アンプについて相当調べた。が、結局のところ、通常の定電圧アンプとの違いや、メリット、デメリットは良く分からず。しかも、これだけ高額アンプを所有したことも無く、同価格帯の定電圧アンプの音も知らず、ただ一生ものとして手に入れるなら、PHASSのアンプだと思っていた。そして、PHASSを手にするなら定電流アンプだとも。すると、自ずとRE50か、50Hiになる。それ以上は、金額面で無理。この2機種でも、相当無理しているのに。で、自分のシステムを考えると、純正デッキにPP82DSPというアンプ内臓のプロセッサ。こいつは、8チャンネル分のスピーカー出力端子を持っており、RCA出力はサブウーハー用しかない。PHASSのフルレンジスピーカーFD0590を導入後、ほとんど使っていない同じくPHASSのDTM25(旧)と、カロのD級モノラルアンプで駆動するKIKKERのサブウーハーという構成。
基本的には、途中にあれやこれや挟むのは避けたい。で、RE50とRE50Hiの違いは、入力がRCAかスピーカーラインか。中身はほぼ一緒のはず。ゲイン調整のできないHiは、前段にアンプがあることを前提としているため、そちらでどうぞと言うことかと。RE50にPHASSのハイ・ローコンバータを接続すれば機能としてはHiと同じになる。一生ものとして考えるなら、どちらがいいのか。ここも迷うところだったが、さらに、5万もするコンバータを導入するくらいなら、後々プリアンプとしてモスコー二のアンプ入れたほうがいいんじゃね? と思い、RE50Hiに決定。
注文、振込みから2日で到着。これで3つ目になるPHASS製品。相変わらず梱包などには、色気も何もない。音に関係ないところには、金かけません、ということがストレートに伝わってきます。箱の中には、もちろんアンプが入っていますが、初めて見るPHASSのアンプカタログも入ってました。REシリーズしか載ってませんが。これはレアですね。で肝心なアンプですが、これが重い重い。今までで、一番重いアンプです。ガッチリ固定しないと、大事故になるだろう。インストールは正月休みにでもと思っていたが、我慢ならず仮接続。右リアシートに鎮座させ、サブウーハー用のアンプを外し、電源関連は流用。入力と出力のスピーカーケーブルは、半年前まで使っていたカナレのケーブルともっと昔に使っていたケーブルをを引っ張り出してきて結線。苦手だった圧着も上手くなったものだと感心しつつ接続、ふとリモートの隣を見ると、ACCとある。なんでアクセサリー電源が必要なん? まさかPHASSなのにLEDとか点いちゃうん? まあ、正月までの仮接続なので、リモートを入れちゃいましょ。と言うことで設置終了。1時間足らずで、音出し開始。アンプにゲイン調整機能はないので純正デッキの音量を絞って再生! ゲイン調整できないという事は、単体では音量が変わらないという事? と予想していたが、実際には5dBくらい大きくなる。で、肝心の音質はと言うと、参りました。定電流とか、スピーカーライン入力とかどうでもいいです。上から下まで芯の入った音に激変。しかも、今まで聞こえてこなかった高音域が、めっちゃ綺麗に出てるやんか。しかも、低音域も出すぎていて底付きしてるような嫌な音が混じってる。TAは、前のままなのだが、今までよりも圧倒的に前方定位、しかも、音場が上がってステアリング上にすべての音が広がっている。フルレンジだと聞こえにくい高音域をインチキしてイコライザで持ち上げていたのだが、全てフラットに。純正デッキの一番おいしい音質になる70%くらいのボリュームになるようにプロセッサ側のゲインを下げたら、低音域の嫌な音が無くなった。迫力という意味では、少し落ち着いたが、それでもこのアンプの有り無しで、ここまで違うものかと感動。住宅密集地にもかかわらず2時間ばかりアイドリングしたまま聞き入ってしまった。接続して直ぐにこの音。芯が出ているのに、耳を突き刺す音は一切ない。普段の音量が確実に上がるだろう。
これまで、フルレンジのFD0590では、これ以上低音は出ないんだろうと思っていたが、鳴らせていなかっただけ。40Hzくらいまでならシートを震わすような音、出てます。音の信号自体、純正デッキでも、アンプ内臓のプロセッサでも拾っているし、出力してもいる。でも、それがスピーカーを駆動できていない。無かった物をRE50Hiが作り出しているわけではなく、あるがままにスピーカーを駆動している。 アンプって、こう言うことなんだなって改めて思う。流石PHASS。またまた感動させてもらいました。そして、音に関してはカタログ数値ではないということ、他人の耳ではなく自分の耳で聞くことが大事なのだと。
これで少しだけPHASSサウンドが理解できました。
REシリーズを検討されている方は、このRE50Hiも、検討してみてください。既存のアンプに追加して使えます。アンプ内臓のプロセッサ所有の方にもお薦めします。そこそこのアンプでは、スピーカーの能力を半分くらいしか使えてないです。そのため、イコライザなどいじくりまくり、この曲は良いけど、この曲は聞くに耐えない、みたいなことになってませんか? このアンプ入れて調整機能をすべてオフにすると、今までの音がどれだけ聞きにくい音だったのかが分かります。既存のそこそこのアンプはプリアンプとして十分に使えます。
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2015/12/27 16:37:06