書くか迷ったんですが、まもなく一年が経過しようとしている話なので
いっその事書いてみようと思ってブログにしてみました。
私の自動車遍歴は
おばあちゃんからお下がりで貰った日産プレセアから始まりました。
おばあちゃんは70歳を過ぎてから、
S13シルビアを新車購入して乗っていたりと
生涯日産党の車好きでした。
いい車かどうかは、排気量とシリンダーの数で区別していました。
以前、なんでセドリック買わないの?って聞いたら
あれは男の乗る車だから言ってました。
晩年はプレセアがお気に入りだったらしく、
プレセアからプレセアに買い換えたりしていました笑
イカつくなくて品があって排気量があるというのが
お気に入りだったようです。
最上級グレードで2リッターもありました。
エンジンはシルビアと共通のSR20です。
とはいえ、80を過ぎたあたりから
車に傷が急激に増え始め、
これ以上乗らせておくのは危険だなという家族判定により
車を引き上げ、免許を取ったばかりだった私が継ぐことになったのです。
孫が乗ってくれるという事でおばあちゃんもよろこんでいました。
てなわけで、
おばあちゃんちに引き上げに行った時の模様

もみじマークがらしい雰囲気。

ひとまずホイールキャップを外し、TLを立て、スモークを貼り、
交通標語のマグネットを貼り、なんちゃって覆面仕様にしました。
というか、それくらいしかカスタムのしようが無い笑

屋根には脱落防止ピン風のただの磁石も装備してました。
覆面にレースカバーはねえーだろ~
そんなの分かってますよ~。

夜にはこんな遊びもしました笑
国道で暴走族を追い回した事もあったな(爆)

同じような仕様の車を見つけると、追い回したりもしました。笑
前のセドリックのTLの立て方はドコモの自動車電話を
2系統引いてる人の仕様ですね。
私の好きな左右立ては警察の立て方なんですってね。
みん友の92614さんに教えて頂きました。

たまにおばあちゃんちに乗っていくと、
まるで我が子が帰省してきたかのようによろこび、
車をヨシヨシしてました。

都内の高層ビルに夜景を見に行ったりもしました。
都内では黒塗りで3ナンバーのセダンじゃないと
こういう所に来ては行けないんだなと学びました。

とあるガレージにて笑

5ナンバーセダンですが、内装はしっかりと作り込んであり
前席に乗ってる分に特に不満はありませんでした。
ただ、後席はおそるべし狭さでした。
今迄のったセダンの中で、この車よりも後席が狭い車は見た事がありません。
とにかく天井が低いのです。
それはもう大変でしたよ。。

マリンブルーメーターは初代から最終型まで受け継がれたプレセアの特徴です。
蛍光塗料が塗ってあり、夜間はブラックライトで照らし
メーター全体がブルーに光るというとても独特な仕組みでした。
ELや液晶ではなく従来のメーターをいかにいい感じに見せるかという
工夫が感じられます。
その後はマジェスタに乗り換えまして、

おばあちゃんに見せに行きました。
高齢者から金品を巻き上げに来てるみたいな光景です。
この車、8気筒で4000ccなんだよって言ったら
おばあちゃんは目を丸くして驚いていました(@〇@)笑
そして、センチュリーに乗り換えた時、
またしても、おばあちゃんに見せに行きました。

この車、12気筒で5000ccなんだよって言ったら
おばあちゃんはそのまま昇天しそうな顔をしていました(゜□゜)笑
完全にいかれてると思ったに違いありません。
それから数年が経ち、
おばあちゃんは年齢的にいよいよ限界が近付いてきて、
入院する事になりました。
病院へ行く前、以前から行きたがっていた
先祖の墓参りに行く事になりました。
おそらくこれが人生最後の外出になるだろう。
親からおばちゃんの為にセンチュリーを出してくれと頼まれたので
センチュリーでおばあちゃんを墓参りドライブに連れて行く事に。

待機中。

もはや自力歩行が相当困難な状態でしたが、
ヨチヨチしながらも自力で乗り込む事が出来ていました。
センチュリー開発主査 清水 勉
【サイドにあるアシストグリップも、他車と違って長いモノがついています。
どのような体格の方でも、ご高齢の方でも、手が届いて体を支えられるように、
後席 のお客様へあらゆる準備をしておく配慮の表れです。
そこが、「しつらえ」であり「もてなし」なのです。】
という言葉の通りだなとこの時実感しました。
普段は気付かないけど、体が弱った時に初めて実感する良さがあるなんて
深い車です。。
道中の車内で、
"とてもいい記念になった。冥土の土産になるよ笑ははは"
と、おばあちゃんはとても喜んでいました。

病院正面玄関に横付けして車イスに乗り換えさせました。
ここで私のセンチュリーの出番は終了です。
それから数か月が経ち、
おばあちゃんは旅立ちました。
そして、葬儀。
葬儀に関しては、
全て親が計画していたのですが、
前日に会場に行ってビックリ。
なんと、霊柩車はセンチュリーにしたとの事。

栃木県内にセンチュリーの霊柩車があるとは知りませんでした。

しかも、なっが。
センチュリーのディテールを崩さないように造り込まれたリア。

とりあえず並べて写真を撮る笑(おい)

ベースになってるのは私のと同じGZG50中期型。
しかもコラムシフト仕様!
葬儀社の方に
業務の時以外に足で乗ったりするんですか?
と聞いたら、
火葬場と斎場の往復以外は乗らないとの事でした。
同じセンチュリーでも
生活感のある行き先ばかりの私の足チュリーとは違うなと思いました。

こういう場所が本当に似合いますねえ。。(おい)

似合うなあ。(移動しろ)
葬儀当日

センチュリーが2台も並ぶと、厳格な雰囲気になりますね。
リアのハッチはどうなってるんだろうと
出棺の時見ていたら、
ちゃんとトランクのイージークローザーが移植されており
カチッ、ウィーーンと、従来のトランクのように閉まってました。
ちょっとシュールな光景でした。
人生最後に乗った車センチュリー
仏様になって初めて乗った車センチュリー
きっと、おばちゃんもよろこんでいるに違いない。
うらやましい限りです。
いい選択だったと思う。
Posted at 2019/04/14 04:35:39 | |
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