
インサイト 28.4万㎞
インサイト(水色)君はあわただしく入院してそのままお別れになってしまった。
購入後しばらくして、私が癌で手術し、東京まで車で通勤すると決めて以来、毎日100㎞の通勤を共にして、約25万㎞走行した。
インサイト君のおかげで通勤時間が安らぎの時間に変わった。
通勤途中にあるちいさなコーナーや信号スタートでも、マイルドスポーツカーとして楽しめた。
生涯燃費は21.2㎞/L、エアコンはエコオンで常時点けっぱなし。
26万㎞あたりからハイオクの燃費効果を調べるために、ガソリンをハイオクに切り替えて幾分燃費が向上したが、その前後からウォーターポンプが壊れたり、パンクのまま気づかずに走ったりで、燃費が下降したので、トータル燃費は変わらなかった。
購入直後にIMAバッテリーが壊れ、新品に交換したが、4年目頃にIMAインジケーターが点灯するようになり、5年目にリビルトバッテリーに交換した。このリビルトバッテリーは趣味にしている人がバランスをとってリビルトしたもので、これに載せ替えた時には、排気量が10%ほど拡大したかと思う程、パワーが向上した。これが本来の姿だと言う事だ。
IMAが故障するとディーラーではすぐに乗せ換えを提案されて、37万円なり、それでも治らなければコンピューターを変えてトータル55万円なりと言う見積もりを見せられる。そんな馬鹿な!と思って数件のディーラーを当たったがみな同じ。細かく聞き出すと、ディーラーさんはこの車のことを良く知らないことが分かった。過去の経験から、こういう時はマニアの人に聞くしかないと思い、X氏にたどり着いた。
それまではいつ故障するかとヒヤヒヤしていたが、その後は安心して乗れるようになった。考えてみると、この車で壊れるのはIMAバッテリーだけ、IMAさえ健全なら非常に維持費が安い車だ。
製造後20年に近づくと、老朽化した部品の破損が出始める。クラッチポンプ交換、ウォータポンプ交換。この類は怪しいところを一通り変えてしまえば方がつくと思いますが、日本車の場合は壊れたら変える感じだと思うので、インサイトのように壊れない車は古い部品が残ってしまい、ある時一斉に壊れだすような気がする。そして今がその時期だ。しかし乗り続けるのはあまり難しくないと思う。消耗品が入っている部品は先回りして変えてしまえば良いし、多くの構成部品がアルミだから、錆との闘いがない。中古車屋さんの社長によれば、程度の悪い車が持ち込まれてもインサイトの場合は骨格がやれてしまっている車がないとのこと。28万㎞走行しても、エンジンをはじめとする駆動系は非常に快調。
そしてIMAリビルト品載せ替えから5年、三度IMA が壊れた。X氏がいるのでもう怖くないが、今回は家庭の事情でAT車に変えることになった。
ちょっと残念だが、水色のインサイト君とはお別れすることになった。
後継は最終型のネイヴィのAT。走行39000㎞の低走行車。
インプレッションは次回。
Posted at 2019/12/30 20:19:02 | |
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