DE ROSA NUOVO CLASSICO

私が所有しているDE ROSA SLXのうち1台は、過去にCircle Tradersで販売された個体です。店のHPには過去の販売写真がまだ残っていますが、モデル名はNUOVO CLASSICOと記されています。



DE ROSAのNUOVO CLASSICOには3世代あり、フレームパイプやフレームの仕上げが異なります。

初代は1991-1992年のモデルで、パイプがCOLUMBUS TSX、シートステー上部は集合ではなく、リアブレーキアウターはトップチューブ内蔵。









2代目は1993-1994年のモデルで、パイプがCOLUMBUS SLX NEW、シートステー上部が集合タイプに変更され、リアブレーキアウターはトップチューブ内蔵のまま。私はNUOVO CLASSICOというとまずこの型を想像します。



3代目は2012-2022年に売られたモデルで、パイプがDEDACCIAIまたはREYNOLDSのオーバーサイズで、シートステー上部は集合タイプ、リアブレーキアウターはトップチューブ内蔵ではなく、リアエンドはロードエンドではなく、チェーンステーはDiamanteではなく、BBシェルがケーブルガイド加工されていないもの。



私のSLXのフレームの特徴は初代のNUOVO CLASSICOと一致しますが、パイプがTSXではないので、Circle Tradersのモデル名表記は間違いと解釈していました。



ところが最近、再塗装には見えない初代NUOVO CLASSICOでTSXではなくSLXのパイプステッカーが貼られたフレームをネットで見かけました。





TSXより知名度の高いSLXのステッカーに貼り替えたものの可能性が高いと思いますが、SLXでオーダーされたNUOVO CLASSICOも存在するかもしれないと思えてきました。
私のSLXにはNUOVO CLASSICOのロゴは無いのですが、ロゴ無しのオーダーもできた可能性もあるのではと考えてしまいます。NUOVO CLASSICOはPROFESSIONALと比べてシートアングルがやや寝ているようです。シートアングルを正確に測るのは困難ですが、私のSLXはシートアングルが比較的立っている印象です。やはり私のSLXはNUOVO CLASSICOではないと思います。

1991年12月のBICYCLING誌に掲載されたNUOVO CLASSICOのレビュー記事。フレームパイプはTSX。











チェーンステーのDiamante加工は特殊な治具を用いて手作業で行われていたそうです。