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Kannonthalのブログ一覧

2021年10月22日 イイね!

TREKとLance Armstrong

TREKとLance ArmstrongTREKやLance Armstrongについては情報が豊富ですが、自分が所有するTREKに関連した情報メモとしてここに記しておきます。なお、私はTREKという会社がとくに好きではありませんが、良い自転車を作る会社であることは認めるところです。また、Lance Armstrongについては、強すぎる闘争心など人間性の面で共感は覚えませんが、ドーピングでの戦果とはいえ癌治療後のツールドフランス7連覇は驚異的なことだと思います。

1992年にTREKは5500と5200という自転車を発売します。これらにはOCLVというTREK独自の製法の自社製カーボンフレームが使用されており、5500にはシマノのDURA ACEのコンポーネントが、5200にはULTEGRAが装備されていました。このOCLVカーボンフレームは当時の世界最軽量の量産ロードフレームです。この5000シリーズのOCLVカーボンフレームは小変更を受けながら2005年まで販売されました。

TREKの5000シリーズのフレームは、シートチューブの延長線をBB中心より前にずらしてあり、トップチューブがやや長めになっています。シートチューブが寝ていてトップチューブが長めのLOOK KGシリーズにやや似たジオメトリーと言えるかもしれません。TREKは、カーボンフレームの開発にあたって、カーボンフレームで最も実績のあるLOOKのフレームを参考にしたのかもしれません。



Lance Armstrongは1999年から2005年のツールドフランスで7年連続で総合優勝を果たしました(ドーピング発覚により記録は抹消されています)が、その際に使用したのがTREKのOCLVカーボンフレームでした。

1999年のツールドフランスでLance Armstrongが使用した自転車はTREKの5500で、この年のフレームはヘッドがまだ1インチのスレッド仕様でした。この年は一般の市販フレームをそのまま使用したそうです。コンポーネントはシマノのDURA ACEでした。

なお、TREKはアメリカ企業ですが、ヨーロッパ以外のメーカーのフレームでのツールドフランス総合優勝はこれが史上初です。製造はウィスコンシン州ウォータールーでした。

また、カンパニョーロではなくシマノのコンポーネントを使用した自転車でのツールドフランス総合優勝もこれが史上初のことでした。



翌年のフレームはヘッドがオーバーサイズのアヘッド仕様に変更されました。使用されたフレームは2種類あり、OCLV 110とOCLV 120というものでした。OCLVカーボンフレームは炭素繊維強化プラスチックCFRPによるモノコックですが、CFRPを作る際の炭素繊維シートに1平方メートルあたり110gまたは120gのものが用いられているという意味です。ステージによって軽量なOCLV 110と信頼性の高いOCLV 120を使い分けていたそうです。
一般に市販されたモデルでは、5900がOCLV 110、5500と5200がOCLV 120でした。





2001年から2003年のフレームではフロントフォークがストレート形状になります。フレームはOCLV 110のままですが、年々軽量化されて2003年のLance Armstrongの自転車の重量は6.6kgしかなかったそうです。2001年以降も山岳ステージ以外ではOCLV 120フレームが使用されることもあったようです。



2004年と2005年には、5000シリーズの後継のOCLVカーボンフレームのMadoneが使用されます。現在のロードフレームの多くがスローピングフレームですが、当時のMadoneフレームはトップチューブがやや前下がりになっています。Lance Armstrongの所属チームのメインスポンサーは1999年から2004年はUS Postal Serviceでしたが、2005年はDiscovery Channelになりました。2005年のツールドフランス総合優勝をもってLance Armstrongは一旦引退します。



私は、過去に2007年モデルのMadoneを所有していましたが、5000シリーズの方が好みで、現在は2003年モデルのOCLV 120を所有しています。
Posted at 2021/10/22 22:55:22 | コメント(0) | トラックバック(0)
2021年10月20日 イイね!

De Rosa Titanio と Gewiss Ballan Team

De Rosa Titanio と Gewiss Ballan TeamDe Rosaが初めてチタンフレームを製作したのは1991年とされています.当時チタンフレームの製作ではアメリカのLitespeedが最も実績があり,Ugo De Rosaと次男のDoriano De RosaがLitespeedを訪れてチタンフレームの製作技術を学んだようです.1990年代前半頃はBianchiやEddy Merckxなどがチタンフレームの製作をLitespeedに委託していたため,De RosaのチタンフレームもLitespeed製ではと噂されたことがありましたが,De Rosaのチタンフレームは当初からDoriano De Rosaが製作していたようです.Doriano自身もLitespeed製という噂を否定しています.リアエンド取付方法などがLitespeedとは明らかに異なり,De Rosaの初期のチタンフレームにはLitespeedと比べてプリミティブな印象があります.ただ,Evgeni Berzin選手が当時のレースで使用していたTTバイクのフレームはLitespeed製だったようです.

Gewiss Ballan Teamはイタリア企業のGewissとBallanがスポンサーとなって1994年から1995年にかけてヨーロッパのロードレースに参戦したチームです.多くの戦績を残していますが,とくにEvgeni Berzin選手による1994年Giro d’Italia総合優勝や,Piotr Ugrumov選手による1994年Tour de France総合2位の成績などで知られます.この1994年のGewiss Ballan Teamが使用したのがDe RosaのチタンフレームTitanioでした.

1994年のレースでの活躍を受けてGewiss Ballan TeamカラーにペイントされたDe Rosa Titanioが所謂レーサーレプリカとして売られ,さらに普及モデルとしてColumbusのスチールパイプBrainを用いたDe Rosa Giro d’ItaliaというモデルがGewiss Ballan Teamカラーで販売されました.

この時期のDe Rosa Titanioは現在もeBayなどで時々見かけますが,チェーンステーがストレート形状のものとテーパー形状のものがあります.1994年のロードレースの写真などを見ると,1994年前半にGewiss Ballan Teamが使用していたDe Rosa Titanioのチェーンステーはストレート形状で,1994年後半のグラデーションカラーのTitanioにはストレート形状とテーパー形状の両方があるようです.このため,チェーンステー形状の変更は1994年の途中に行われたものと思いますが,私のTitanioのチェーンステーはストレート形状です.私のTitanioはミラノ郊外の個人から購入したもので,1995年モデルということでしたが,製作時期と購入時期のずれなども考えられ,1994年製の可能性が高いと思います.

この頃のDe Rosa Titanioに使用されたフレームパイプはColumbusのHyperionという銘柄のTi-3Al-2.5V合金製パイプです.Hyperionはギリシャ神話のTitan12神の1柱で,太陽の神Helios,月の女神Selene,曙の女神Eosの父ですが,元素名のTitaniumもギリシャ神話のTitanにちなんでいることからチタンパイプの銘柄として用いられたものかと思います.1994年のイタリアの自転車雑誌にはColumbusのHyperionプロジェクトで開発された冷間引抜パイプと書かれています.

また,HyperionがDe Rosa Titanioに使用されたのは1994年からとされています.1993年と1994年のTitanioに外見上の差異は少ないのですが,リアブレーキのアウターストッパーの溶接位置で見分けることができます.

なお,Hyperionの使用開始時期は1994年後半にチェーンステーがテーパー形状に変更された際ではないのかという疑念も生じるかもしれません.しかし,Gewiss Ballan Teamが1994年前半に使用していたストレート形状のチェーンステーのTitanioのフレームにもColumbusやHyperionのステッカーが貼られていたことがレース写真から確認でき,ストレート形状のチェーンステーを持つものも含めて1994年のTitanioにはHyperionが使用されていたようです.先述のイタリアの雑誌でも,ストレート形状のチェーンステーのTitanioの写真とともにHyperionが使われているという記述があります。

1994年のTitanioはコレクターズアイテムと捉えられることがありますが,個人的には中でもストレート形状のチェーンステーを持つ個体に惹かれます.チェーンステーからリアエンドにかけての無骨でプリミティブな雰囲気にも独特の魅力を感じます.Hyperionは溶接性の良いTi-3Al-2.5V合金ですが,TitanioのBBシェルとリアエンドには溶接性は劣るものの強度の高いTi-6Al-4V合金が用いられているという話があり,そのためにリアエンドの溶接痕が洗練されていないのかもしれません.BBシェルの溶接痕はそれほどでもありませんが.













Posted at 2021/10/20 20:46:40 | コメント(0) | トラックバック(0)
2021年10月17日 イイね!

Panasonic

Panasonic1992年頃までPanasonicのフレームがヨーロッパのロードレースで活躍していました。



同じカラーのクラシカルな仕様のスチールフレームがパナソニックのオーダーシステムで現在でも注文できます。パイプはタンゲのPrestigeで、ヘッドは1インチのスレッド仕様です。このFRCC02が欲しいような気がしてきました。





リアエンドはストレートドロップエンドとショートロードエンドから選択できます。見た目はロードエンドの方がクラシカルで好きですが、使い勝手を考えるとストレートドロップエンドかなと思います。

Posted at 2021/10/17 16:34:55 | コメント(1) | トラックバック(0)
2021年10月09日 イイね!

散歩(徒歩 林試の森)

散歩(徒歩 林試の森)朝食の後は徒歩で林試の森へ行ってきました。帰りは電車に乗りましたが、10km以上歩きました。曇り予報でしたが結果的には晴天で蒸し暑くなったのが誤算でした。帰宅後のシャワーがとても爽快でした。

池上線


上池台のブレンボジャパン


林試の森の西門




ハト


プラタナス




メタセコイアの池


カメ




クスノキの側の芝生
Posted at 2021/10/09 15:16:46 | コメント(0) | トラックバック(0)
2021年10月09日 イイね!

自転車散歩(TITANIO 緑道)

自転車散歩(TITANIO 緑道)今朝は曇り空。チタニオで近所を散歩。先日メンテナンスしたペダルのビンディングの動作が快適。この年代のデローザにはカンパニョーロRECORDの初代LOOKペダルが一番似合うと思うのですが、普段は歩けるSPDシューズが使えるようにシマノのMTB用ペダルを使用しています。

いつもの緑道の花屋の向かい側。


いつもの花屋。


チタニオで使用しているPD-M959。PD-M970以降と比べて色が薄いのでシルバーアルマイトのクランクに取り付けても違和感が無いと思います。


フクイクで使用しているPD-M970。年代的には少しずれていますが、M952型XTRによく似合います。

Posted at 2021/10/09 09:16:51 | コメント(0) | トラックバック(0)

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HA37Sアルト、KTM、De Rosa、Gary Fisher、Trekに乗っています。他に、フレームの状態で休止中の自転車が数台あります。 オートバイはオ...
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