
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、一部の日産車に標準となっている塗装でスクラッチシールドという塗装があります。
私のE52エルグランドもこの塗装が使われています。メーカーによると、傷が付いても塗装の復元力で熱を加えると傷が消えてしまうという塗装だそうです。
魔法のような塗装だと思いますが、私のエルは結構洗車傷があり、傷が消えたってことはない様に思いますが。。。
まあ、ある一定の条件の元ではこうなります、ということでしょうけど。
私なりにネットであちこち調べたんですが、この塗装は意外に厄介だということがわかりました。
ほかの一般の塗装と違うところはまず、塗装の表面のクリアー層です。そのクリアーの塗料が半端なく高いみたいです。
また、塗装の補修時、クリアーのボカシが難しいためパネル一枚ごとの塗り直しとなってしまうため塗料代を含めかなり高額となるようです。
わたしも3センチ位の擦り傷をDラーに見せたら塗装代7~8万円と言われがっかりしました。
ネットのあるところでは、スクラッチシールド車は車両保険に入っておいた方がいいといっていました。
塗装を磨くのも大変らしいんです。普通の塗装と同じように磨いてしまったら一旦は傷が消えるものの、暫くすると傷が戻ってしまうんです。
えっ?傷が消えるんじゃ?と思いますが、傷も復元されてしまうんです。ですから間違った磨き方をするととんでもないことになってしまいます。
一般の塗装はポリッシャーの回転により塗装に熱(研磨熱)を発生させて削るんですが、スクラッチシールドは逆に熱を与えるとクリアーが柔らかくなってしまい
一旦消えたように見えた傷も塗装が冷めたらまた元通り、傷が戻ってしまうんです。
傷が付きにくい塗装である反面、傷が付いたら消えない塗装であるということです。鈑金屋・磨き屋さん泣かせの塗装なんです。
鈑金屋さんでもスクラッチシールドお断りのお店もあるようですし、ある業者にお願いしたらスクラッチシールドの特性も知らないで磨いてしまったため、
収拾つかずキズたらけになって車が戻って来たってことも多いらしいです。こんな車を売ってるDラーでさえ間違った磨きやってるところもあるらしいですよ。
じゃー、どうやって磨くの?深いキズをつけないよう、研磨熱を発生させないように磨く。が基本だそうです。しかも一般の塗装の倍以上の時間がかかるらしいです。
一般の塗装と比べ何をやってもお金がかかるのは納得します。
ですから自分で傷の補修をしようとペーパーをかけたり、その辺で売ってるコンパウンドとかで磨いたりするのはやらない方が良いと思います。
なるべく粒子の細かいプロが実際使っているコンパウンドを使えば痛い目には合わないと思います。
何でこんなこと調べたかっていうと、
ある時自分のE52にちょっとした擦り傷があるのを発見しました。太陽に当てると洗車キズでギラギラ、オーロラも出てました。
たまたま、コーティングとかを調べていたらそこのお店で スクラッチシールドも磨けます というコンパウンドを見つけたんです。パーツレビューに載せている クルーズジャパンの エクストラカット と ミラーカット というやつです。
じゃーダメ元でつかってみようか、ってことで購入、ついでに鏡面仕上げだ、って実際に磨いてみました。スポンジで やりましたが非常に疲れるんです。
たしかにメーカーでは スクラッチシールドは時間をかけてじっくり磨いて下さい とあります。もっと磨かないとだめ なんです。でも疲れて飽きてきます。では、ポリッシャーで磨けばもっと楽かな?と、思うようになり、じゃー、買ってしまえ!
ってことでポリッシャー、コンパウンド、バフの組合せだったりスクラッチシールドの特性だったりをしらべることになったんです。
プロの磨きやさんに頼んで鏡面に仕上げてもらってコーティングしてもらったほうが早い、とは当然思いましたが、磨きやさんによってはスクラッチシールドは追加料金が発生したりするところもあるようなので、下手すると十ウン万円です。そんなにお金かけられません。
ですからダメ元でみんな自分でやってしまおう と思い一生懸命調べたんですね。
ところで、結局傷の方はというと、見た目ではわからないくらいに消えました。他の箇所はまだじっくり磨けてないのですが、先ほどの2種類のコンパで磨いたところはパッと見はえらい鏡面に仕上がってます。でも太陽に充てるとまだまだ小さい磨き傷も見えます。(添付画像参照)
まだまだ時間をかけないと本当の鏡面にはなりません。あとは時間次第です。
スクラッチシールドっていろんな面で大変な塗装であると少しはご理解いただけましたか。
車買うときDラーの人はこんなことまで教えてくれないですもんね。というか、知っている人自体あまりいないんじゃないでしょうか。
私はスクラッチシールドを否定している訳ではありません。
上手にメンテナンスすればずっといつまでもピカピカでいてくれる素晴らしい塗装であるとおもいます。
扱いを間違えると痛い目に合うかも ということを少しでも皆さんに知って頂けたら と思い書かせてもらいました。
もし鈑金や磨きを業者にやってもらうならスクラッチシールドを理解した上でスクラッチの実績のある業者さんにお願いすることをお勧めします。
そのうち私がやっている磨きの工程とかを整備手帳で紹介できたらなと思っています。
※自分は塗装のプロでも何でもありません。ネットで調べたことを自分なりに解釈し思ったことを載せただけであります。
間違った解釈、ご意見などがあればご一報いただければ訂正いたします。
また文章力がない為ご理解に苦しむかと思いますがご勘弁を。長文・乱文失礼いたしました。