2017年07月01日
エンジンオイルまとめ
〜エンジンオイルまとめ〜
仲間内で共有するために調べた情報です。
抜粋、間違いご容赦。
○エンジンオイルの役割
・潤滑
油膜を形成し、摺動面を保護する。
・冷却
流路を通過する際に熱を奪い、冷却を行う。
・密封
シリンダーの間隙を埋め、燃焼ガスが通過しないよう密封する。
・防錆
大気と直接触れないようにし防錆する。
・洗浄
発生したカーボンスラッジなどを洗い流す。
堆積しないようにする。
○各規格,種別について
・API規格
ガソリンエンジンオイルはSで始まる。
現状、【SN】が最高規格。
【SN】の要件は下記のとおり。
「これまで一番厳しい規格であったSM規格よりも、省燃費性能、オイル耐久性、触媒システム保護性能の改善が求められる。省燃費性能はSM規格対比0.5%以上の改善。オイル耐久性はデポジットの発生をSM規格対比14%以上改善。触媒システム保護性能の改善は触媒に悪影響を与えるリンの蒸発を20%までに抑制することが求められる。」
・基油(ベースオイル)によっての分類
グループ Ⅰ 溶剤精製された鉱物油
グループ Ⅱ 水素化処理精製された鉱物油
グループ Ⅲ 高度水素分解精製された高粘度指数鉱物油(VHVI)
グループ Ⅳ (PAO)
グループ Ⅴ エステル系(ジエステル、ポリオールエステル、コンプレックスエステル)、アルキルナフタレン、植物油などⅠ~Ⅳ以外
・SAE粘度分類
米国自動車技術者協会で定めた粘度分類。
0W〜60のSAE番号が大きくなるほど粘度が高い(硬い)ことを意味する。Wは冬季用(Winter)の意味。
一般にマルチグレード(5W-30、10W-30、10W-40など)が用いられる。
・粘度指数
数値が大きいほど、温度による粘度変化が小さい。
○ベースオイル(基油)について
・PAO(ポリαオレフィン)系とエステル系
PAO系:Mobileなど
エステル系:Motulなど
・PAO系とエステル系の性能優劣
オイル性能単体ではエステル系。
燃焼時の水蒸気で加水分解するので、耐久性や寿命ではPAO系に劣る。
PAO系は添加剤の効果が出やすい。摩擦係数が高い傾向にある。
・全化学合成油の鉱物油に対する優位性
一般に下記の通り
* 寒い季節でもエンジンの始動性が良い
* 耐熱性が高くオイルの劣化を抑える
* エンジン内部の清浄効果がある
* 気化しにくくオイル消費量を減らす
* 粒子が均一である為エンジンの効率アップする
○エンジンオイル劣化の要因
・熱
オイルは熱によって化学的変化を起こして劣化する。
・せん断
オイルが狭い空間を通る際に、ポリマー分子構造が破壊されること。粘度が落ちる。
・カーボンスラッジ
異物によりオイルが汚れる。
・ブローバイガス , 水蒸気
シリンダーからクランクケース内に抜け出してきた燃焼ガス。
未燃分を含んだ酸化性の強いガス。
燃焼により生じた水蒸気。
エステル系であれば加水分解する。
・空気
空気に触れ酸化する。
・結露
季節の変わり目等、エンジン内部に水滴が付きオイルが劣化する。
○最後に・・・
エステル系か、PAO系か
それが問題だ
以上
ブログ一覧
Posted at
2017/07/01 16:22:37
今、あなたにおすすめ